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スペインに住む私が感じるコロナウィルスのニュースについて

スペイン、バルセロナに住んで丸3年。

バルセロナで日傘およびマスクを付けている人はほぼ観光客のみ。
マスクに至っては、欧米では重病人に見えるという考えが広まっているのだろうか、観光客でも自粛している気がする。

時折、工事現場の方向けの防塵マスクを付けている人がいるが、
よっぽど花粉症がきついのだろう。

しかもそういったマスクをつける人を見たのは2回だが、
2回とも自転車に乗っている人だった。

スペインの様子

さて、中国でコロナウィルスの感染が広まり、
日本を含めアジア諸国でも感染者が確認されている。

スペインも、本土とは少し離れた島に1人感染者が確認されている。

しかし、まだまだ様子見であり、
インフルや風邪を引いた人がいても、
「コロナウィルスじゃないよー」なんて冗談を言うくらい元気である。

私自身は、来月に日本に一時帰国の予定であるので、
日々、日本のニュースを見ていると胸が痛くなる。

最近、語学学校へ行き、週に2日ほど勉強しているが、
新しく入ってきたクラスメイトが先週までインフルだった、今は元気、と言いながら授業中に咳をしているのを見て、お願いだからマスクしてくれ、と思っていた。

こっちの人は、マスクをしない。
菌をまき散らそうが、「重病人」でない限りしないのだ。
そこまで「重病人」だったら、入院しているのではないかと思うが。
つまりは、病院以外で付けることはないのだろう。

そして、バルセロナは暖かい気候だ。
しかし冬になると2℃になったりするもんだから、風邪を引く人が多い。

日本のニュースを見て、気にしている人間からすれば、
咳をしている人を見ると、離れたくなってしまうが、
こっちでそこまで気にしている人は、こっちに住む中国人、医療関係者くらいではないかとも感じる。


コロナウィルスの余波

それでも、少しずつ、コロナウィルスの余波のようなものがこっちにも及んでいる。

バルセロナでは、毎年「モバイルコングレス」という、電気製品等の展示会がある。
世界各国の有名企業が出展するが、中国系の大手企業が参加予定のため、
Amazonおよび大手会社が次々と参加をキャンセルすることとなった。

残念な話であるが、今の時期に感染を拡大するようなことを避けたいということであろう。

アジア人差別は

ちなみに、特に差別のようなものを感じることは今のところないが、
もしさらにコロナウィルスの感染が拡大すれば起こりうることだと思う。

明らかにアジア人の見た目であるため、差別が起これば身に降りかかってくることは必至である。
一方で、今は中国系のスーパーに行くのは控えようか、とも思ってしまう自分もいる。
避けてしまう気持ちも分からなくもない。

だからといって、暴言を吐いたり、暴力を振るったりするのはおかしい。
そういった人は、もともと人種差別主義者なのだろう。

「自分が満たされず、余裕がないから誰かを見下して優越感を感じ、
自分を保っている。」

これは、ドイツ人の友人が言っていた言葉だ。
移民に対して快く思わない、もしくはそれを態度に表す人間が根本的に抱えている問題がこれなのではないか、と言っていた。
私もこれには激しく同意である。

国によって、地域によって、残念ながら人種差別主義者が多いところもあると思う。
旅行する際には、そういったできごとがあったとしても、
いかにそれについて思考を支配されないようにするか、が重要だと思う。

一刻も早く、コロナウィルスが沈静化することを心から祈っている。












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