【ハマ本】都市ヨコハマをつくる
1ヶ月会期が延長されて今日まで開催されていた都市デザイン横浜展。
横浜市の都市デザイン50年の歴史を振り返るというテーマでの展示だったが、その中の一つ大テーブルで引用されていたのがこの本。
18ページからの大テーブル主義のところが引用されて、倉庫で保管されていたというその大テーブルの現物の上にアクリル板に挟まれていた。
この本自体は1983年初版。今年で50年の都市デザインの部署からすると最初の10年ちょっとの時点。著者は民間コンサルから市に入り企画調整局長を務めた。
六大事業も出てくるが、この時点でみなとみらいはまだ名前もない。というか埋め立てもまだ終わってない頃か。
都市デザイン50年の歴史は今でこそ珍しくないがよくその頃から先見の明があったものだと感心することばかりなわけだが、この本でも関内付近の首都高の半掘割化を勝ち取る過程が描かれる。今になって日本橋付近の首都高を莫大な予算を掛けて地下化しようとしていることを考えると、これまたよくぞ成し遂げてくれたと称賛したくなる。そして赤レンガ倉庫の保全もまた然り。
50年の歴史を方向付けた最初の10年の記録がこの本に凝縮されている。