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香港競馬が買える週末。

今週日曜は、香港国際競争。各距離の国際G1レースが一日のうちに4レースも開催されます。

今年も、日本馬が大挙参戦。楽しみ。(ネット投票で馬券も買える。)

香港ジョッキークラブのサイトにエントリーページがあり、日本から遠征する馬の漢字表記が載っていました。香港競馬オヤジたちのために漢字にしてるわけですね。



■香港ヴァーズ(芝2400m)
ステイフーリッシュ(Stay Foolish)は、「愚者眼界」
グローリーヴェイズ(Glory Vase)は、「耀滿瓶」

■香港スプリント(芝1200m)
ダノンスマッシュ(Danon Smash)は、「野田重擊」
レシステンシア(Resistensia)は、「拉丁城市」
ピクシーナイト(Pixie Knight)は、「妙發靈機」

■香港マイル(芝1600m)
サリオス(Salios)は、「戰舞者」
ダノンキングリー(Danon Kingly)は、「野田賢君」
インディチャンプ(Indy Champ)は、「冠軍車手」
ヴァンドギャルド(Vin De Garde)は、「陳年美酒」

■香港カップ(芝2000m)
ラブズオンリーユー(Loves Only You)は、「唯獨愛你」
レイパパレ(Lei Papale)は、「麗冠花環 」
ヒシアグアス(Hishi Iguazu)は、「滂薄無比」




この中ではやはり、ラヴズオンリーユーの「唯獨愛你」や、サリオスの「戰舞者」がカッコいいかな。

ステイフーリッシュも面白いですね。愚者の限界?・・かと思ったら、「眼界」の見間違いだった。愚者の視野ですかね。元々は、スティーブ・ジョブスの有名な演説に出てきた言葉ですよね。


これらの漢字表記、誰がどうやって決めているのかなと思っていたのですが、net keibaでこんな記事が。

なんと、香港ジョッキークラブ(香港競馬の主催者)に「言語サービスチーム(Language Service Team)」なるものが存在し、馬名の漢字を”デザイン”する業務を担当しているとのこと。

単純な翻訳ではなく、見栄えや聞いた感じまで意識しているということで、なるほど、”デザイン”なのだな、と納得。

以下は記事からの引用。

彼らの業務をごく一般論で言えば、英語が意味するところを、そのまま中国語に翻訳する(その逆もある)のが基本なのだが、こと馬名に関して言えば、それほどシンプルな作業ではないとのこと。英語馬名が持つ意味の深いところを探ったり、その馬が持つ背景(毛色、血統など)、あるいは、その馬の馬主さんが持つ背景を吟味し、その上で、見映えがよく、スタイリッシュに聞こえる漢字表記をデザインしているそうだ。
日本調教馬で、馬名の意図するところが不明瞭であった場合、JRAに問い合わせをすることもあるとのことだ。

香港ジョッキークラブ、なかなかきめ細かいファンサービスですね。

香港競馬は開催規模は小さいものの売上は昨年度は2兆円弱と過去最高を記録。JRAの約3兆円に遜色ありません。こういう漢字表記へのこだわりから、香港ジョッキークラブのファンサービスへの力の入れ方が伝わってくるし、だからこその売上の成果なのかな、と思ったり。


一日にG1が四つ組まれる番組編成も魅力。

日本でもやってみたらと思うけど、売上が分散するから難しいんだろうな、、


ともかく、香港国際競争を楽しみにします。(予想は大変。。汗。)



●最後に。
見出し画像は、ちょうど十年前、2011年の香港マイルのパドック。G1五勝の名牝・アパパネです。漢字表記は「夏威夷鳥」でした。”夏威夷”はハワイの意味。アパパネがハワイ固有種の鳥類ということで、これはけっこうそのままの翻訳。

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