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独学でのピアノ再開は…

30年近くのブランクを経てピアノを再開するにあたり新たに練習を始めたのは…
親の結婚50年にあわせて、マリーの「金婚式」(まだ秘密)
2024年のお盆過ぎ頃に思い立って、電子ピアノで練習をはじめたのですが…


想像以上にしんどいな

早々くじけそうでした

もともとテクニックに優れていたわけでもないから、昔はもっとうまかったのに…という焦りは、あんまりなくて…

右手のメロディはシンプルだし、子供のころから何度もレコードで聞いていたので、だいたいの曲のイメージは頭に入っているものの…

楽譜を読むのが、遅い
正しい音にぱっと手が伸びない(特に左手)

もともと読譜は早い方ではありませんが、
えーとつぎは何だっけ・・と、えっちらおっちら

やるぞと決めたその日に電子ピアノに向かいましたが、、あまりの進まなさにげんなりして、翌日以降の練習の頻度があがりません。
1日弾いては2日休み・・最初の1週間はそんな感じでした。
仕事終わりにお酒を飲みながらテレビや配信をダラダラ見て、頭の片隅で「あぁ練習しなきゃだけど・・・週末に腰を据えてやろう」…みたいな

どちらかというとその頃は、ピアノ再開時、どんなことをやったらいいのかを知りたくて、再開組の人や、大人初心者向けにピアノを教えている先生のブログやyoutubeをあさる時間の方が多かったです。

こどもの時の練習方法ではダメだ

youtubeは本当にありがたくて、今はいろんな人の情報にアクセスできます。
こどもの頃にこんなツールがあったなら、もっとピアノが上達していたかもしれない。なにせピアノの先生と自宅にあるレコードだけがインプットの元だったから…とても狭い世界のなかでやっていたんだなと思いました。

いろいろ調べていく中で、自分がこどもの頃にやっていた、とにかくやみくもに弾く、というのではうまくならないんだなということがわかってきました。

新しく学んだことのうち、特にズシンときたのはこういうところ
NGパターン全部やっちゃってたなぁと反省しました…

ゆっくり練習の重要性

youtubeで多くの先生が発信していることですが、正しい音、弾き方を頭と手にしみこませるには、一つ一つの音をしっかりと認識しながら練習をする必要がある。

間違った音を弾かないことの重要性

間違える=望ましくない学習の強化になる、ということ
間違った学習を繰り返した上に弾きなおしをすることは完成から遠ざかることになり時間の無駄になる。不確かな認識のまま誤った音を出す前に、正しい音を確かめてから弾くようにする。

通すだけの演奏は練習ではない

練習とは、できない部分を分解して確実にできるようになるまで繰り返すこと。それをしないで通してばかり弾いているのは一人演奏会。

自分の都合でテンポをゆらさない

うまくできないところはテンポが遅れがちになるのはあるあるかと思いますが…こういう弾き方をすると、聴く側には気持ちが悪く、素人臭い演奏になる。

とはいえ大人なりのアドバンテージ

あぁこれは前途多難だ…と気が重くなったのは事実ですが、大人になって再開したからこそ気づけたこともありました。
基礎や部分練習の大切さを理解したうえで取り組めるようになったという意味では、限られた時間と減りゆくエネルギーを効率よく使うということでもあり、大人になってからやり直すことのメリットかなと思います。
こどもの時は、地味な練習が我慢できなくて、自分に都合よく形になったていで適当にやってしまっていたことを痛感しました。根気も足りなかったから、コツコツ取り組めばできたはずの譜読みも途中で投げ出してしまってもったいなかったなと…

できない自分を直視するのはつらいけど

とにかく、やると決めたのだからどんなにカッコ悪くても、地味にゆっくり進むんだと言い聞かせていました。

鍵盤に向かって手を動かすだけではなくて、弾いていないときに頭の中に楽譜を思い浮かべて、鍵盤に正しく指を置くことをイメージしたり。
こどもの頃には面倒くさがって使わなかったメトロノームを使って、大きくテンポの揺れる自分の演奏にショックを受けたり。

そしてなにより、
youtubeで練習方法をたくさん見たところで、実際に目と耳と手を動かしていかなければうまくはならない!

そうやって、少しずつ、電子ピアノの前に座る時間を作るようになっていきました。

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