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【競馬】回顧と書いて『ごめんなさい』と読む【全日本2歳優駿振り返り】

完 敗

以上、回顧終わり。

とはいかないね。個人的には課題ばかりが残る結果となってしまった。

スタートからコパノヴィンセントが出足良く行くかと思われたが、外から二頭が制した。テンから結構行ったし、これは前は総崩れか…と思ったのもつかの間、カメラアングルがコーナーに切り替わった直後に頭を抱えてしまった。

ナチュラルライズ、スタートは早い方じゃないし、多少出負けしてもと思っていたが、そこからが中々激しかったね。出負け⇒掛かり⇒消耗と、起きて欲しくないことの満貫コース。そこに加えて、予想には書かなかった不安材料がひとつあった。今回はそれも合わせて起こってしまい、課題ばかりが残る結果となった。

予想に書かなかったのは、右へ張る癖だ。前走もその傾向があったものの、まだ致命的ではなく、地力でねじ伏せてしまった形。その後の稽古でも矯正には取り組んでいたようだが、芳しくはなかった。本番には馬具での矯正で臨んでくるとの見通しだったが、持てるポテンシャルが凄いが故に、ここも軽視してしまった。

結果的に、馬は終始外を向いていた。鞍上が体重移動で矯正を試みても、右ムチを入れても、馬はひたすら右への意識。序盤に後手を踏んだ分も相まって、伸びを欠いて4着。ここまでで一番厳しい内容だった。

レース全体のレベルとしては、決して高いとは言えないものだったように感じる。流れてはいたまのの、最後はきっちり止まっているし、そこを差しきれる存在もなかった。

ただ、勝ったミリアッドラヴについては評価したい。1600持つかが疑問ではあったが、序盤から押して出て、なおも最後は残しきったのは力がある証拠だろう。道中も単騎楽逃げではなかったし、唯一強い内容だったように見えた。このままマイルの路線かと言われれば困るところがあるが、本線は1200か1400。スプリントへシフトしていきそう。そちらの目玉として活躍を見守りたい。

ハッビーマンはやれることをしっかりこなしての結果。前目で受けたのも良かった。ただ、この先はどうか。G1舞台での取り捨てとなれば、選ぶのに躊躇してしまうね。

コパノヴィンセントは行けなかった分。力的にもまぁ妥当ではあったのか。行ききらないとやれないタイプではないと見ていたが、結構負けてしまった。力的にももうひとつ成長待ちかな。

ソルジャーフィルドは今回も展開の利があり。しかしながら差し届かないところが今のところの力の現れか。距離ももうちょい欲しい。今後の地方の代表格ではあると思うが、来年中央の勢力に抗えるかと言われたら困るね。

一昨年、昨年と、大きな馬が出てきたレースだったが、今年は一旦落ち着いたように思う。ナチュラルライズの今後次第みたいな所もあるが、課題があり完成までたどり着けるのか…。今は見守るしかないが、器はデカイだけに、無事に育って欲しい。

ナチュラルライズのことばかりになってしまうが、最後に触れておきたいことがある。

今回の単勝人気は実に1.4倍。圧倒的支持だったわけだが、結果は着外。こうなると界隈のコメントが荒れるね。特に目立つのが鞍上に対する批判。今回のレース、先にも書いたとおり、馬の癖がモロに出たもの。鞍上の武くんは良く抑えた方じゃないか?下手すりゃすっ飛んでいって、人馬共に大惨事なんてこともありえただろう。1馬力を生身の体で受け止めながら、良く無事にゴールさせてくれた。個人的にはそう捉えているんだけどね。見た目の着順だけじゃなくて、レースの中身を見て欲しいもんだ。

最後に愚痴のようなことを書いてしまったな。申し訳ない。ただ、レースをしている人馬は共に全力だ。そこに関わる陣営含めて。そのあたりの思いも汲み取った上で、競馬というものを楽しめたら、より良いんじゃないかと思う。

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