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新規醸造所立ち上げよくいある注意点まとめVol.8
1.はじめに
この企画は酒税の申請を半日から30分まで減らす実績があり、100社以上の醸造所と取引がある醸造所の管理システムを作っているBest Beer Japanが全国のブルワーさんにインタビューを行い、立ち上げ時の注意点や困ったことを聞いて新規醸造所を立ち上げる方々に向けて発信しています。
今回は2023年6月に鹿児島県南九州市にて醸造を開始したSankaku Beer Worksのビール事業責任者である林 賢太さんにインタビューさせていただきました。
2.インタビュー内容まとめ
■立ち上げの際に困ったこと
①一番困ったのは醸造開始がビハインドした期間の資金繰り
②機材会社選定
③設備工事
■困ったときに何を頼りにしたか
■これから立ち上げする人へのアドバイス
■立ち上げの際に困ったこと
①一番困ったのは醸造開始がビハインドした期間の資金繰り
1月醸造開始予定だったのが6月開始と大きくずれ込んでしまい、
1月開始予定で雇用も始めたので遅れた分は追加で資金がかかってしまった
└遅れた理由は年度末で役所が混んでいたことと、コロナによる機材搬入の遅れ現金収入がない中でのモチベーション確保も困難だった
▼ポイント
役所への申請などは年度末と年末年始は避ける or かなり時間がかかると見込んでおく
遅れた場合の運転資金を用意しておいた方が心理的に安心できる
企業型のクラウドファンディングを活用するなど、様々な制度があることも調べておくとよい
②機材会社選定
機材会社から直接購入する場合は代理店のあるメーカーとは違い、物理的な問題でアフターサービスが受けづらいので注意が必要
稼働後も質問に対する返事が遅かったり、言語の違いによるミスコミュニケーションなども多かった
醸造前にテストなどもしていたが、実際に醸造開始すると様々なトラブルが起こったり知らない機能に気づいたりした
▼ポイント
お金が多少かかっても代理店に依頼したほうが良い場合もあるのでメリット・デメリットを整理して進める必要がある
海外から代理店を介さず直接買う場合には説明書が無い、と思ったほうがいいほど情報が乏しい場合があるので注意が必要
別途費用は掛かるがエンジニアを派遣してくれる会社もあるので検討しても良い
③設備工事
電気工事、建築、水道、ガスの会社にそれぞれ設備工事を頼んだが醸造所の工事は本来経験がないことが多いため、結果的に複雑なやりとりが多くなってしまった
責任の所在があいまいになることも多く、トラブルがあると3~4社を集めないといけないこともあった
▼ポイント
醸造所の設備工事経験が会社や、一社ですべてやってくれる会社の方がスムーズに進む、と感じた
■困ったときに何を頼りにしたか
味のレシピなどはネット検索し、海外の論文などを参考にしている
設備トラブルシューティングなどはネット検索では出ないことが多いため、つながりがあるブルワーに聞いたりしている
└ブルワーのLINEグループがあり、気軽に相談できるコミュニティがある
→いろいろなことが起こるのでそのようなつながりを持っておくことも重要
■これから立ち上げする人へのアドバイス
資金は多く見積もっておいた方がいい
└半年~1年稼働するまでに時間がかかっても問題ないくらいの資金があると安心研修に行った際など、ほかのブルワーとのつながりをしっかり作っておく
税務署の担当者への確認は、個人によって見解が違うこともあるので何度も確認しておいた方が良い
例えばラベル印刷なども税務署で一度OKもらってもその後NGとなったこともあった税務署においては最初は直接やりとりすることも多いがE-taxを活用することで早く進むことが多い
→E-taxが活用できるように準備を進めておくのがおすすめ
3.Best Beer Japan 株式会社について
Best Beer Japan株式会社は
・バックオフィス業務を自動化できる醸造所管理システム
・新しい販路に繋がるクラフトビールECプラットフォーム
・物流コストを半分にできる樽シェアリングサービス
を運営しております。
また、100社以上の醸造所と取引があり、酒税の申請を半日から30分まで減らす実績があります。
ご興味がある場合は下記からデモのスケジュール調整ができます。
https://www.bestbeerjapan.com/#contact_anchor