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ブルーピリオド 7巻を読んだ

ブルーピリオドの新刊が出た。
昼休みに本屋へ走り、家に帰ってすぐに読んだ。
先日、マンガ大賞を受賞したこともあり、
気になってる人も多いと思います。
すごく面白いので読んで欲しい。
アートやデザインを好きだったり
仕事にしたいと思っている人には
特に刺さるマンガだと思う。
もちろんそれ以外の人にもだけど、
自分がデザイン系の専門学校に進学したこともあり
余計に刺さった。

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主人公は東京藝大を目指す高校生の男の子、八虎。
藝大を目指しているといっても
小さい頃から絵を描いていた訳ではなく
高校で美術部の先輩が描く絵を見たこと、
美術の授業で絵を描いて自分の内面を
絵を通して理解してもらえたことに心が動かされて
美術部に入り藝大を目指すようになる。

私は芸術に詳しくはないし良し悪しが分かる訳でもないが
好きだと感じたり心を動かされるものは、
芸術と呼ばれる分野のものだ。
絵や音楽などを見たり聞いたりすることが好き。
自分もイラストを描いたりデザインの仕事に就ているが
友人や他の職種の人から「すごい」「才能だ」と言われる。
褒めてくれているのは解っているがずっと違和感がある。
人には得意不得意があり、
私は何かを作ることが得意な方になるんだと思う。
ラッキーなことにそれは自分の好きなこととも近い。
でも、正直それは才能とかでは無く、練習して得た力で
誰にでも出来ることだとずっと思っている。

ブルーピリオドは、藝大受験を通して、作品の作り方や
表現と延々と向き合っていく八虎の姿に心を打たれる。
同時に、お前は何をしてるんだと言われている気がする。
小手先だけで覚えた仕事の仕方をしていないかと
問われ続けている。
技術を覚えることは大切だが、それが1番じゃない。

自分の作品とは何か、表現とは何かを考え続ける。
これが作りたかったんだと言えるものを
自分の中に見つける為に、形にするために
考えて作り続けるのだ。
そして技術はそれを支えるために身につけるのだ。

ブルーピリオドを読んでると私は涙が出る。
なんでもできるように見える器用な男の子が
人に本当は内面を見せることができていないことに気付き
作品を作ることで、自分のことを自分で許しながら
理解していくその姿に本当に震える。
傷つきながら、
それでも進化できる人はすごい。

自分と向き合うことが一番怖い。

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