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もう一つの漠然とした生命の時間

僕の家から駅に向かう途中に、団地がある。その団地の一角が花壇になっていて、季節毎に様々な花が咲き誇っている。先日散歩をしていると、丁度その花壇の花たちに、じょうろ代わりのやかんで水をあげているお婆さんを見つけた。前々からその花壇を管理している人のことが少し気になっていて、頭の中であれこれ想像を膨らませてたので、遂に正解を知れて嬉しかった。自分の中で想像していたものの答えを不意に知ったとき、ファンタジーが崩壊した気がして、ガッカリすることも少なくないけど、今回は良い意味で期待を

    • メッセージ

      「発言をするなら正しい認識で」と言う人がこの世には少なからず存在します。しかしながら彼らのいう「正しい認識」とは、結局のところ彼らと「同じ認識」であるということでしかないのです。だからどうか、実態のない世間を恐れずにいてください。そして彼らのようにならないこと。何かを知るということは、その反対にあるものを知って始めて、本当の意味で理解したと言えます。 Peace✌︎✌︎ 2020/5/14

      • 紫陽花が咲く頃に。

        • 視界の裏側に急ぐ

          約1ヶ月間休業していたバイト先の勤務が、昨日から再開した。バイト仲間と久しぶりに顔を合わせる感覚は、夏休み明けの学校で友達に会う時みたいで、わくわくした。やっぱり人と直接会って話すことは精神衛生上、オンラインの比にならないと思った。相手との間に流れる空気だったり、温度が違う。 読書家諸氏は知っての通り、「時に孤独は人を殺す」。家にいては気が狂ってしまう。「いま」家にいては自分や他人を傷つけてしまう、傷つけられてしまう。そういった状況にある人間が確かにこの世界には存在する。例

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        もう一つの漠然とした生命の時間

          またいつか会いましょう。

          高校1年生の冬。どうしても写真が撮りたくて親に一眼が欲しいと頼んだ。昔から写真を撮ったり、見たりすることは好きで、当時持っていたスマートフォンでもたくさん写真を撮っていた。それを知ってか知らずか、父親は近くに控えた定期試験の成績学年10位以内という条件と引き換えに一眼レフカメラの購入を約束してくれた。それからの数週間は鼻先に人参をぶらさげられた馬の如し。って感じ。進学校でもなかったので、無事ノルマを達成した自分のもとに入門機のカメラが届いた。夢中で色んなものを撮った。時には部

          またいつか会いましょう。