自由になりたいから。

書き初めといえば、私は目標を書くものだと思っている。なので、お題の #note書き初め に、私は今年のnoteでの目標を書いておこうと思う。

noteを始めて、コンスタントに文章を書くことが楽しいと同時に、やっぱり難しいなぁと感じている。ただなんとなく書いている私の文章は、他の人にとって面白いのか面白くないのか。

今年の目標は色々あるのだけれど、noteに関してはいえば「これは面白い！私が！」と思える文章を書くことだ。

昨年、田中 泰延さんの「読みたいことを、書けばいい。」を読んだ。とても面白かった。同時にとても腑に落ちた。

読みたいことを、書けばいい。

個人的にビジネス書とか自己啓発の本や○○術、といった類の本は大体みんな同じこと書いていると思っている。そんなの解っているんですよ、と苛立つような説教をかましてくるものだと思っている。「読みたいことを、書けばいい。」も読んでいて、至って当たり前のことを書いてあった。しっかりと調べる。とにかく調べる。すごく当たり前のことだけど一番大切なことだ。そして、一番難しいことだ。情報を徹底的に調べて、それをまとめ上げる。それだけだがとても難しいし手間のかかることだと思う。そして、何よりも自分が読みたいと思うものを書けばいいというとてもシンプルなこと。私にとっては何よりもそれが難しい。

これまでチラシを作ったりする制作の仕事をしてきた（今もだが）。その中で幾度となく言われてきた言葉がある。「ベリちゃんの個性で自由にやってよ！」「やりたいことやってよ！」言われるたびに思っていた。うるさい黙れ、と。私は知っている。あと、自由にやってみてという人は、大体自分が考えることを放棄しているだけだ。本当に自由にやったら文句言う。中には本当に自由にやって欲しいと思ってくれている人もいる。ただ、そういう人は、こちらの相談や提案を真摯に聞いてくれてきちんと意見の交換ができる。そうじゃない人は、本当に適当に放り出しているだけだ。

大体の仕事で、自分の好きなようにしてそんなに通る事はないのだ。マジで。これマジで。もちろん中には、スルッと通してもらえたこともある。それは、私が気配を読んでこんな感じがベストじゃなかろうか！？とか色々考えてやった結果だ。仕事としてやっている訳で、全くもって趣味じゃない。もちろん楽しくなかった訳ではない。満足のいく仕事ができたこともある。でも私が自由だった訳ではない。

そもそも自由にやってと言われると私は困る。好きな雰囲気やテイストがあっても、自分がそれを作れるか、作りたいか、作っていて楽しいかは違う。元来怠け者の私は大変のことはしたくない。疲れるからだ。でも、多少疲れてもいいからどうしてもやりたいことがあるのは幸せだと思う。それこそ、中高生の時は、朝まで本を読んだりイラストを描いたりしていたのに、社会人になってとんとその気持ちが減ってしまった。次の日が仕事だとかやっても意味ないとか、怠け癖がひどい。

「読みたいことを、書けばいい。」を読んで私は自分で解ってしまった。私は自分が何を楽しいと感じるかが解っていないのだ。可愛いものを買う、好きなライブに行くといった、自分が受けるだけで良いものは知っているけど、自分が作る側になった時に何が楽しいか解っていないのだ。だから仕事でもなんでも、自由にしていいと言われたら困るんだ。もうそんなのやめたい。

だから、今年の目標は「自分が読み直して楽しいと思える文章を書くこと」にした。目標を立てるのは嫌いだが、こうやって言葉にするとやらなければいけないことが見えてしまう。「自分が読み直して楽しいと思える文章を書く」ために、とにかくnoteで考えていることを文章にしていかなければならない。大変だ。あぁ、大変だ。でもちょっとワクワクしているし、毎日の生活の中で、このことをどんな感じで書こうと考えていると少し楽しいので、これは私の好きなことなんだと思う、大丈夫。

毎日は無理だけど、自分の思いついた言いたいことをちょっとずつ文章にしていく。生きていく中で、練習と勉強はずっと付きまとうものなのだ。