Be the color! 自分と社会に彩りを
このブログを書きだしたのは、ちょうど4歳になる姪がアメリカで生まれたときだった。
それまでの私は、長年子どもができなくて、子どもに関するモヤモヤがずっとどこかにあった。周りの子どもの誕生は素晴らしいし、子どもをかわいいと思いながら、妊娠中の人や子連れの家族を見て複雑な思いがしたり、いつも子育て中の人を支えるばかりの自分に報われない思いを抱えていた。(妊娠までのストーリーは、こちらのブログへ。)しかし、姪のプチ子育ての体験から、再びこのブログを再開したのが、まさに今自分が育児に関わっているときなのだから、人生は何が起こるかわからない。
そして、このブログの名前 Be the color! も子どもの名前につながっていて、感慨深い。
人間は、月日を経てもたいてい頭の中は変わってないのだとも気づかされる。
見てきた世界が変わる体験
子どもを持って、子どもの広場への参加を通じて特に地域の施設や人とかかわるようになり、ベビーカーでの移動でまちなかのエレベーターの不便さに気づくなど、自分の住む地域やまちづくりにより目が向くようになった。子どもがいると知らない人にも声をかけられたり、いろいろな場で譲ってもらったりして、人の優しさが心にしみたり。本当に子どもが広げてくれる可能性は大きい。
なんといっても、子どもの発達には驚く。自分もこうやっていろいろなことを獲得してきたのだと思うが全く記憶にない…そして、子どもは大人が普段見過ごしてしまうようなことにこだわりを持って観察していたり、大人が忘れてしまった探究心を思い起こさせてくれる。
産休から続いて1年以上の育休は、人生の長い夏休みと聞くが、振り返るととても充実していた。最初は、早く仕事に戻りたいと思っていたが、子どもが笑顔を見せてくれるようになった頃から気持ちが楽になってきて、この育休生活を満喫しようと思えてきた。本当にいろいろな場所に行った。自分が飽きてしまうから、といつも違う子育て支援拠点に行ったり、一時保育を利用して自分のリフレッシュもできた。学生に産後のおっぱいのつらさなどの育児を話したり、議会の傍聴に行ったり、夫婦でメディアに出たり。これは、こんな私の行動についてきてくれた子どもの柔軟さや夫のサポートによるところも大きいと思う。子どもと夫には本当に感謝している。
復帰に向けて〜産後の心とからだのケア
復帰が近づくにつれ、この育休が名残惜しくなってきた。でも、こうして復帰できることは、子どもを見てくれる保育園の存在があり、自分の職場での不在を支えてくれた人々がいたからだと、自分が支えてもらう立場になって気づく。
復帰にあたって、まず自治体の両立支援のカウンセリングを受けた。一番大事なことは、夫婦間のコミュニケーション=言葉がけだと学んだ。
それから、母乳のことが気がかりで有名な母乳相談に行ったが、母乳のケア以上にカウンセリング=自分の心のケアをしてもらった。なかなか寝てくれず、夜間の頻回授乳がつらかったことを受け止めてもらい、自然と涙がこぼれた。産後の心と体にはこうやって、ケアをしてもらう場が必要だ。
子育てをがんばるすべての人に敬意
復帰は余裕をもった方がよいと聞いていたが、本当にそうだった。順調に1週目のならし保育を終えたと思っていたら、やはりおそれていた保育園での病気の洗礼を受けた。結局親の自分の方がひどくなってしまい、、本当にこんな状態で働けるのかと不安がつきない。
育児をするだけでも大変なのに、仕事まで…
想像を超える大変さを身にしみて感じている。
これをいつもやっている世の中のママ、パパは、ほんとにすごい。
これからどうなるのやら…というところで今回は終わりにしたい。
「子育ては、自分育て」だと父や、母乳相談の助産師にも言われたが、まさに私は絶賛パワーアップ中。自分と社会に彩りを持てるかは、自分のアクションや心持ち次第なのかもしれない。
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