すっ飛ばし読み「司馬遷の旅」〜摘読日記_70
「司馬遷の旅」、すっ飛ばして読みました。
司馬遷がどのような執筆動機、背景で『史記』を書いたのか。
司馬遷の大陸旅行を、著者の藤田克久さんが辿り、史跡を訪ね、司馬遷の見聞の経験がどのように『史記』の叙述に活かされたかを考察した書です。
遅読の本分を発揮してのろのろ読み進めていたのを、途中から一気に加速。
といっても、加速したのは、理解をあきらめ、雰囲気掴めればいいや、というすっ飛ばしでした。
読めない地名や、調べたくなる単語、そこからの脱線があまりに多く、いつかまた読み直そう、と思いつつ、すっ飛ばし。
すっ飛ばしばかりの中で、何度も戻り、もっとも開いたのは戦国の世と、今の中国地図のページ。
比べると、漫画「キングダム」で出てくる7国(秦、趙、楚、韓、魏、燕、斉)を取り囲む、北方、南方、内陸の部分てかなり広いんですね。
上海は緯度としてはほぼ「楚」と同じなんですね。
キングダムを読んでいて、勝手に今の広東省あたりなのかと思ってました。
司馬遷やもう少し前、キングダムの時代なんて、広東省や香港なんて「南蛮」そのものだったのかななどと思ったりします。
こんな本も入手しました。
近年進んだ研究から、改めて人間・始皇帝に迫る内容のよう。
これを読み進めたら、また「司馬遷の旅」も読み返してみたくなる気がします。