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トチギシロ 美しい麻を探して

以前、大麻(おおあさ)について書きました。

大麻(おおあさ)は日本古来、縄文時代から栽培されてきたと言われており、
衣服、食料、薬と様々に活用されてきた素材でした。
1970年頃、佐賀県と大分県で、
THC(テトラヒドロカンナビノール/脳に作用する成分)が含まれない大麻(おおあさ)の品種を見つけ、在来種と掛け合わせ、
「トチギシロ」という品種を生み出したそうです。
栃木県では、現在
この「トチギシロ」に統一し
昔ながらの栽培を続ける事が出来るようになったのだそうです。
これは、
【日本人のための大麻(たいま)の教科書】
大麻博物館
を読み知りました。

私は、大麻(おおあさ)の布を見てみたいと思い、生地屋さんへ行く度に探していますが、見つかりません。
学生の頃から通っている麻と綿のお店の店主に尋ねたところ、20年ほど前は糸は海外から輸入し、日本の機織り工場が、生地を作ってくれたけれど、もう辞めてしまって製品は無いとの事でした。
しかし、サンプルとして残してある大麻(おおあさ)の生地があるよ!
と見せて頂きました!
黄みがかった生成色の生地、私の想像していた生地よりも薄手で、
しかし張り感と艶は本当に美しく、
コシがあり肌触りもとても良かったです。
「良い生地でしょ!」店主が笑顔でお話ししてくださいましたが、もう作ることはないという寂しさも感じました。

国産の大麻(おおあさ)はどこで使われているのでしょうか?

三重大学 みえの未来図共創機構という
ホームページの記事を読み、少し分かったことは、大麻(おおあさ)を栽培するためには都道府県知事が発行する大麻取扱者免許(栽培者用)が必要な為、栽培している場所や人、量が限られている。
その為、それらの大麻(おおあさ)は、
神事や伝統文化を支える為のものとされて使われているのだそうです。
大麻の栽培、研究に力を入れており、今後どうなっていくのか興味深い内容でした。

先日、ニュースの映像で
伊勢神宮の宮司さんを見ました。
身にまとっている着物は、まさに大麻(おおあさ)、私が生地屋さんで見せてもらった生成色の生地によく似ていました。
大勢の宮司さんが、伊勢神宮の内宮へ入って行く様子は、映像からでも、神秘的な美しさを感じました。
ほかにも、神宮の横綱も大麻(おおあさ)なのだそうです。
日本と麻について歴史と地理を辿ってみたら
伊勢神宮へと繋がりました。
伊勢神宮は天照大神をまつる神宮
日本の配色について勉強していた時にも、
色の観点から伊勢神宮や、天照大神に付いて書かれている文章を見ました。
次は、伊勢神宮にまつわるあれこれをもう少し深掘りして行こうかと思います。
*トップ画像は、
栃木県にあります大麻博物館という施設です。
実は3月に青春18切符を利用し行ってみたのですが、残念ながら臨時休業
帰りに本屋さんで
【日本人のための大麻(たいま)の教科書】
大麻博物館
という本を買って帰ったのでした。
次の青春18切符でまたトライしようかなと思っています!

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