ビスポークパートナー株式会社

丁寧な対話(Be-spoken)を通しクライアントのご要望に“絶妙にフィット”するサービスの提供をモットーとする会計領域のコンサルティングサービス会社です。 https://bespoke-pro.jp/

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最近の記事

クイックに理解する「プレバリューとポストバリュー」

近年、スタートアップ業界で頻繁に耳にする「プレバリュー」「ポストバリュー」という言葉を耳にしたことはありますか。エクイティファイナンスの現場では当たり前のように使われているこれらの用語ですが、正確に理解している人は意外と少ないのではないでしょうか。 プレバリュー(Pre-Money Valuation)とは、端的に言えば資金調達前の企業価値を指します。一方、ポストバリュー(Post-Money Valuation)は、調達後の企業価値を表す指標です。これらの概念は、スタート

    • クイックに理解する「貸倒損失の重み」

      我々は以前、営業部門における与信管理体制の構築に携わった経験があります。与信管理とは、取引先に対する信用取引の上限額を適切に設定し、確実な債権回収を実現するための包括的なプロセスです。具体的には、「どの企業に」「いくらまで」信用を供与するか、そして「いかに効率的に回収するか」という三つの要素を統合的に管理することを指します。 特にBtoB取引において、債権管理は企業の財務健全性を左右する重要な要素となります。この点に関して、多くのビジネス書で興味深い指摘がなされています:

      • クイックに理解する「会計監査人が実施する監査手続き」

        毎年の決算期、多くの企業が会計監査人による指摘を受け、その都度修正に追われています。とある中堅企業は、これまで毎年実施される監査法人による期末監査の中で大量の監査指摘(監査差異)を受けていて、その都度決算を修正したり、修正が難しいものは経営者に報告されていました。 経理サイドも1つでも監査指摘を減らすことを目標に、部内一丸となってコツコツと決算の精度を上げる努力をしてきましたが、なかなか劇的に減らず、毎年苦心していました。 その最中で、弊社とのご縁をいただき、この経理の

        • クイックに理解する「EGC/JOBS法&FPIと米国IPO」

          最近こそ、米国利上げに伴う投資家のリスク回避の動きから、世界的にIPOへの投資意欲が減退していますが、それまでは世界的にIPO熱がヒートアップし、日本企業からも米国上場(特にNasdaq のキャピタルマーケットをターゲットとした)を狙う企業が増えてきていました。 我々のような非米国企業が米国で上場するケースで、特に影響が大きい制度がFPI(Foreign Private Issuer)とEGC/JOBS法です。今回はこれらを選択した場合のメリットについて、できるだけシンプル

          ビジュアルで理解する「停止条件と解除要件」

          <はじめに> これまで自サイトでアップしてきましたコラムについて、本日よりNoteのプラットフォームを利用して公開していくことにしました。 まずは、2024年3月6日にアップしました、「ビジュアルで理解する「停止条件と解除要件」をNote最初のコラムとして再掲させていただきました。 今後ともどうぞよろしくお願いします。 <本題> 契約全般の代表的な法律用語として「停止条件」と「解除条件」がありますが、言葉の意味から誤解を招くことが多く、理解するのに工夫がいる専門用語と言われ

          ビジュアルで理解する「停止条件と解除要件」