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フェリー旅行 @ストックホルム
久々にブログを再開した勢いに乗って、ストックホルム旅行記も放出しようかと思います。基本的にこの時期は仕事の予定を1日に固めているので、週6日ベルリンを離れることができます。というわけで、今年はいろんな場所に遊びに行くことを目標にしています。
今回は、ストックホルムの大学にポストを見つけたベルリン時代の旧友を訪ねにスウェーデンにやって来ました。あまり馴染みがない街なので、数日かけて散策するつもりであまり前情報を集めることなくやってきた街でしたが、綺麗だし、いろいろきちんとしているし、面白い場所です。
友達にオススメの場所を聞いたところ、ゴットランド島は綺麗らしいという情報を手に入れたので、クルーズがてら一泊しに行くことにしました。チケットを見たところ、なぜか往復の船代よりもホテルで一泊して行った方が安い謎の価格設定。おそらく直前に予約したせいかと思われますが、今回は四つ星(ヨーロッパ基準)ホテルを付けて往復130ユーロぽっきりでした。船だけだと安めの席を選んでも1800クローナ(156ユーロ)。Destination Gotlandという会社を利用しました。
アテネから船移動する時にはピレウス港から出発するのと同じように、少し離れた港からの出発になります。ストックホルムの場合、Nynäshamnという町まで移動することになります。ニュネスハムンという日本語表記も目にしますが、アナウンスを聞いていると全く違う発音なので少し戸惑うかもしれません。私は特にバスなどの予約はしなかったので、電車で移動しました。ただ、これがかなりわかりづらくて、危うく乗り継ぎに失敗するところでした。
ストックホルム中央駅から港のある町までは30分に1本直通電車が出ています。Google Mapsを使うと、43Xという路線名こそ出てくるものの、どの交通手段を使うのかよく分からないんですよね。駅中迷ったあげくインターネット検索して判明したのですが、この路線が出ているのはCommuter Trainでした。地下鉄(Tunnelbana)でもバスでもないので、私のような無計画旅行を予定している人には是非とも気をつけてもらいたい部分です。特にストックホルムは不思議な電車がたくさんあって、ローカル電車のようなRoslagsbananというものもあります。
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基本的に公的交通機関(SL運行便)は75分まで一律料金43クローナということになっています。タッチ式のクレジットカードがあれば、特に切符を購入する必要もないのでかなり便利です。が、今回はストックホルム北部に位置する友達の家から出発したので、どう考えても目的地に到着するまで75分以上かかる計算でした。というわけで駅で係員さんに質問したところ、電車に乗る時点で75分を過ぎていなければいいというゆるゆる回答でした。ベルリンは目的地に到着するまでの時間設定になっているので、いろんな街があるんだなぁと思いました。
さて、「通勤」電車に揺られること一時間。友達が用意してくれたピーナッツバターサンドをもしゃもしゃ食べながら外の景色を眺めていると、あっという間に終着駅に到着。10分くらい霧の中を歩くと、船乗り場が見えてきます。
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予約の船は11:25発。出発の1時間半から2時間前から待機できるとあったので、10時頃に到着するよう乗り場に向かいました。乗り場はがらんとしていて、小さい売店が一つ。1時間前に着いても早すぎるくらいかなぁというのが正直な感想です。町が濃霧に覆われていなければ駅の近くを散策しても楽しかったかなぁとは思います。
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晴天に恵まれたストックホルムとは打って変わって濃霧の港。冬場のヨーロッパ、特に水辺は注意が必要で、観光に行ったのに何も見えないなんてことになりがちです。一生に一度のつもりの旅行でこんなことが起きても悲しいので、皆さんには冬のクルーズはオススメしません。本当に。
船はかなり大きいクルーズ船で、もちろん定番のショットブラールも食べられます(4個で72クローナ)。船の中の売店の方が船乗り場よりずっと充実していて楽しいですが、スーパーなどと比べるとかなり割高なのでご注意あれ。
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ゴットランドといえば、魔女の宅急便のモデルになったことで有名な場所。特に大好きな映画というわけでもないですが、キキが実家を出るシーンを見る度、毎回涙が出ます。果たして有名な茶色の屋根の町並みを見ることはできるのか?