べてるの家のオンラインマガジン「ホップステップだうん!」 Vol.271
・「オンライン子育て当事者研究会」
2020年5月からはじまった「オンライン子育て当事者研究会」は、毎月一回子育て中の人が集まっています。
参加者は年齢も住んでいる地域もばらばらで、子供が社会人になってる親、思春期の子がいる親、赤ちゃんの親、また祖父母となった親も一緒に研究しています。ときどき子育てしてないべてるメンバーが参加してることもある研究会です。
6月は8人の参加者がいて、そのうち1人が初参加です。
最近働きはじめた保育園に通う子どもがいるお母さんからのテーマで「他人軸と自分軸」についてみんなで研究しました。
仕事、子育て、家族とのやりとりの中で、改めて自分を大切にするのが苦手で、他人の期待に応えようとする自分がいることに気づいたということでした。
参加者の中にも頼まれたら頼まれただけやって倒れちゃう人や、気づいたら倒れるほどがんばって逃亡する人、人の期待に応えなきゃと生きてきた人など、全員が他人軸を大切に生きてしんどくなる経験をしたことがありました。
他にも、子どものころ親がしっかりとした自分軸で自分の正しさに自信満々で生きていて疲弊していたことが語られたり、自分が信用できず他人を信用して混乱することも語られました。
参加者からたくさんのエピソードが語られて時間になってしまい、自分の助け方までたどり着くことができませんでした。
引き続き大事な研究テーマとしてみんなで研究していこうと思ってます。
文/写真:江連麻紀
大反響発売中!
『子ども当事者研究 わたしの心の街にはおこるちゃんがいる』
本体価格:990円+税
出版社:コトノネ生活
・続「技法以前」216 「気心が通じ合う」こと 向谷地生良
一昨年に亡くなられた精神病理学者の木村敏の言葉に「治療が目指しているのは、第一義的に治療や寛解ではない・・・患者が、日常生活のなかで私たち『生活者』の『仲間』になってくれること・・」
(「こころの病理を考える」岩波新書)がある。
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