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いかに読めないサインを書くか?
読めないサインを書くのにこだわっている。
クレジットカードを利用した時に、サインを求められる機会がありますよね。
あれ、意味あるのでしょうか?店員さん、カードの裏面のサインと一致してるか、見てる方少ないですよね。それどころかカード裏面にサインしてないまま使ってたりする(それを推奨してるのではありません!)。
日本人は、サインに本名を漢字で書いてる人も多いですけど、外国人はその国の言葉。それが日本で使えてる。アラビア語で書かれたら見極めるのも難しい。つまり、「母国語で」という決まりもないそうです。
あのサインは「契約書の署名・サインと同じ」だそうです。
それで、昔・だいぶ昔、海外の(米国か、オーストラリアか忘れたけど)企業と取引してその代表者と眼前で契約書にサインしてもらうの初めての時のこと。その人はフルネームではなくイニシャルだけっぽい文字だけで、サラサラっと、ミミズが這ったようなサインをしたのです(あ、多分オーストラリア人だ)…!
それがあまりにも、何が書いてあるか分からない、分からなすぎてこれでいいのか、私ちょっと衝撃的だったのだけどその場は流して、こそっとこちらの同僚のオーストラリアンに聞いたところ、問題ない、と。読めるか聞いたところ、読めない、と。オイw
それから私、その世界標準な事実に感化されて、私も英語イニシャルというか名前だけの筆記体を崩したようなサインを使うようになりました。
だって、サラサラっと書くの、カッコいいじゃないですか……。
そのうち私は味をしめてきて、いかにスムーズにサラサラっと書くことだけにこだわっていきました。何度も練習したりして。
それが、このところ、いかにスムーズにサラサラに書くかだけじゃ究極のサラサラに到達し得ないことに気がついて、それで悩んだところ、ある日思い出したんです。
――あの外国人が書いたサインは、サラサラしてるだけじゃなくて何かもっとこう、読めない、ミミズが這ったようなサインをしていたのだった……!と。
それで私このところ、いかに読めないサインを書くかに腐心してる。
だから、積極的に会食とかでは私が払ってる。だって、サインしたいじゃないですか……(それでちょっとオサイフがやばいんだけど、まあ)。
それを店員に渡して、いぶかしむ顔をする方もいるけど、悩ましい顔をしながら持って行ってくれる。
それを見て私はほくそ笑むの。そして決意を新たにするの。
もっと、読めないサインを極めて、リジェクトされそうになってモメるぐらいの、微妙なラインを目指していくぞって……!
いかに読めないサインを書くか。それが大切だ。
もっと、もっとだ……!
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