BER ターミナル1体験記
さてさてお久しぶりです。このブログの存在すらすっかり忘れていたわけですが、今回は忘備録も兼ねてベルリン・ブランデンブルク空港、特に第一ターミナルの使用感をレポートしようと思います。今回はユーロウィングスを利用しました。
致命的な設計ミスが発覚し、建設に10年以上かかったことで有名なこちらの空港。大雨で屋根から大量の水が落ちてくる動画を見たことがある人もいるかもしれませんね。ベルリンの壁でお馴染みのテンペルホーフ空港、格安専用(?)のシェーネフェルト空港や市内からのアクセス抜群だったテーゲル空港は閉鎖され、今やベルリン唯一の空港となったこちらの空港。地元民の間ではあまり人気がありません。
なんといっても遠い!ベルリン市内中心部に到着するまで、普通電車(Sバーン9番線)なら49分、急行電車(FEXなどのRegiobahn)でも35分かかります。数字にすると決してそんなに遠くはないのですが、かつてのテーゲル空港と比べるとどうしても遠く感じてしまいます。新しい電車の路線もできて、市内直通便が通時運行するようになってからはだいぶアクセスも簡単にはなってきたのですが。名前の通りブランデンブルク州に位置し、東京に例えるなら成田空港のような位置付けです。
普通電車は通常なら20分に一本、急行電車は不定期ではありつつも少なくない数の列車が運行しています。ただ、これはあくまで通常時の場合。ベルリンあるあるの列車や線路の故障、人身事故やストライキの影響で予期せぬ遅延に巻き込まれることも多々あります。この間日本から帰ってきた時にも、なぜか電車が止まっていてものすごい遠回りをする羽目になりました。
あまり明るいイメージのないこちらの空港ですが、今回はポジティブな印象を受けました。びっくり!というわけで、楽に旅するためのポイントをお伝えしようと思います。特に、格安系の航空会社を使う場合に覚えておきたいライフハックです。
①オンラインチェックイン
事前に手続きをしていると、とにかく後々楽です。航空会社によっては、カウンターで手続きするのにお金を取られたりすることがあるなんて話も聞きますよね。私は面倒くさがりなのでそういう手続きをしたがらない傾向にあるのですが、手元にオンライン航空券があったおかげで非常に助かりました。スマホの画面からスキャンできるので、特に印刷する必要もなしです。
②自動カウンターで荷物を預ける
出発カウンターに到達次第すぐ目に入る一角に、Fast Bag Dropという水色のサインと無数の発券機があります。この機械に航空券をかざすと、フロア各所に設置されている無人カウンターで荷物預け入れのタグを発行できます。それを荷物に付けたら、あとはカウンターに向かうだけ。もし自分の航空会社のカウンターが閉まっていても、5番カウンターに向かえば大丈夫です(2025年1月現在)。空港に到達してから荷物を預け終えるまでの所要時間、なんと5分。自己最短記録を大幅に更新しました。
このサービスは基本的に大手の航空会社(レガシーキャリア)が対象なようですが、Easyjetなども対応している様子でした。自分が使う航空会社が無人カウンターの利用対象になっているか調べてみても面白いかもしれません。
今回は格安航空だったこともあり事前に追加料金を支払って荷物を預けることにしました。航空会社によって預け入れ荷物の料金規定が大きく違うので、必ず事前に確認する必要アリです。場合によっては、かなりの額を請求されることに繋がりかねないので…。スイス航空などの大手キャリアは、満席の予約が入っている場合自動で預け入れ荷物が無料になるサービスがあります。
③BER Runwayを使う
何を隠そう、これが一番便利な点でした。海外の空港、特に格安航空となると混雑した保安検査場でハラハラしながら順番を待つイメージが強い人も多いかと思います。ベルリン空港第一ターミナルでは、保安検査の時間指定予約をすることができます。格安路線が多い第二ターミナルでは利用できないサービスなのですが、噂によるとターミナル間の移動もできるとか。下記のオフィシャルサイトで15分のスロットを予約することができます。予約時間の5分前・5分後にも入口を通過できるので、実質25分の間、長い列に並ぶ必要がない時間を確保することができます。グレーの欄に自分が乗る飛行機の便名を入力したら、適した時間が提案されるので、一つ選んでメールアドレスと名前を登録して完了です。特にQRコードなどの発行もなく、搭乗券をかざすだけで入場することができます。
今回初めて利用してみたのですが、普通の保安検査場と比べるとダントツで順番待ちの列も短く、入ってから5分もせずに検査を通過することができました。早い!スロットごとに予約できる枠の数が決まっているので、チケットが確保できたら最初にこちらを予約しておくことをお勧めします。運が良ければ、予約時間を変更することも可能です。
というわけで、今回は空港に着いて15分もしないうちに諸々の手続きを終えることに成功しました。ネガティブなイメージも大幅に更新されて、なかなか幸先のいい旅のスタートになりました。
⚠️冬のオフシーズン真っ最中、かつ平日の昼便を利用したこともかなり大きな要素だと思われます。週末や春夏のホリデーシーズンなど、混雑が予想される時期には早めのスロット予約がお勧めです。
再来週は第二ターミナルの利用を予定しているので、こちらもレポートしようと思います。格安でお馴染みのライアンエアーに搭乗するので、今から既にドキドキしています。
おまけ: Eurowingsについて
スターアライアンスのゴールドメンバーなら、予約クラスに関係なくルフトハンザラウンジを利用することができます。最近ルールの改定があったようで、一番お手軽な料金のチケットを予約しても大丈夫になったとのことでした(2025年1月現在)。試してみたところ、特に問題なくSenatorのラウンジに入ることができました。ただ、荷物預かりの特典などはないのできちんと予約しないと追加料金を取られることになります。お気をつけて!
ドイツ語にはなりますが、こちらにラウンジ利用についての詳細が載っています。ご参考まで。https://travel-dealz.de/blog/eurowings-loungezugang/