我が子がカンニングしていたら、どうすればよいか
こんにちは!保護者支援で輝く家族を育む 共育コンサルタントの金澤です。
子どもと一緒に過ごしていると、大人が見たらわかるような「ズル」をすることってありませんか?塾講師として仕事をしていると、勉強面でときおりそういう場面に遭遇することがあります。
ズルをするような子どもに育ってほしくない、という想いは保護者共通の願いだと思いますが、その対応によっては逆効果になってしまうことも。下手すると、普段のコミュニケーションからズルをすることを助長してしまっている可能性すらあります。ぜひこれを読んで、ご自身の普段の言動を振り返ってみてください。
頭ごなしに叱るのはほとんどが効果なし
見つけたら、ついカッとなって「なんてことするの!」と叱ってしまうのも無理はありません。叱った方は、「悪いことをして叱られたわけだから、次からやらないでほしい」と思いますよね。
しかし、叱られた方は何を学ぶかというと、「見つかってしまったから叱られた。こうやったら見つかってしまった」ということです。
つまり、頭ごなしに叱る行為から得られるのは、「どうやったら見つからないで済むか」ということ。行動の目的と結果が逆になってしまいます。だからこそ、見つけてもぐっと我慢して、よく観察しておいてほしいのです。
必ずしっかり時間を取って「相談する」イメージ
カッとなって叱ってしまうことより、しっかり時間を取って話をしてほしいと思います。でも、話をするときに「ズルすることは悪いこと」という正論を振りかざして相手を責めてしまうと、叱るのとほとんど効果は同じです。
本人に、ズルをせずにしっかり向き合えるようになってほしいと思うならば、とにかく同じ目線に立って、どうしてそういうことをしてしまったのかを一緒に考えることが大切です。矯正しようとして話すのではなく、相手を理解しようとして話す、ニュアンスとしては「子どもとどうやったら直せるか相談する」というイメージで話してほしいと思います。
ズルをする心理を考えてみる
そもそもなぜズルをしてしまうのか。もちろんズルをするのは良くないこと、というのはほとんどの子どもがわかっています(体験上、ここで「別にいいじゃん」という子はあまりいません)。なのになぜやってしまうのか?ここが一番働きかけるべきところです。
なぜズルをしてしまったか、という根本の心理は、人によって千差万別です。私が今まで触れてきたことがあるのは、
・ 点数を取らないと周りに認めてもらえない、と思い込んでいる
・ クラス分けで上がりたい(あるいは落ちてしまう)というプレッシャーが強すぎる
・ 考え方よりも答えの正誤に対してのこだわりが異常に強い
・ ライバルとの比較で自分の存在価値が脅かされている
・ 模試でいい判定を出して行きたい高校を絶対に受験したい
などなど、いろんなケースがあります。
でもどのパターンにもおおむね共通するのは、
「答えがあっている、ということに異常に価値を置いている」
ということです。本来の勉強というのは、その考え方やプロセス、知識のつながりなどが最も重要なはずなのですが、それをすっ飛ばして、自分が書いた答えがマルになる、ということが最も価値を持っている、と捉えていることが、大きな原因になっていると思います。
学習のプロセスに注目してほしい
今の日本の学校制度・入試制度では、何もしなくても「勝手に」結果に注目するようなシステムになってしまっています。正直、私個人はここにメスを入れて大きく改革していきたいのですが、自分自身にまだそこまで実力がないので(^◇^;)
学校や入試で否応なく結果が重視されてしまうなら、保護者の方には子どもと話すときに是非「プロセス」に注目してほしい。これが子どもがズルをしなくなるための最も最短のルートであり、私の強い願いでもあります。
何点だったかより、どうやって点数を上げる努力をしたか。
何時間勉強したかより、どれくらいの集中力で勉強したか。
何ページこなしたかより、どんな工夫をして勉強したか。
そこに注目をしてほしいのです。
プロセスに注目するのは大変だから・・・
とはいえ、プロセスに本気で注目しようと思ったら、努力、集中力、工夫、などを普段の様子からキャッチする必要があります。これは、忙しい現代の保護者様にはなかなか難しいことなのではないかと思います。
だからこそ、私からは二つ提案があります。一つは、子どもから様子を聞くコミュニケーションを普段から定期的に行うことです。1日に10分程度でもいいので、子どもが今何に注目していて、どんなことを考えていて、どういうところに困っていて、どうやってそれを乗り越えようとしているのかなどを、時間をとって話してほしいのです。
保護者の方が経験値は絶対的にあるので、ついいろんなことをアドバイスしてしまいがちだと思いますが、それはやめてください。アドバイスをすること自体が「結果重視」です。本当にプロセスを重視するなら、相手がアドバイスを求めてきたとき以外はアドバイスしないでください。
これも難しいよ、ということであれば、もう一つのご提案は、私のようなお子様支援のプロフェッショナルに子育ての一部を任せてほしい、ということです。
子育てに他人が関与するということは、全く恥ずかしいことではなく、むしろ極めて健全なことです。自分の親の価値観しか触れていない子どもは、非常に狭い視野でしか物事を捉えられなくなる可能性があります。第三者、それも教育の最前線で普段仕事をしているプロにも触れてもらうことで、子どもの可能性を大きく広げることができると思います。
もし私に任せてみたい、もっと詳しく話を聞いてみたい、と思ってくれるようであれば、ぜひ以下のページからご連絡ください。
また、近々このテーマでセミナーを開く予定ですので、ご都合が合うようであればぜひそちらもお越しいただけると嬉しいです!
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