べてるの家のオンラインマガジン「ホップステップだうん!」 Vol.299
・応答せよ、大人たち。 子ども当事者研究のすすめ2 コトノネVol. 51
特集に「応答せよ、大人たち。子ども当事者研究のすすめ2」が掲載されています!
私は撮影を担当させていただきました。表紙は当事者研究者のあさくん(3歳)が研究の合間にしてくれたかわいい変顔です。
今回はさまざまな居場所でおこなわれている子ども当事者研究をご紹介しています。
小学校3年生のリッキー
「Aちゃんと遊ぶのがしんどいの研究」
高校1年生のしのさん
「不安の研究」
中学2年生のえいしんくん
「盛り上がり悪魔の研究」
私はカメラを持ちながら子どもたちの苦労への対応力に興奮して、ひとりの苦労を仲間とともに研究しながら深めあっていく姿に胸が熱くなっていました。
子どもたちの苦労に出会って、苦労から生まれた研究をぜひ読んでください!
強迫症で元気な明るい不登校をしてた、しのさんの言葉を紹介。
「ここ一年で、がらっと生活が変わって。こうやって赤裸々に思ったことをしゃべれるのが心地よくて。家族にも結構言ってたんだけど、死にたいとかはさすがに悲しませるから言えなくて…。同じように思ってる人が当たり前にいて、そのままを受け入れてくれる。こうゆう場がほんとに大事だなって思いますね。親でも友だちでも先生でもなく。」
子ども当事者研究を続けてきた3人の研究と、今回は研究の場を支えてきた大人たちのものがたりも掲載されています。
元小学校教員の松井さん、高校教員の浦野さん、放課後デイの管理者の佐藤さんとスタッフの山口さん。大人の想いや大切にしていることもぜひ読んでください。
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・文/写真:江連麻紀
・<申込み開始しました!>べてるまつり2024開催についてのご案内
日時:2024年10月4日(金)・5日(土)
場所:北海道浦河町文化ホール
https://note.com/bethelnoie/n/nb2a39ff4c327
プログラムの内容:浦河べてるの家、40周年記念企画
お楽しみに!
<宿泊場所について>
例年、町内のホテルや宿が満室になることが予想されております。町内が満室の場合は、多くの方は隣町の施設を予約されることが多いです。
各ホテルの空室状況については、直接各施設へお問い合わせくださいませ。(ウェブではなくお電話での空室確認をお勧めします)
浦河への交通手段・宿についてはこちらをご参考ください。
・日本精神障害者リハビリテーション学会 第31回東京お台場大会のご案内
学会名称:日本精神障害者リハビリテーション学会 第31回東京お台場大会
テーマ:多様性と調和 ~台場シティで調(ととの)う~
会期:2024年12月14日(土)~15日(日)
会場:東京有明医療大学(〒135-0063 東京都江東区有明2丁目9番1号)
参加者数:約1,200名
開催目的:本会は精神科リハビリテーション学に関する研究発表、連絡、提携、及び研究の促進を図り、これらの進歩、普及に貢献することを目的とする。
大会長:肥田 裕久(医療法人社団宙麦会ひだクリニック 理事長/院長)
副大会長:角田 秋(東京有明医療大学看護学部看護学科 教授)
佐々 毅(医療法人社団宙麦会ひだクリニックお台場 院長)実行委員長:中田 健士(株式会社МARS 代表取締役)
主催:日本精神障害者リハビリテーション学会
・参加登録受付中!
精リハ学会は、2010年に浦河でも開催した学会です。
今年の東京大会はべてるからもメンバー・スタッフがたくさん参加する予定です。みなさん、東京・有明(お台場)でもお会いしましょう!
●新刊「弱さの情報公開」
2023年10月発売の最新書籍です。
2020年に発売しご好評をいただきました「弱さの研究」の続編。
不寛容な社会での孤立と孤独「つながり」を考える。
一部では、カーリング日本代表の吉田知那美選手とべてるの家の人や
向谷地生良氏との「強さと弱さ」についての対談。
二部では人と人の「つながり」を各章で考察、依存症、認知症の孤独について、本当の「つながる」ことの意味を考える。
<目次>
まえがき―「弱さの情報公開」の源流
一部 弱さの情報公開
一章 弱さの情報公開
二章 弱さを認める
三章 行き当たりバッチリ
二部 つながる
四章 わたしが「ダメ。ゼッタイ。」ではダメだと思う理由
質疑応答
五章 「認知症と繋がる」ということ
六章 あいだは「愛だ」
七章 地域と人と苦労で繋がって(向谷地生良氏最終講義)
●大反響増刷中!
『子ども当事者研究 わたしの心の街にはおこるちゃんがいる』
本体価格:990円+税、出版社:コトノネ生活
・伊藤知之の「50代も全力疾走」 第62回 『今年のべてるまつりのみどころ』 伊藤知之
今年はべてる40周年です。
べてるまつりは10月4日・5日に行いますが、4日は向谷地生良理事長の挨拶、記念講演でリモートで東京大学先端科学技術センター准教授の熊谷晋一郎さん、現地でも講師の方がお話してくださいます。
4日は夜の祝賀会以外は無料です。
5日は映画「降りてゆく生き方」上映と主演の武田鉄矢さんの歌謡ショー、べてるの人たちとのトーク、昨年も好評をいただきましたぱぴぷぺぽ劇団によるべてる40周年を振り返る劇ということで、過去の幻覚妄想大会グランプリの人の幻覚妄想の劇、お待ちかねの幻覚妄想大会があります。
新千歳空港からのアクセスは、千歳からの直通バスはありませんので、札幌まで出ていただき道南バスの高速ペガサス号にお乗りいただくか、レンタカーをご利用ください。なお、高速ペガサス号は現在札幌と浦河間は1日3往復ですので発着時刻をご確認下さい。
また、ご宿泊は浦河町だけでなく、周辺の様似町、新冠町、新ひだか町の旅館、ホテルもご検討ください。
伊藤知之(いとう・のりゆき) 統合失調症全力疾走あわてるタイプ
浦河べてるの家 メンバースタッフ・精神保健福祉士
回復者クラブどんぐりの会副会長、NPO法人セルフサポートセンター浦河事務局長
全道精神障害者回復者クラブ連合会副会長、全国精神障害者団体連合会役員
・ありす便り 〜BBQと川サウナ〜
台風10号が停滞していてさえない天気の日曜日です。
被害に遭われた皆様にはお見舞いを申し上げます。1日でも早い復旧をお祈りしています。
さて、一週間前の日曜日はお天気もよく、東京都の奥多摩にバーベキュー&サウナ付きに行ってきました。
朝7時に池袋集合。この集まりは朝が早いのがたまにキズです。早起きしてなんとか7時前に池袋へGOです。
みんな集まって一同奥多摩へ。途中で朝ご飯を食べ、飲み物や氷を調達して目的地へ。
東京都とは思えない、緑あふれる川べりです。道幅も狭い。車がやっと通れました。
バーベキュー会場に到着。車から荷物を運びます。
他のグループも次々に到着。みんな元気だなぁ。
そう言うありすも下に水着を着て、すぐに水着に着替えられるようにしてあります。サウナに入るためです。
火を起こす人、材料を切る人、あっ、でもその前に乾杯がありました。総勢20人以上です。
準備ができて、お肉が焼かれました。お肉、魚、野菜、ご飯、カレー、なんとマグロのかま(頭の部分)まであります。
不思議なもので、焼く人はずっと焼いています。鍋奉行ならぬ火奉行でしょうか。
あとは作りながら食べるグループ、飲むグループに分かれています。
だんだん宴もたけなわになると
「サウナが用意できました。」
との声が。
ここのサウナ小屋はテント式でチャックを開けて入ります。火を囲んで椅子があって5名も座ると満席です。
サウナ、どうしようかな、入ると後が面倒くさいかな、などと思いながら座っていました。
でも、せっかくきたのだからサウナに入ろう!と勇気を出してサウナ小屋へ。ぎゅうぎゅうの満席で立っている人もいます。
薪(?)に水をかけて蒸気を出して、タオルを振って。熱気がぐんぐんあがります。
「あちちち。」
みんなで我慢大会です。
もういいと思った人から出ていきます。行き先はすぐそばの川。昨日雨がふったので水かさが増しています。あまり中には入らないようにとのこと。
ありすも川に入りました。
「冷たい!」
川の水はとても冷たいです。あんなに熱を浴びたのに冷たくて上半身まで水に入るには勇気が入ります。結局腰まで浸かっていることにしました。
川は静かで、緑溢れてて、とてもいい気分です。
いわゆる『整いました』です。
何回も入る人もいます。すごいなぁ。私は一度入ってあとは川辺に置いてあるデッキチェアに座って景色を眺めていました。
子供達がライフジャケットをつけて両親と泳いでいます。なんか、良い風景です。
本当に今住んでいるところと同じ東京とは思えません。
しばらく景色を楽しんで、バーベキューに戻りました。お肉、もつ、あじ、ホタテ、色々出てきます。やく係の人は本当にお疲れ様です。
マグロのカマは大き過ぎて、なかなか火が通りませんでした。目玉が美味しいらしいのですが、ちょっと勇気が出ず、食べませんでした。コラーゲンいっぱいなのに。
飲むグループは本当にメーターも上がってみなさん楽しそうでした。ありすは昔は飲んだけど、今は飲まないので、グループには入らなかったけど。
バーベキューも楽しんで、サウナと川で整って、朝から夕方まで目一杯遊んだ奥多摩の1日でした。
ありす1992~2004年までニューヨークで暮らす。保護猫を飼う。大学で映画学科を学び、修了後TVプロダクションで働く。帰国後べてるの家を知り、べてらーとなる。べてる留学2回。好きなこと:映画鑑賞、バレエ、犬、猫と遊ぶ、TVドラマ鑑賞。最近麻雀を始める。
・続「技法以前」 235 「和解の時代(とき)」 向谷地生良
今年、発足して40周年を迎える「浦河べてるの家」のルーツを辿ると1984年10月に、発足した「浦河べてるの家」は、遡ること一年前に、精神科を退院したばかりの人呼んで「ウルトラマン」(3分経つとカラータイマーが鳴り出し、飛びたって行く)と呼ばれていた早坂潔さんが、宮島美智子さん(牧師夫人)、井上仁さん達と「金儲けしないか」というノリではじめた日高昆布の下請けが、最初でした。
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