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ピアノ版「金婚式」で和声入門

大人の再開ピアノ。ブランク30年近く。
こどもの時はただ音符をなぞって、自己満足。
再び生徒となり、学びなおし。

今取り組んでいるのは、G・マリーの金婚式。
よりメリハリのある演奏にするために毎回指導をしてもらっていましたが、今回、これを和音で弾いてみてくださいという宿題をもらいました。

和声の勉強の第一歩です。

よくわからないけど、自分なりにやってみました。

  1. ペンをもって楽譜を置いたピアノの前に座る。

  2. 曲の始まりの調を確認する。

  3. 楽譜上の右手と左手の音を縦に読みながら、メロディーと伴奏の最大公約数みたいな和音を探す。

  4. 曲の調性上にある三和音、属七のうち近いものを探していく。第X転回などは深く考えず、メロディラインに沿うものを適当に充てながら後付け。見つけたらどの調を表すアルファベット記号との何度の和音かを表すローマ数字を楽譜に書き込む。

  5. 複雑でよくわからない和音だったら、まずは細かく考えずに後回しにして、フレーズの大雑把な構造を捉えることを優先する。

  6. ただし、属七を見つけたら、その前後は注意深く変化の様子を確認する。属七の近くには、転調の始まりやフレーズの終わりがあるかもしれない。

  7. 臨時記号が出てきたら、転調の可能性を考える。五度圏の図や全調スケールを見つつ、フレーズに合うものをピックアップする。

  8. その調にないはずの音が登場する場合、別の調から借りてきた音かもしれない。その調の主音以外の音を主音とする調の和音や近親調も視野に入れて探す。

…というような感じで、フレーズが始まり、盛り上がりを経て、フレーズが閉じていく、という様子を確認していきました。

パズルをしているような気分です。
ぴったりくる調や和音が見つからないとモヤモヤして頭痛くなってきますが。

なぁんか、メロディの色というかニュアンスが変わったぞ、、

という、ちょっとした音のつなぎのあやしい部分を見つけて、そこからこっそり転調しているのがみつかると、すっきりして気持ちいい!


金婚式の場合、ざっくりとこんな感じでした。
合ってるかな・・あんまり自信ないけど。


前半
イ短調のすこし寂しげな雰囲気で始まる。
ニ短調、ハ長調と少し変化したあと最終的にまたイ短調に戻ってくる。

中間部
イ長調にがらっと転調して、ファンファーレ風のおめでたい雰囲気の和音ではじまる。いちばん音が高いところに登るあたりは、一瞬さらにホ長調に変わってより明るく喜ばしい音を経ていったん閉じた(ホ長調だかイ長調だかあいまいでよくわからない。先生に聞く)。ロ短調を一瞬挟んでほぼ同じフレーズを繰り返し、ホ長調のピークを経て(ただしピークからの下り方が少し違う)、イ長調で閉じる。

最後
またイ短調に戻り、前半部分と同じフレーズを繰り返してイ短調で終了する。


今までは何となくの雰囲気でしか感じていなかった、ちょっとした色彩の変化というか、フレーズの盛り上がり部分の胸にキュッと来る感じ。これが和声の変化によって説明がつくようになって、あぁなるほど!となった瞬間、脳内はドーパミン大放出。

きのうは、ほんの30分くらいやろうと思っていたのに、気が付いたら3時間くらい電子ピアノの前に座っていました。

金婚式という曲は、初級レベルと位置付けられている割に、跳躍が多かったり弾きづらく感じていましたが。わからない部分はありつつも、音の構成から考えると比較的シンプル。和声入門の題材にはちょうどよかったのかもしれない。いろいろ身の丈に合っているのかも。

全然ノーミスで弾けるようにならないけれども。

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