「ホップステップだうん!」 Vol.163
今号の内容
・巻頭写真 「小川和加子さん」江連麻紀
・続「技法以前」137 向谷地生良
「自分自身で、共に-個別化と協同の時代」
・ 伊藤知之の「スローに全力疾走」 第92回
「生まれ来る子供たちのために」
・なおのん便り
・【本の紹介】『自殺会議』 (朝日出版社)著:末井昭
・福祉職のための<経営学> 025 向谷地宣明
・ぱぴぷぺぽ通信 すずきゆうこ「向谷地さんの弱さ(忘れもの)拡散中」
小川和加子さん
浦河で住んで20年くらいになる小川さん。
自己病名 明るい躁うつ病笑い型、顔で笑って心で泣いて
「ひとりじゃ笑えない。 べてるではとんでもないこと言う人がいるから笑えるんだわ。
いろんなひとの関わりで笑わせてもらってる。 一人で笑ってたら気持ち悪いでしょ 笑
暗い顔してたってしょうがないんだわ 笑」
笑いながら語ってくれた小川さんは、仲間と話している姿をよく見かけます。
べてるの仕事が終わった後、私も仲間にいれていただいて喫茶店でコーヒーとハムサンドを食べながら語りました。
「我慢することが身についているから、ちょっとでもショックなことがあったら口に出して言っていかないと病気になるよ」
正直に話すこと、笑うことをとても大切にしている小川さん。
みなさんの2019年の初笑いはなんでしたか?
(写真/文 江連麻紀)
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続「技法以前」137 向谷地生良
「自分自身で、共に-個別化と協同の時代」
「2019年は、当事者研究にとって、どんな年になりそうか?」それを考える時、ヒントになりそうなメールを研究仲間からいただきました。そのメールをかいつまんで紹介すると、お酒も飲んでいないのに、飲み物がお酒の味に感じられて、酔っぱらった感覚まで起こるというのです。彼はこの現象を「幻酒」と表現し、「幻聴さんが関係していると考えている」ということでした。大きく分けると、味方の幻聴さん、意地悪な幻聴さんに大別される数万の幻聴さんの何が影響を与えているのかはわかりませんが、その辺は彼の直感です。そのメールは「同じ様な症状を、体験された方、ご存知でしょうか。一時的なものなら良いのですが、何か、情報があれば、教えて頂けると助かります」という情報提供の依頼でくくられていましたが、早速この質問を全国の仲間に発信してみようと思います。
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