新規醸造所立ち上げよくいある注意点まとめVol.10
1.はじめに
この企画は酒税の申請を半日から30分まで減らす実績があり、100社以上の醸造所と取引がある醸造所の管理システムを作っているBest Beer Japanが全国のブルワーさんにインタビューを行い、立ち上げ時の注意点や困ったことを聞いて新規醸造所を立ち上げる方々に向けて発信しています。
今回は2022年7月に兵庫県福知山市にて醸造とブルーパブの運営を開始した、CRAFT BANKのブルワーである羽星 大地さんにインタビューさせていただきました。
2.インタビュー内容まとめ
■立ち上げの際に困ったこと
①醸造設備に関して
費用を抑えるためになるべく自分たちでできることをやったため、元受けの大きな工事業者などには頼まず、知り合いの業者などに分離発注をしていたが、分離発注の段階でどの業者に何までを頼めばいいかが見通しが立てづらかった
└醸造設備自体は中国メーカーに頼んだ実際に設備が届いた後に配置してみると思ったものと違ったりしてリプレイスが必要になった部分もあった
└当初の見積もりから追加で必要なものを調達した結果、最終的には追加で数百万円ほどかかってしまったそれによりスケジュールも見積もりより1~2か月ほど多くかかってしまった
上記より予算計画を立てるのは難しいうえに、各パーツがそれぞれ金額がかかるので思った以上に資金が必要になった
└追加でかかるものだとは思っていたがそれほどとは思っていなかった
▼ポイント
設備資金は当初の見積もりからさらに必要になる場合が多い
実際に据え付けてみるとイメージと異なることがあることも認識しておく
└違うことはほぼ必ず起こるので完璧なものはないという認識が重要
②ブルーパブの運営に関して
※ブルーパブ:一般的には店内で醸造したビールを提供するパブのことを指す
醸造所と飲食店の運営を予定していたが醸造所の立ち上げが結果的に遅れてしまい、早く売上を立てるために飲食店だけ先にオープンすることにした
その結果、特に人的リソースの部分で醸造所と飲食店のバランスが取れず、バタバタしてしまった
├加えて飲食店の家賃や人件費もかかってしまった
└そのため、当初は醸造の方に思ったように力をかけられなかった余裕をもてるように醸造所でしっかり仕込んでから飲食店をオープンさせられるとよかったかもしれない
醸造、飲食店のどちらかを他の人に任せられない場合はどっちつかずになってしまう可能性がある
結局、2022年7月に飲食店の開店とファーストバッチを解禁したが半年間は飲食店にかかりっきりになってしまった
2023年年明けごろにようやく醸造の方に力が入れられるようになった
地元地域にブルワリーが少ない場合は地域の方々からの期待もすごく、それに応える形で飲食店をオープンしたが計画を見直すという選択肢もあったかもしれない。
▼ポイント
ブルーパブを運営する場合は余裕を持ったスケジュールと人的リソースの配置を考えておく
■困ったときに何を頼りにしたか
共通的、一般的なものは研修先のブルワリーに聞いたりしたが個別具体なものは手探りで解決していった
■これから立ち上げする人へのアドバイス
▼資金
資金に関しては予想以上にかかるところが多いので多めに確保しておくと良い
例えば段ボールなどの資材類一つとっても数万~数十万かかる場合があるので細々としたお金が後々かかることも認識しておく
▼卸をやる場合の注意点
早い段階で店舗に足を運び、取引承諾書を集めておくとよいかもしれない└オープンするとそこに時間をさけなくなるため
※Best Beer JapanのB2B ECサイトを使うと無料でBest Beer Japanが運営するクラフトビールプラットフォームに掲載ができるので手間なく販路拡大ができます。お気軽にご相談ください。
クラフトビールプラットフォームリンク
▼事業計画書
事業計画書はざっくりと書きがちだがないがしろにせず、しっかり考えて作成する
└金融機関向けに良く見せるのではなく現実的な計画を作っておいたほうがよい事業計画を立てる際に月ごとの製造計画を作るぐらい深く考えておいても良いかもしれない
3.Best Beer Japan 株式会社について
Best Beer Japan株式会社は
・バックオフィス業務を自動化できる醸造所管理システム
・新しい販路に繋がるクラフトビールECプラットフォーム
・物流コストを半分にできる樽シェアリングサービス
を運営しております。
また、100社以上の醸造所と取引があり、酒税の申請を半日から30分まで減らす実績があります。
ご興味がある場合は下記からデモのスケジュール調整ができます。
https://www.bestbeerjapan.com/#contact_anchor