
2025-01-10 BUCK-TICK 異空 /2023
需要の有無は関係なしに、自分の記録として、好きな音楽やその日聴いたものにまつわる思いを記録しておきたいので。
音楽は好きだけど専門的なことは語れないので、ただただ好きな曲やそれにまつわる思い出などを書くだけになると思います。(アーティストや楽曲に関する深い話や熱い話は詳しい&得意な人に任せたい)。ただ、浅いけど、マニアック気味かもしれません。へーそうなんだ、で通り過ぎていただければ。
BUCK-TICK 異空 /2023
ジャケットは反射して映り込むのでAmazonのリンクで失礼。
アナログ盤は2024年。
限定アナログ盤逃したくなくて予約して買ったのに、、セールになってるじゃないか。見なきゃよかった。涙
Vocal櫻井敦司さん(以下あっちゃん、連呼してすみません。初めて存在を知った時から「あっちゃん」と認識していたもので…)が参加した最後のアルバム。
昔からの熱烈ファンだったわけではないので、中途半端なことは語ってはいけないと思っているけど。あっちゃんの世界観が前面にでている作品だと思います。14曲中11曲があっちゃん作詞。
第二形態となったBUCK-TICK最新作スブロサがとてもお気に入りでこのところ毎日聴いていたのだけど、良すぎて聴きすぎた反動か、またあっちゃんの声聴きたくなってこのレコードをかけました。やはり声が、存在が、圧倒的。
BUCK-TICKを知ったのは中学生の時で、同級生の子が大好きで薦めてくれたのが出合い。絵の上手な友達で、もらう手紙には必ず「あっちゃん」のイラストが描かれていました。貸してもらった何枚かのアルバムを聴き、いくつか印象に残る歌はあったものの、当時はまだビジュアル系という言葉もなくゴスという概念も持たない素朴な田舎中学生だったので、よく理解できなくて、それきり追いかけることはありませんでした。「狂った太陽」とか「殺シノ調ベ」とか物騒なタイトルにビビっていたというのが正しいか。でもJUPITERという曲はとても好きで何度も聴きました。
その後高校生になって友達とバンドをやったり、ロックや洋楽の世界にはまっていって、スーパーギタリストの情報を追いかけたりしていました。そのなかで、ギター雑誌で見かけたBUCK-TICKのギタリスト今井さんモデルのギターが載っていて、そのデザインがとても個性的で好きだなぁと思っていました。当時知っていたことはこれくらい。ほんの上っ面。
それでも、当時のことは鮮明に頭に残っていたし、アルバムに収録されていた曲を聴けば、やっぱり覚えている。その時は通り過ぎただけのつもりでいたけど、何かしら心の奥底に深く突き刺さっていたのかもしれない。
2023/10/19、音楽とは全然関係ないジャンルでつながっているtwitter(当時)のフォロワーさんのRTで偶然あっちゃんの訃報を知りました。社会人になって仕事を通じて知り合った、音楽好きのリアル友達に何気なくシェアしたところ、偶然にも彼女にとっての昔の最推しのアーティストだったそう。以降その友達と話が盛り上がり、数か月毎日LINEでBUCK-TICKの話ばかりしていました。そのときからWOWOWや公式youtubeで追悼特集がたくさん配信されて、BUCK-TICKのアルバムやライブ映像を漁りまくる日々が始まりました。
30年も経って聴くことになるとは当時思いもしなかったし、こんなにハマるとは自分でも驚いています。BUCK-TICKは当時の私の目が見ていた時代の先の先を行っていた、ということなのかもしれない。
私にBUCK-TICKを教えてくれた中学の同級生には、今となってはゴメンとあやまりたい。あんなに熱く愛を語ってくれたのに、ふーん、で済ましてしまった。もっと早くに好きになって語り合えたらよかったのに。。良さに気づくのが遅かった。
あまりに歴史が長くて、全部追いかけきれているわけではないけど。あっちゃんの訃報以来の一年ちょっとの間見てきただけでも、BUCK-TICKは時代の移り変わりにも全く揺らがずに、歩みを止めることなく自分たちの好きなことをやり続け、進化し続けていたことがよくわかりました。あっちゃんの歌い方も初期からはまったく変わっており、どんどん上手くなっていったんだね、という話を友達としています。話し始めたら止まらないのです。
今井さんの独特で中毒性のある世界観や星野さんのぐっと心をつかむ楽曲が本当に素晴らしくて、リズム隊の土台ががっちりあって。うまく言えないけど誰がメインでもなく、全員でBUCK-TICK。それでいて、どんな形態であってもBUCK-TICKの核たるものは変わらない。昔の作品も最近の作品も、聞けばどれも好きになって引き込まれる。いい意味で尖り続けている。研ぎ続けているというのが正しいか。どんなキャッチーな楽曲であっても、奥底に潜んでいるのは鈍く光る刀のような、重く鋭いソリッド感。こんなかっこいい人達が結成から同じメンバーで走り続けている奇跡。
BUCK-TICKのアルバムは毎回アルバム1枚の中の世界があって、アルバム1枚をその順番で聴きたい。ライブ映像やベスト盤とかで知った気になってはいけない気がしています。すこしずつ古いアルバムも聴いていきたいなと思っていて、できればレコードで持ちたいと思っているけど入手は困難なものはやむなくCDを物色中。1987年メジャーデビューでいま2025年だから38年目になる?歴史が長すぎて、あとからアルバム聴きなおそうとすると何から買うか本当に悩ましい。開き直って古いのから順番に買うか。
で、レコードですけど。
買ってすぐに開けて聴いているんだけど、毎回出すたびにこの真っ白の盤面に面喰らいます。今回も例にもれず。
もう、いちいちかっこいいんだからーーー。
こちらSIDE-Bですが。SIDE-Aは盤が回ってるときに見ちゃダメ。目がぐるんぐるんします。笑

どれが、と一番を決めるつもりはまったくないけれど
毎回ズンとくるのはさよならシェルターかなぁ。