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内向型やHSPが疲れやすい理由、五感の情報処理を解明!❽
こんにちは。えーちゃんです。
初めて上京したのは鍼灸師を志してから。
専門学校のオープンキャンパスに参加するために、JR大森(東京都大田区)の地に足を踏み入れたトキ、こんなことを思いました。
「東京、クッサ!!!!!!」
大森よ。ごめんなさい。。。。。。
だけど、なんか今までに経験したことのないような「匂い」を感じてしまったのです。
その他にも
・東京駅や電車内の人の多さ
・飛び交う「人の声」&「車』&「電車」の音
・緑が全く存在しないコンクリートジャングル
この「都会の喧騒」は僕を大きく疲弊させたエピソードは上京9年目の今でも強く印象に残っています。。。。
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人が少なくて、静かで、なんだか落ち着くところがスキ。
今回はそんな《内向型の五感の繊細さ》についてお話ししたいと思います。
内向型は”覚醒”しやすい?-アイセング仮説より-
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内向型をはじめとする繊細な人はどうして刺激に敏感なのか?
ちょっと難しい話だとごめんなさい。
心理学者のハンス・アイゼンクさんは内向型と外向型の「脳の構造」に着目しました。(アイセング仮説・1960年)
外部からの刺激を処理をする「上行性網様体賦活系(ARAS)」
この刺激の伝導路の通路の幅が「内向型」と「外向型」では異なると考えたのです。
・内向型は通路が広く、多くの情報が一気に流れ込むために、すぐに脳が飽和状態になりやすい。
・外向型は通路が狭く、刺激が入りにくいため、より強い刺激を求める傾向がある。
つまり、五感(視覚・嗅覚・聴覚・味覚・触覚)からの外部の情報を受け取る量が内向型と外向型では違うということです。
この特性が、内向型の人は長時間の社交や騒がしい環境にいると疲れやすく、外向型の人は刺激が足りないと退屈を感じやすい という違いを生み出すのですね。
アイセング仮説で考えると、
私が人混み・コンクリートジャングル・都会の匂いが苦手なことも説明がつく訳です。
”レモン汁実験”が示す「刺激感受性」の違い
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アイセング仮説を裏付ける実験の一つが、「レモン汁実験」です。
内向型と外向型の被験者にレモン汁を見せた際、
内向型の方が明らかに唾液の分泌量が多かったという結果が出ています。
さらに、音に対する感受性の違いも報告されています。
・外向型は72dBの雑音の中でも集中できる
・内向型は55dB程度の静かな環境を好む
ちなみに日常の中に生活音の指標ですが、
・パチンコの店内や救急車のサイレンが80dB
・デパートの店内や普通の会話が60dB
だそうです。確かにパチンコ店とか苦手スポットの一つだし、デパートの店内も疲れるなぁ。。。。。
と少し余談が入りましたが、内向型の人は小さな刺激でも十分に脳が活性化し、外向型の人はより強い刺激を必要とするということが分かります!
まとめ:生きやすさは「刺激を避ける」コトにある
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いかがだったでしょうか?
内向型やHSPの人は脳の構造からしても、外からの刺激を強く感じてしまい、体が覚醒しやすくなる機序が理解できたのではないかと思います。
余談ですが、
コーネル大学のリチャード・デピューの研究でも、ドーパミンの分泌を促すアンフェタミンを投与した際、外向型の方が内向型よりも強く反応したことが報告されています。
面白いですよねー。
そして私たちが気を付けることは、外向型と同じような刺激を受け続けないことです。
同じように強い刺激を受けると心と身体が疲弊してしまうからです。
この記事を通じて、自分の繊細さを理解し、自分にとって最適な刺激量を知り、環境を調整することが、快適に生きるための鍵となるはずです。
自分だけのスイートスポットを探して行きましょうね。
今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。