べてるの家のオンラインマガジン「ホップステップだうん!」 Vol.278
・第20回当事者研究全国交流集会北海道・浦河大会 江連麻紀
13日に第20回当事者研究全国交流集会北海道・浦河大会が開催されました。
私は午後の分科会で子ども当事者研究を仲間と小学校1年生から高校1年生まで5人の子どもたちと担当しました。
前半は小学校1年生の女の子が発表してくれた「そわんそわんさんの研究」から、緊張したときにくるそわんそわんさんについて参加者の方たちと研究しました。参加者のアイディアから「がんばらない」と自分に声かけることを試してみることになりました。
後半は子どもたちの進行で研究テーマを参加者から募集して「ちゃんとしなきゃ」の研究をしました。こちらは安心を運んでくれる「ヤサ男くん」を呼ぶときに子どものアイディアで綱引きのような動きをしながら深呼吸をすることになりました。コツはまず息を吐いてから引っ張るときに息を吸い込むということでした。
ユニークな子どもたちの発想で盛り上がりました。参加された方から「子どもたちとやる当事者研究は豊かさ、優しさが印象的だった」と感想をいただきました。
午前中の基調講演の中で綾屋紗月さんがべてるの家とダルク女性ハウスの当事者研究を比較して8つの共通点の7つ目は「目的意識をゆるめる」と紹介されていました。
大人になるにつれて高めてきた目的意識ですが、子ども当事者研究をしてるとこれまで私が経験してきた当事者研究の中でもかなりのゆるみにつながります。
ゆるみの中からの豊かさがあるとしたら、やっぱり、子どもたちと遊んで研究して豊かさを教わっていきたいと思います。
写真はニュージーランドからべてる留学に来られているクリスさんと分科会を担当した子どもたち。
文/写真:江連麻紀━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
大反響発売中!『子ども当事者研究 わたしの心の街にはおこるちゃんがいる』本体価格:990円+税、出版社:コトノネ生活
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・続「技法以前」223 向谷地生良 「まっちゃん、復活!―4年ぶりの対面でのべてる祭り開催」
4年間、コロナ禍でのズーム開催を余儀なくされていた当事者研究全国交流集会(第20回テーマ「え~ぞ、集まされ!研究して みんなでおがるべ!」)とべてる祭り(第31回テーマ「ようこそべてるへ〜地域の魅力、再発見〜」)が、300人ほどの参加者を得て、べてるの家がある浦河町で開催されました。久々の対面開催でしたが、ZOOMに慣れていた分、対面出会うことの新鮮さを肌で感じることができました。
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