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【ハマ本】野球場の一日

妙に文字サイズの大きな奥付には真っ先に取材協力として、横浜スタジアムと横浜ベイスターズがあげられている。絵本の中の球場もどこからどう見てもハマスタそのもの。ホームとするチームは星のマークでチームカラーは青。

最初の見開きはスタジアムのある街を海側上空から見た図で、右上にはランドマークタワー、右下には大桟橋ターミナル、その間には赤レンガ倉庫、税関・県庁・開港記念会館の三塔も見える。全体にトーンを落とした中でひときわ鮮やかに浮かび上がるスタジアム。
本文中には地名は出てこない。スタジアムのグラウンドにはyokohanaの文字。ん?ヨコハマじゃなくてヨコハナ?チームのエンブレムもBayStarsではない。刊行が2011年なので別にDeNAでないのはいいのだが、よくよく見るとYOKOHANA OhoShisamaというチーム。なんだろう、これは平行世界だろうか。

タイトルどおりに左上のアナログ時計で時刻を示しつつスタジアムでの試合準備から試合終了までの一日が描かれるのだが、それより気になるのは異世界(?)のハマスタの広告。かみきりバーバー(ありあけハーバーではない)、横幅銀行(横浜銀行ではない)、鶏サブレー(鳩サブレーではない)、火星樓(華正樓ではない)、器用軒シウマイ(崎陽軒ではない)、K9百貨店(京急百貨店ではないが読みは同じか)、オイシイ牛乳(タカナシ牛乳、とはかけ離れてるが)、POODLE(POMPADOULではない)などなど。これらがまたロゴが元ネタそっくりなフォントを再現していて、ポンパドールをプードルとかかなり違うはずなのにぱっと見で誤認するほどそれぞれ再現性が高い。ちなみに大学系はそれぞれ鶴見大学芋とか文教大学芋とかになっている。ほかにもいろいろとフォントはそのままながらダジャレみたいな社名になっていて、まあそのまま載せるといろいろややこしいんだろうが、もはや本筋の話よりそちらしか目に入らない絵本。




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