ダンスパートナーを思い出す。
今宵は社交ダンスをやっていた頃のパートナーの話を…ではなくって(笑)、
ダンスパートナーという馬の話です。😛
今週末の中山競馬場、メインレースはアメリカジョッキーズクラブカップ(AJCC)というグレード2のレース。
(グレード1が、日本ダービーや有馬記念などの大レースでG1レースと略されます。グレード2・G2はG1に次ぐ格のレースです。)
ダンスパートナーがこのAJCCに出走したのは1996年のこと。
ダンスは前年、オークスというG1レースを圧勝し、3歳牝馬の頂点に立ちました。
そして秋にはフランス遠征を敢行したり、牡馬との対戦となりしかもタフな長距離G1・菊花賞に挑戦したりと、一年を通じて活躍しました。
牝馬らしい、どちらかというと華奢な体つきでしたが、道中でうまく力を溜められた時の最後の脚は鮮烈でした。
AJCCは1996年の初戦でした。
AJCCは通常中山競馬場で行われるのですが、この年は改修の関係か府中の東京競馬場で行われました。
私も友人と連れ立って東京競馬場に出かけました。
コースを仕切るラチ沿いに、年明けに降った雪が解けきらず残っていた記憶があります。
レースの人気オッズは、1番人気が連勝中のカネツクロス、2番人気が前年ケンタッキーダービーというアメリカ最大級のレースに挑戦しAJCCが帰国初戦となるスキーキャプテン。
ミスター善戦マン・ロイスアンドロイスが3番人気で続き、ダンスパートナーは4番人気。
今思うと、ダンスパートナーの人気は少し不当に低かった気もします。
何しろ、前年に同じ東京競馬場のG1・オークスを圧勝しているのですから…
ただ、前年ケンタッキーダービーに挑戦したスキーキャプテンのポテンシャルはとんでもないのでは、とも噂されていました。
たしか、競馬の神様・評論家の大川慶次郎さんも、「スキーキャプテンはモノが違いますよ。」と評価していた気がします。
当日手にしていた競馬新聞・エイト紙にも、予想記者達の自信の本命印である「◉」が並んでいた気がします。
そんな中、私の期待はカネツクロスとダンスパートナーの組み合わせ。
自分にしては珍しい、漢気のある絞り込み。
カネツクロスは強力な先行力で連勝中。
まだ勢いは続いており、府中の最後の直線が如何に長いと言えども、バテるイメージがない。
カネツクロスが頑張るところに、ダンスパートナーは持ち前の長く使える末脚で差し込んでくる、この2頭で決まり。
…そんなイメージをもってレースを観戦。
結果はなんとイメージ通り。
なかなかこれだけイメージ通りになることはないのです。
そしてもう一つおまけに、直後の京都競馬場のメインレース、日経新春杯。
こちらは、AJCCのようにイメージはできていなかったのですが、3頭選んだうち、その2頭で1-2着!
ハギノリアルキング、スギノブルボンで決まりました。懐かしい〜😂
実はダンスパートナーは次のレース(京都記念)でも私の期待に応えて好走してくれたのですが、それはまた改めて書きたいと思います。
ほぼ同時代の女傑・ヒシアマゾン、男馬と互角以上に渡り合ったエアグルーヴ(1997年の年度代表馬)も思い出深い牝馬でしたが、その華麗な名前、強いけど男馬と走ると少し足りない女の子、ダンスパートナーは印象深い一頭です。