競馬の神様を知ってますか?〜摘読日記_11
今日は、昭和の日ですね。
昭和生まれの自分にとっては、4月29日は「昭和の日」というよりは、「天皇誕生日」という感覚がいまだにありますが。
本棚にあった、昭和関連の本をめくりつつ記事を書いてみます。
昭和プロ野球観戦記(山口瞳)
だいぶ前に読んだ本です。
作家の山口瞳さんが、昭和ど真ん中の1964、65年頃のプロ野球のキャンプを見学したり、ペナントレースの順位予想をした記事、観戦記などが収められています。
印象に残っているのは、ON若かりしこの時代のプロ野球を、山口瞳さんは意外と冷めた目で見ていて、もう少し前の西鉄が強かった時代の方が面白かった、というような事を書いているところです。
いつの時代も、青春時代の感性で洗礼を受けた試合や選手を懐かしんでしまうものなのかもしれません。
競馬の神様・大川慶次郎
同じ時代、1964年の競馬界といえば、名馬シンザンがクラシック三冠を制覇した年。
この名馬シンザンに、予想家として色々教わったと語っているのが、競馬の神様・大川慶次郎さん。
なぜ「神様」と呼ばれたか、私も本などを読んで知ったのですが、一日に開催される全レースの予想を的中させる、”パーフェクト予想”を達成したのをきっかけに、そう呼ばれるようになったそうです。
今、Wikipediaを確認したら、大川さんはそのパーフェクト予想をなんと4回も達成しているそうです(!)
大川慶次郎関連本いろいろ
大川さん関連の本は、これらを持っています。
「大川慶次郎 殿堂馬を語る」
数々の名馬について語った本。
この本に、「シンザンに競馬の見方を教わった」として、例として、調教と実戦は違うということを教わったエピソードが紹介されています。
皐月賞の前哨戦となるスプリングステークスの前の調教で、併せ馬で全く走らなかったシンザンが、本番では調教でちぎられた馬を問題にせずあっさり勝ってしまった、という話。調教が必ずしも本番に直結するものではない、という教訓を得たそうです。
「サラブレッド101頭の死に方」
こちらは、なかなかショッキングなタイトルの本ですが、過去の数々の名馬がどのような馬生を送り、どのような最期を遂げたか、大川さん始めいろんな評論家や作家の方などが書かれた本です。
まだ”積読”なのですが・・。
「競馬タブー集 大川流必勝術の極意」
表紙は若かりし大川さん。
大川さんは1929年生まれなので、40歳頃ですね。
”パーフェクト評論家”の必勝術、これは勉強になります。
週末の天皇賞(春)予想に役立ちそうな必勝術
最後に、明後日の天皇賞(春)に役立ちそうな必勝術を、この本からいくつかつまみ読み・・。
「多頭数、外枠の逃げ馬はまず買うな」
「単騎で行ける逃げ馬ははずすな」
「長距離戦、じり脚だからとバカにするな」
このあたりが役に立ちそう。
多頭数で外枠の逃げ馬、まさに今年のタイトルホルダーですね。
買うな、とありますが、しかし一方で、単騎で行けそうであれば、外せない。
単騎で行けるかどうかがポイントですね〜。
あとは3つ目の「じり脚バカにするな。」
これは、特に明後日は馬場が悪くなりそうで、”脚が遅い馬”にとってはありがたい馬場になる可能性が。
各馬の重馬場実績には目を凝らさないといけないし、”隠れ重馬場得意”の馬がいないか、見極めたいところ。(結局それが難しいんですが・・)。
ところで、本を紹介しておきながらなんですが、大川慶次郎さんは優しい”語り口”が好きで、昔の映像をyoutubeなどで見るのもおすすめです。