【SS】ウナきり夏休み

こちらの動画の原案のアイディアです。


(*東北家玄関)
ウナ「東北、とーほくぅー!」
きり「はいはい……お待たせしました。なんですか、音街」
ウナ「そろそろ夏休みも終わるし、プール行こ、プール!」
きり「ええー……わざわざ人混みの水たまりに浸かりに行くんですかぁ?」 ウナ「言い方」
きり「でもまぁ仕方ないから行ってあげますよ。(小声で)音街の水着も見たいし」
ウナ「うんうん、うん? なんか言った?」
きり「いや別に。それでは片付けて準備してきますね」
ウナ「片付けるってなんかしてたのかー?」
きり「あぁいや、ちょっと宿題を」
ウナ「えー、間に合うのかよー」
きり「あはは、まぁ大丈夫ですよ」
ウナ「ちなみにどのくらい?」
きり「え?」
ウナ「どのくらい終わってないの?」
きり「それはその、まぁ、そこそこの……」
ウナ「と・う・ほ・くぅ?」
きり「あ、あと半分です……」
ウナ「はぁー、プールは中止!終わらせるよ、東北!」
きり「えぇー!?」
ウナ「ほらほら、部屋に戻って」
きり「そ、そういう音街はどうなんですか?」
ウナ「最初の一週間で終わらせたよ」
きり「そんな、ずるい。あんなに遊びに来てたのに」
ウナ「ずるくありません。ほら、さっさと始めるよ」
きり「うぇー」

〜30分後〜

ウナ「なー、とーほく」
きり「んぅ……なんですか? 算数の答え教えてくれるんですか?」
ウナ「それはしないけど、今日、いつもより暑くない?」
きり「風が少ないですかね、扇風機の近くにでも……あ、もしかして」
ウナ「うん?」
きり「音街、下に水着着てます?」
ウナ「いつ見たの、えっち!」
きり「いやいやいや、そのせいですよ、多分」
ウナ「そんなぁ、着替えるの面倒だなぁ」
きり「……そうだ! 私に良い考えがあります」
ウナ「と、東北? なんか怖い顔してるぞ?」
きり「任せてください、私も一肌脱ぎますから……とりゃー!」
ウナ「うわー!」

~数分後~

ウナ「ひんひん、もうお嫁に行けない……」
きり「なに言ってんですか音街、嫁を貰えばいいじゃないですか」
ウナ「えー……?」
きり「ちなみに私は嫁に行けますよ」
ウナ「え、どういうこと?」
きり「ともかく! これなら涼しいですよ」
ウナ「それはそうだけどさぁ、落ち着かないよ」
きり「そうですね」
ウナ「部屋の中でこんな格好しないし」
きり「そうですね、いい脚ですね」
ウナ「……ちょっときりたん、こっちばっか見てないで宿題しなよ」
きり「ばっ! な、なに言ってんですか、見てないですよ! えーと、次の問題はぁ……っと」
ウナ「まったくもー」
きり「あれ? ねぇ音街、これってどうやるんでしたっけ?」
ウナ「仕方ないなぁ……どれどれ?(後ろから覗き込む)」
きり「ひゃっ、そ、そんなにくっつかなくてもいいじゃないですか」
ウナ「いつもと変わんないでしょ」
きり「そ、そうですか?」
ウナ「手足以外も出てるだけでさ」
きり「それもそうですけど」
ウナ「東北の肌、冷たくて柔らかくて気持ちいいな」
きり「んっ……」
ウナ「へ、変な声出すなよぉ」
きり「普段触れない肌が合わさる感触が、その、気になって」
ウナ「そ、そんなこと言われたら気になっちゃうだろ!」
きり「……音街はあったかいんですね」
ウナ「わ、わー! 恥ずかしいからやめろー!」
きり「……音街」
ウナ「な、なに?」
きり「もっと、あたためてくれませんか?」
ウナ「とー、ほく?」
きり「直接、肌とはだ、はだ、はっ、はっ……ハックション!!」
ウナ「ぎゃあ!?」
きり「んあ゛ぁー、夏場の昼間とはいえ、流石にこの格好は寒いですね」
ウナ「……」
きり「どうしたんですか音街。ボーッとしてたら風邪ひきますよ?」



ウナ「……と」
きり「と?」
ウナ「とーうーほーくー!!!」 (水着のまま追いかけ回す)
※ウナきり汗だく息切れエンド


ウナ「……き」
きり「き?」
ウナ「期待してたのに……」
きり「えっ?」
ウナ「なんでもなーいよ、ほら、服着よう?」
きり「は、はい」
ウナ「んしょっと。さて、風邪引かれても困るし……日向ぼっこでもしようか?」
きり「私日陰者なのでちょっと」
ウナ「贅沢言わない! 手ぇ出して!」
きり「手なんか繋がなくても逃げたりしませんよ」
ウナ「えーっと、あそこでいいや。行こ、とーほく!」
きり「はいはい、どこへでも一緒に行きますよ、音街」
※ウナきり手繋ぎお昼寝エンド

〜終〜 (どちらにせよ宿題は終わりませんでした。)