大切な人の思い・夢・遺品・お金をどうするべきか
はじめに
故人の遺品をどのようにするのがいいのか分からない人が多くいます。大きな悲しみの中でただ時間だけが過ぎ去っていきます。犯罪で大切な人を亡くした人が故人の遺品についてどのように考え、判断していけば良いのかを書いていきます。遺品に関しては保管場所によっては経済的な負担へとなってしまうことがあるので、きちんと考えていく必要があると考えます。
故人が私たちに残すもの
故人が私たちに残していくものは気持ちや思いなどの精神的なものと物やデータなどに分けることができると思います。このどちらもを考慮しながら、遺族の現実と照らし合わせながら遺品をどうしていくかを考える必要があります。
気持ちや思いなど精神的なもの
大切な人が亡くなる前にしっかりと話す時間を持つことができた場合には何をどのような形で残して欲しいのか、処分して欲しいのかなどを話し合えるかもしれません。しかし、急に命を落とされた人とは事前に話していることは稀かと思います。その場合は、故人なら何を大切に遺品を整理していくかを考える必要があります。しかし、故人がどう考えているかは誰にも分からないことを知っておく必要があります。後述しますが、全部大切に思っているだろうから全てを残すという方法は一部の人を除き、経済的な問題から難しい場合もよくあります。なので故人ならどう考えるかを故人を大切に思う人としっかり話あうことが必要だと思います。自分と違う視点や基準で話す人がいても否定することはしてはいけません。一人一人の思いを淡々と話すだけで大丈夫です。故人の好きだったものをあげその中でも特に何が好きであったかを考えましょう。故人と思い入れのあるものはしっかりと近くの人に会話を通して共有しましょう。残された人が傷つけあってまでも、攻め合ってまでも遺品整理を進める必要はないので、現実的な範囲でできることを考えていきましょう。故人にこれからしたい思いや夢があった時にも、経済的で現実的な問題とのバランスを取る必要があります。例えば、カフェを将来したいという思いを知っていたからといって、どうしても叶える必要はないということです。叶えてあげたいと思うだけで十分素晴らしいのです。
物やデータ
メモリーカードに入った写真などは場所も撮らないので問題ないかと思います。一軒家で持ち家や賃貸であってもその場所に今まで住み続ける予定であった人もすぐには整理する必要はありません。しかし、亡くなった方がご高齢で空き家になってしまう場合や亡くなった方が社会人や大学生であり賃貸に一人暮らしであった場合には時間を決めて進める必要があります。物の移動先のスペースが無理にではなく確保できている場合には全てを移動させることができると思います。しかしスペースがないのに、金を払って新たに建物を建てるなどはお勧めできません。空き家になてしまった場合は相続税や空き家の売却までの年数によって税金が大きく変わる場合があるためです。一人暮らしで賃貸の場合には、毎月多くのお金がかかるだけでなく、最初の段階でいつその場所を出るのかを決めないとズルズルと払い続けてしまうことになってしまうからです。全く気持ちに余裕はないと思いますが、お金にかなりの余裕がない限りは全くお勧めできません。故人の死を受容していくために必要となるかもしれないお金を失っていくことになるからです。自分の気持ちや故人の思いと現実のバランスをとりながら選択していきましょう。
現実的な思考
大切な人を亡くしたときには、その人がコミュニティにとってどんな存在であったかは冷静に捉え、これからについて現実的な思考を持って計画を組み立てなければなりません。例えば旦那さんを亡くした場合には家庭の経済的部分を担う存在おも喪失することになります。その場合には遺族年金を受給することになりますが、少額です。もしも賃貸で住んでいるのであれば、今までよりも安い場所に引っ越す必要があるので遺品整理を始める必要があります。精神的にきつい状態ときに頼る存在も喪失することになります。したがって、行政や親戚などを頼らなければなりません。悲しみの渦中では以前のようにしっかりと働くこともできないので給与が下がりますし働けなくなる場合もあります。交通事故であれば保険がおります。しかし、無差別殺人のような事件で命をなくした人の家族には犯人から賠償金が払われることはありません。裁判などで認められた損害賠償のうち、加害者から支払われる賠償金の割合は、殺人事件では13.3%程度です。強盗殺人では1.2%程度、傷害致死では16%程度と、ほとんどが支払われていません。これが現実になります。犯罪被害者給付金制度に関しては子供の有無によって大きく金額が変わります。非常に苦しい中ではありますが、ここだけは冷静に見る必要があります。あの人がいなければ生きていても意味がない、お金があったから何の解決にもならない、犯人からの金なんていらない、どうにかお金をいくら払っても遺品を残したい、一緒に過ごしたこの場所でこれからも住み続けたい。こういった気持ちはすごくよく分かります。しかしどうかここだけはここだけは冷静に考えて欲しいです。
気持ちや思い・物やデータ・現実的な思考「バランスと柔軟な考え方」
大切な人をなくすと、生きる気がなくなる人もいるでしょう。自暴自棄になり、何もかもがどうでもよく感じて、不合理的な行動をする人もいるかと思います。寝れないでしょう。とてもよく分かります。自分でバランスの取れた判断ができないと思うなら周りの人に相談しましょう。相談することができない場合は注意深く考察せずに行動してしまう状況に置かれていることを意識し、判断しましょう。特にお金に関しては、死別からの回復に非常に重要と考えますので注意してください。お金を実際に使う使わないではないく、使わなくてもお金があるということは心の安定につながる生活の基盤とないうるかららです。働き始めるまでの時間や休憩するための余裕となります。例えば、交通事故などで大切な人を亡くした人が保険金や相続金を使って故人のために高いお仏壇を買ったり、遺品を保管する建物を建てたりする方がいます。その思いはすごく素晴らしいことに間違いはないです。その思いを柔軟に考えてどのように実現していくかを考えて欲しいです。いつまでも遺品を大切にしたいという思いがあるのであれば、多くの遺品を適切に管理することは難しくコストもかかってしまう場合があるので、自分との思いでがあるものや故人が大切にしていたものに絞ってケースを買うなどして遺品と思い出と自分の故事に対する気持ちを大切にすることができます。遺品を入れる建物を作りたいのであれば、家の一部屋を掃除・整理をしてコストを下げるようにすることができると思います。大切な人をなくすと経済的に失うものが大きすぎます。カウンセリングな度も高額です。どうか混乱している時だからこそ、お金なんてあってもあの人は帰ってこないと自暴自棄にならずに冷静に判断して欲しいです。
まとめ
私の家族に対して加害者からお金が払われることはありませんでした。精神的病気になってしまい、働くことができない時期がありました。社会福祉の保証はありますが、全く十分とは言えないと実感しました。だからこそ、この記事において経済的な面を意識して計画していくことを勧めています。今は生きる気力もない方がいるかもしれませんが、いつかは積極的に生きることができるように小さな幸せの積み重ねをしていく必要があります。いろんな思いがあります。バランスをとりながら整理して欲しいです。故人の思い・夢・遺品・お金を大切にしながら、今を生きる自分のことも大切にして欲しいです。