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株式投資が長期では必ず儲かる理由は? それは人類が●●しているから!? そこがFXとの違いだ

「ねぇねぇ、NISAってホントに大丈夫なの??」
週末の夕食時に娘が珍しく自分から話しかけてきた。足元の株価急落で、なけなしの給与から積み立てているNISAの金額が急減したので不安になったようだ。

普段は娘から私に話題をふることはめったにないが、いつもの「困った時だけのパパ頼み」で、金融機関で20数年間、日本株の運用に携わってきた私を頼ってきた。
 
初めての株式投資を今年から新NISAで始め、これまでは順調に値上がりしていたので、「投資っていいかも!」と思っていた矢先に歴史的な暴落を目の当たりにしたのだから、さぞかし驚いたことだろう。何しろ全てが初めての経験なのだから。

しかし、株の世界ではこういうことはままあることだ。一日で10%以上下落したのは今回で5回目になるが(1953年・1987年・2008年・2011年・2024年)、20~30年に1回ぐらいは起こっている。そしてその後、時間をかけて戻り、すべて前回の高値を更新している。

だから、これまで株式投資は長期では必ず儲かってきた。なので「今は狼狽売りをせず、持ち続けるべきだ」。経験の長い投資家ほど、そうアドバイスしている。私も全く同感だ。しかし、なぜそうなのか?についてきちんと説明できる人は少ない。

「これまでもそうだったから」としか言わない人が多いが、ではナゼこれまでそうであったのか? そしてこれからもそれが続くのか? ということに対する答えは聞かない。

私の答えは極めてシンプルで、「それは人類が●●し続けているから」ということだ。(●●の答えは後ほど・・・)

だから、まずはみな落ち着こう! 今、絶対にやってはいけないことは、悪魔のささやきに負けて売ってしまうことだ。「常に人間の欲望と恐怖につけ込む市場の悪魔」に翻弄されるな! そして、それを煽るマスコミとブローカーに踊らされるな!

相場とは、上がっている時は「今買わないと儲け損ねるぞ!」と欲望を刺激し、暴落している時には「このまま持っているともっと損するぞ!」と恐怖を煽る。それを、投資の経験もないマスコミの若い記者たちがさらに焚きつける。そして、相場が上げても下げても、ブローカーは売買手数料で儲ける。それらに乗せられて、せっかく投資にエントリーした多くの若人たちが、アツモノに懲りてやめてしまうのだけは避けて欲しい。

そもそも新NISAが始まる直前の2023年12月末の日経平均は33,464円、ドル円は141円だった。そこに戻っただけのこと。わずか8か月前に生きてた世界だ。

「つみたてNISA」を1月から始めて、最大限の毎月10万円を投資していた人でも、まだ総額で80万円ぐらいの投資額だろう。それが20%ヤラレても16万円。これから何十年もかけてNISA限度額の1800万円まで投資するのであれば、16/1800万円は1%にも満たないヤラレだ。株の世界では1%など日中の動きの範囲である。

損が好きな人はいない。うちの娘も1円たりとも損したくないと言う。では、その損とは何か? 今すぐに使うあてのないお金の評価額が減っていることか? マイナスで売らなければ損にはならないし、時間が経てばいずれ元の価値以上に戻る可能性が高い一時的な目減りに過ぎないのに?

それすらも受け入れられなければ株式投資は無理です! 平均で年間2~3割は変動するのが株なので。その間の評価額の増減に耐えられない人は、目減りもしないが、たいして増えもしない「預金」で頑張りましょう。
 

~なぜ株式投資は長期では必ず儲かると言えるのか? それは人類が「進化」しているから!~


 「為替」は単なる通貨の交換レートだから、長期的に一方向に動くことはない。国力の盛隆と衰退により、高くなった通貨はいずれ時間をかけて安くなる。今の日本円や、かつての英国ポンドのように。

「金利」は、景気がよくなれば上がるが、不景気になると下がる。ずっと金利が上がり続けることはない。もしあれば、その国の経済は破綻する。

しかし「株」は、長期では必ず上がるのだ。なぜなら人類が日々、進化しているから!
「そんな単純なことかよ!」と思われるかしれないが、株価とはそもそも、企業収益を反映したものなので、儲ける企業がいる限り上昇するのだ。特に、日経平均やS&P500のような主要株価指数は、その時々を代表する優良企業に随時入れ替えられるので、いわばスター選手ばかりが集まるオールスター戦だ。

新規の発明や技術の進歩により、人類は常に進化している。大昔は洞穴に住んで貝を食べていたサルの亜種たちが、ここまで進化してきたのだ。そんな大昔に遡らなくとも、つい20年前にスマホは存在しなかったし、電気自動車も走っていなかった。

そういう人類の進化に伴い、それで儲ける企業が必ず出てきて、そして株価指数にはそれらが組み込まれるのだ。だから人類が再び類人猿へと退化していかない限り、長期的には株価は右肩上がりになるのだ。
仮に「人類の文明度」というものを指数化してグラフに描けばずっと右肩上がりになるはずだが、株はそれと同じ軌跡を描くのだ。

日本にいると、まるで人類の進化が止まっているかのように感じるかもしれない。実際に「失われた30年」の間に、日本のGDPは1.58倍にしか増えていない。30年で1.58倍だから年率では1.5%しか成長してこなかった。その間、世界全体では3.5倍になり(年率では4.3%)、中国にいたっては30年で37倍になっている。つまり、日本人にとってはほとんど止まっていたかのようなバブル崩壊以降のこの30年の間にも、ITを中心に人類は急速に進化を遂げているのだ。今後はAIが出てきてさらに進化が加速するだろう。そして、それらが全て株価に反映されるのだ。

これが株式「投資」は「長期的」には必ずもうかる単純で唯一の理由だ。

但し、「長期」というのは2年や3年程度の話ではない。「人類の進化」の単位なのだから、少なくとも十年単位で構える。そもそも、半年や1年というタームは、「投資」ではなく「投機」の部類だ。

だから娘よ、来月も、再来月も、「つみたてNISA」は今まで通り買い続けてほしい。決してここで解約したりしないで・・・
 
           株式投資の先輩である父より


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