大朝洋服店

イケてるオヤジたちの優しさに救われている。 祖父の屋号を残したかったけど洋服は作れない。

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イケてるオヤジたちの優しさに救われている。 祖父の屋号を残したかったけど洋服は作れない。

最近の記事

独逸に在るか未だわからないままのもの【未完】

母方の叔父はみかん農家をしている。 3年前から1人暮らしだ。 背が高く、肩幅も広い。 大きな目で睨まれると、驚いてしまう人もいるぐらい 迫力がある人間だ。 それなのに、少しシャイでとても繊細なので 人と話す時は緊張してしまって言葉が強くなってしまう。 職人なので器用なはずだが、不器用な人だ。 叔父は、わたしの母である叔父の妹と よく言い合っているように思う。 本人たちはそのつもりがないと言うが 方言もあってとても早く話しているように聞こえてしまうのは事実である。 実際のとこ

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      ラバウル

      • Through the sleepless night I cry for you

        夕方ぐらいから 身体が怠くなってきて そのままだけで終わればいいのだけど 少しずつ少しずつ体温があがって 夜になったら倒れてしまう。 それでも元々の体質もあって 寝付きは悪い。 真っ暗で静まり返った世界で寝るのは嫌いだ。 わたしは多分、眠る方法を知らない。 みんな先に眠ってしまって 永遠に静寂の中に取り残されてしまうんじゃないかって 怖かった。 一緒の布団に転がり込んで お話をしてよと強請る。 やれやれって顔。 でもどこか少し笑顔で。 いつも戦争の話なんだよ。 子供向けの

        • もう齢を重ねない君へ

          もう2年も経ちますか。 さいごのお誕生日一緒に過ごせてよかったです。 いつからか、1つずつ若返って 最終的には10ほども若返りましたね。 これまでに贈ったもののいくつかを 今ではわたしが使っています。 永遠に歳をとらないのはどういう気分ですか。 100までと そう約束したのだから そんなことは嘘にしないで全うしてくれてよかったのに。 お誕生日おめでとう。 1年の中で一番好きな日だよ。 わたし、11月が一番好きだったよ。

          わかれみち

          簡単なことなど、何1つなかった。 でも、大変なように見えるようなことも何1つなかっただろうと思う。 時々、雪の結晶のようなキラキラとしたものが ゆっくりと頭上に舞い降りてきて わたしをひどく傷つけた。 小さなものが、綺麗に見えるものたちが、わたしを傷つけていった。 それでもあの時のわたしには そんなものは気にならなかったし 気にしている時間もなかった。 何もかもが惜しくて 傷ついていると感じる暇さえ惜しんだ。 今思い返せば全てが。 全てのものが泣きたくなる程に愛おしく

          わかれみち