べてるの家のオンラインマガジン「ホップステップだうん!」 Vol.244
目次
・「いきあたりばっちり!やちゼミ」(写真・文/江連麻紀)
・べてるの花見
・続「技法以前」196 向谷地生良「ゆるスポーツ」
・「北のバラバラな日々」 (3)笹渕乃梨
・伊藤知之の「50代も全力疾走」第36回「自治会活動」
・福祉職のための<経営学> 106 向谷地宣明「経験メモリー」
・ぱぴぷぺぽ通信 すずきゆうこ「認め合おうG7!」
いきあたりばっちり!やちゼミ
「最近は孫と戦いごっこしたり、いくじぃをしてる。日々実験中だね」
と、お話しされてたのは大学や仕事の合間に、時々お孫さんの幼稚園の送迎もされている向谷地生良さん。
この度、一般の方から参加者を募って「やちゼミ」をオンラインで開催することになりました。
写真は北海道医療大学の向谷地生良さんの研究室で撮影した一枚です。
これがうわさの山積み!と、ワクワクしました。
(写真・文/江連麻紀)
「やちゼミ」の詳細はこちら↓↓
「やちゼミ」♯1
当事者研究(2001)は「置いてけぼりにされ、置き去りにされた様々なマイノリティーたち」とりわけ、「一つだけの差別だけではなく、重複的な差別を経験している人たち」(熊谷晋一郎氏)の生きる経験、回復の経験に関心を寄せ、学ぶことからはじまりました。
このたびは、当事者研究の活動に長年関わってきた向谷地生良さん(ヤチさん:北海道医療大学/浦河べてるの家)と経験専門家(ユーザーリサーチャー)を講師に迎えて、「やちゼミ」(5回)を企画することになりました。
この社会には、さまざまな経験を生き抜いた人たちの無尽蔵といってもいい「人生の鉱脈」が手つかずのまま埋もれています。その経験に学びながら「ケアと援助」について、ともに探求する機会としたいと思います。ふるってご参加ください。
○ やちゼミは「行き当たりバッチリ」
身近にある様々な困難や生きづらさ、出来事や現象などをテーマとして、それらを生き抜いてきた方々と共に「研究」していく、共同研究の場です。
○ ♯1のテーマは「降りていくケア、降りていく支援」
○ スケジュール(全5回を予定)
・6月4日(土) 13:30-16:00
・6月18日(土) 13:30-16:00
・7月9日(土) 13:30-16:00
・7月23日(土) 13:00-16:30(北海道医療大の特別講義)
・8月6日(土) 13:30-16:00
参加できなかった回は録画アーカイブを視聴していただきます。
○ 対象 メンタルヘルス領域等のケアや相談業務に従事している方々
○ 募集人数 20名程度
○ 参加費 22,000円
○ 講師
・向谷地生良さん(北海道医療大学特任教授)
・経験専門家(ユーザーリサーチャー)のみなさん
・ゲスト講師
○「やちゼミ」のお申込みはこちら
主宰:やちゼミ
べてるの花見
5月13日はメンバーさんたちが待ちに待った、べてるの花見でした。
北海道のさくらの見頃は例年GW頃なので、もうさくらは散ってしまいましたが、恒例のアエルの焼き肉食べ放題でした。
コロナ禍だったこともあり3年ぶりの開催です。
北海道の日高地方もまだまだコロナ感染者がたえず、油断できなこともあり、今回は3グループに分けて日程別で開催することになりました。
第一グループに参加したメンバーさんたちの感想として「今までで一番おいしかった」「程よく食べれた」「白ワインも飲んだ」「初めて参加した。ごはんを4杯も食べて胃がはち切れそうになった」「来年もまた参加したい」「今日からまたダイエットがんばります」などの声が聞かれました。
メンバーさんたちの中には健康面の理由から日々、間食を我慢したり、カロリー制限をしたりと食事療法をがんばっている方も少なくありません。ですが昨日は自分へのご褒美として心置きなく食べて楽しめた様子でした。
続「技法以前」196 向谷地生良
「ゆるスポーツ」
コロナ禍にあって、全国の皆さんとつながり交流する新たなチャンネルとしてはじまったのが「べてるWebセミナー」です。1995年以来、昆布製品と書籍をかかえて全国各地にお邪魔し、そこで出会った皆さんが浦河を訪ねてくださるという交流を事業の中心に据えて活動を続けてきましたが、コロナ禍は、いままでのべてるの事業スタイルの継続を困難にし、地域は勿論、メンバー、スタッフに負荷を与え、今まで入院から遠ざかっていたメンバーが、続々体調をこわすという現象をもたらし、それがさらに現場に負担をもたらすという悪循環をもたらしています。
そんな中で生まれたのが「べてるWebセミナー」です。
セミナーでは、いままでべてるとご縁のあったさまざまな領域でユニークな活動や経歴を持つ皆さんをゲストに迎え、講話と参加者との質疑応答やべてるのメンバーを交えてのワイガヤを続けてきました。これまで、延べで1000人を越える人たちと交流を続けてきたことになります。5月で14回を数えるセミナーですが、今月は「世界ゆるスポーツ協会」代表の澤田智洋さんをゲストにお迎えします。
「ゆるスポーツ」とは、広告代理店に勤める澤田さんが、2015年にはじめた文字通り“ゆるいスポーツ”で、「年齢や性別、運動神経、障がいの有無に関わらず、だれもが楽しめる新しいスポーツ」です。コンセプトは、スポーツ弱者をつくらない「勝ったら嬉しい、負けても楽しい」ユーモアたっぷりのみんなが笑える創作スポーツで、イメージは、運動会の競技を、ユニークにアレンジしたような感じです。
現在まで、100種類を越えるスポーツが考案され(例:「イモムシラグビー」-専用の芋虫ウェアを装着し、芋虫になりきってプレーするラグビー)、全国各地で「ご当地ゆるスポーツ」ができて、地域おこしにも一役買っています。
昨年、講演会でご一緒して、お話を伺う機会があった私は、その“ゆるさ”の発想の根底に、厳しさや速さ、正確さなどの強烈で典型的な上昇志向の思想が支配する商業スポーツの世界とは、一線を画する正反対の優しさ、人間らしさを感じ、一度、セミナーにお招きしたいと考えていて、今回、それが実現しました。
これを機会に、それぞれの皆さんの「ご当地」で、ゆるスポーツが起きることを期待しています。ぜひ、ふるってご参加ください。
いま改めて振り返る、当事者研究の理念 vol.14
「ゆるスポーツの世界×当事者研究の世界」(アーカイブ配信あり)
〇ゲスト
澤田 智洋 氏(世界ゆるスポーツ協会代表理事)
今回は世界ゆるスポーツ協会代表理事である澤田智洋さんをゲストに迎えます。当事者研究に興味のある方、これから研究活動をしてみようと思っている方なども含めて、みなさんぜひご参加ください!
※ 当日ご参加いただけなくても、お申し込みされた方にはあとからアーカイブ(録画版)配信を行います。配信期間は2週間程度です。
☆ゲスト
澤田 智洋 (さわだ ともひろ) 氏
1981年生まれ。幼少期をパリ、シカゴ、 ロンドンで過ごした後、17歳で帰国。2004年、 広告代理店入社。映画「ダークナイト・ライジング」、高知県「 高知家」などのコピーを手掛ける。 2015年にだれもが楽しめる新しいスポーツを開発する「 世界ゆるスポーツ協会」を設立。 これまで100以上の新しいスポーツを開発し、 20万人以上が体験。◯著書『ガチガチの世界をゆるめる』(百万年書房)、『 マイノリティデザイン 弱さを生かせる社会をつくろう』(ライツ社)
〈プログラム〉(目安)
13:00 オープニング
13:05 講演 澤田氏
14:05 休憩
14:15 対談 澤田氏、向谷地生良氏、べてるメンバー
15:00 質疑応答
15:30 クロージング
15:35 分かち合いセッション(参加者のみ)
16:00 終了
※スケジュール・内容は都合により変更になる場合がございます。
※講演部分については15:30で終了しますが、参加者同士での感想の分かち合いを希望される方には分かち合いセッションをご用意しております。分かち合いセッションについては当日の配信時に詳しくご説明いたします。
日時:2022年4月23日(土) 13:00~16:00(※15:35~16:00 参加者のみ 分かち合いセッション‐自由参加‐ )
参加費:2500円
※昆布商品のおみやげ付き視聴券となっております。チケット購入時にご入力いただくご住所へ「べてるの家の昆布商品」をお送りします。
会場:オンライン開催(ZOOM)
(参加申し込み後、開催直前にZoomウェビナーのURLをご案内します)
定員:150名(先着順)
申込締切:2022年3月25日(金)17:00まで
○お申込みはこちら(Peatix)
【お問い合わせ】
社会福祉法人 浦河べてるの家 東・樋口
TEL:0146-22-5612 E-mail:urakawa.bethel@gmail.com
ここから先は
¥ 150
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?