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新規醸造所立ち上げよくいある注意点まとめVol.6
1.はじめに
この企画は酒税の申請を半日から30分まで減らす実績があり、50社以上の醸造所と取引がある醸造所の管理システムを作っているBest Beer Japanが全国のブルワーさんにインタビューを行い、立ち上げ時の注意点や困ったことを聞いて新規醸造所を立ち上げる方々に向けて発信しています。
山梨県小菅村で2017年から醸造しているのFar Yeast Brewing株式会社の山田 司朗さんにインタビューさせていただきました。
2.インタビュー内容まとめ
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■立ち上げる時に困ったこと
①醸造免許を取るための税務署とのやり取り
②予算がなかなか固まらない
③臭気対策
■醸造所として大事にすべきこと
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■立ち上げる時に困ったこと
①製造免許を取るための税務署とのやり取り
・税務署は基本親切なので最初に相談しておくとよい
・一方、担当者によって知識などにも偏りがあることがあるため、担当者が言ったことをメモを残しておくとよい
・免許の申請時に製法の問題で承認まで時間がかかってしまった。
・例えば瓶内二次発酵などにおいて、過去に別のブルワリーで通った製法も担当や所轄が変わると通らないこともある
└ドライホッピングなどはいまだにグレー、主発酵終了後に投入して再発酵せずに出荷すると酒税法上は発泡酒になる(ハ号ビールにするためには再発酵が必要)、等々
②予算がなかなか固まらない
・すべての見積もりが同時に取れるわけではないので総額でいくら必要なのかが見えづらい
・仕込み装置と発酵タンクを醸造設備として金額を聞くと思うが配管(特に蒸気配管)や電気工事などは金額が見えづらい
├場所と設備を見ないと工事業者側も見積もりを出せないため、実際は機材の値段の3分の1から半分くらいは工事にかかってしまうこともある
└ここの読みが甘いと予算オーバーになってしまう
・実際に立ち上げ時に蒸気配管に関してボイラー本体の4倍ほどの金額がかかってしまい、想定予算よりかかってしまった
・予算の部分を事前に知るには色々な人に聞いたり都度予算追加や何かを妥協していくほかない
③臭気対策
・麦汁の煮沸をダクトから排出していると周辺地域の住民にとって不快なにおいになる可能性がある
・都市型のブルワリーは冷却してお湯として回収した後に排水することが多いのでそれも一つの手ではある
・しかし施工の仕方が悪いと蒸発率が悪くなり、DMS(オフフレーバーの原因の一つ)が残る場合がある
└導入実績が豊富な仕込み装置についてくるものは比較的安心
・仕込み回数が多くなると最初は気にならなくても近隣住民の方から実際に声が上がった
└風向きだったり、土地の大きさにもよってくるので勘案すべき
・ダクトに有圧扇を付けて屋上から排出するなどのやり方もある
■醸造所として大事にすべきこと
・仕事としてやるので継続するために利益を出さなければいけない
・加えて法令なども順守していかなければならない
・利益の出し方はいろいろあり、一つの正解だけではない
└しっかりした事業計画、酒税法などの法令を遵守しつつ、利益を出しながら継続できるプランを考えておくべき
3.Best Beer Japan 株式会社について
Best Beer Japan株式会社は
・バックオフィス業務を自動化できる醸造所管理システム
・新しい販路に繋がるクラフトビールECプラットフォーム
・物流コストを半分にできる樽シェアリングサービス
を運営しております。
また、100社以上の醸造所と取引があり、酒税の申請を半日から30分まで減らす実績があります。
ご興味がある場合は下記からデモのスケジュール調整ができます。
https://www.bestbeerjapan.com/#contact_anchor