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【アークナイツ】『画中人』から半年間を振り返って考える、日本版アークナイツがこれから歩む未来の話

ごきげんよう、ドクターの皆さま。もしくは見知らぬお方。
ここ最近、ネット記事やSNSでよくアークナイツを高評価する話題をよく目にします。嬉しいことです。

片や、自分も初めてnoteにぶん投げた記事が、そこそこの反応をもらえたり、海外翻訳されたりといったこともありました。

こうして我々が国内版アークナイツをプレイして「すんげー!!」と言っている一方で、大陸版ではこんなライブイベントも。

このリアルイベント、当然ながら"こんな状況"なので日本で公演してくれる目処はなさそうですが、個人的によく見ているYoutuberさんのチャンネルで、bilibili動画に上がった公式アーカイブの同時視聴会があったので、一緒に視聴したんですがーーー。

とんでもねーイベントでした。

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よくあるじゃないですか。ドラクエやFFとかの大作RPGのオーケストラコンサート。アレに近いものがあるんですが、当然こういうゲーム音楽のオーケストライベントって、劇中の曲が上質でないと成り立たないわけじゃないですか。

そもそもアークナイツは「音楽」に相当力を入れていて、この点はもう本当に手放しで評価できるほどいいんですよ。
それこそ、ゲームで実際に使われていない謎のナンバーがネットに多数上がっていて、それをユーザーが聴いて世界観を共有しているという、不思議なコミュニケーションツールとして出来上がってさえいるんです。

それらの生ライブにオーロラビジョンでの豪華な映像とバーチャルリアリティの融合。舞台劇のような演出を凝らしたダンサーがステージを彩り、EDMナンバーではDJがフロアを沸かして熱狂させたり、プログレッシブなジャズで深淵な音世界に迷い込んだり。片やみんなで歌えるナンバーは、サイリウムぶんぶん回して一緒に歌ったりーー。

単なるゲーム音楽という枠を超えて、国境を超えた人間の感性の賜物を凝縮したようなイベントでした。

これ、以前の記事でも書いたんですが、こんなこと開発自社が音楽レーベル会社でもなければできる芸当じゃないんですよ、ホント。

そんなこんなでゲーム内外のイベントをこなしつつも、アークナイツはハーフアニバーサリーを迎えたわけです。

■「推し見つけド下手」な自分がようやく『画中人』で巡り合えた「推し」

しばらく自分語りが続くので、興味がない人は別にこの項は飛ばしてもらっても構わないです。

自慢じゃないですが、自分は昔から「特定コンテンツの推しを見つけるのがド下手」でした。ド下手というか、「ハマるのに臆病」というか。

「この子好きだなー」みたいな推しは大抵1コンテンツに1人くらいいたりするんです。いるんですよ、実際。
最近のコンテンツだと、『ウマ娘』だったらトウカイテイオーとか(元ネタの馬が好きな度合いが強いけど)。あと『チェンソーマン』だったらパワーちゃんとか。
それらはあくまでも「好きだなー」レベルであって、実際「好き」なんだけども、何かこう、自分の人生の時間を捧げたいという域にまではいかないんですよね。

それに反して、過去にドブハマりした「推し」が数人いるのも事実で、この周期が数年に一度レベルでやってくる。
もうこの時の自分の感情たるや、本当にグチャグチャになるもんです。

何としてでも会いたい。自分の人生と時間を捧げたい。

そう直感で惚れてしまった推しがやってきてしまったんです、アークナイツに。

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嵯峨。極東からやってきた各国を旅する客僧、薙刀の達人。
正直、自分が今日までアークナイツをプレイし続けてきた理由の9割が、この嵯峨に会うためです。

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推しを見つけるのも下手クソであればリミテッドガチャも下手クソで、なぜかリミテッドである筈のシーの方が完凸、嵯峨は天井分の報酬合わせて2凸と、沼りに沼ったのも初めて。マジで今回は文字通り出るまで引かされました。
物欲センサーって絶対あると思うんですよ。

嵯峨にゲロハマりするきっかけとなった要素はここでは書ききれない程あるんですが、最大級のクリティカルヒットを浴びたのは、事前の実装情報が出た後に、公式絵師の多元菌先生がTwitterに投下したこのイラスト。

もうね、完璧すぎるんですよ。

嵯峨というキャラクターをこれでもかと1枚の絵に凝縮すると共に、ロドスの面々の平和な日常を描き出す……。こんな世界が存在したとしたら、今日までロドスで戦ってきた苦労も報われるというもの。

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天真爛漫、自由すぎるペッローの姿に(やたらと立ち絵のバリエーションが多くコロコロと表情が変わってかわいい)、とてつもなくいい声で「油揚げ!」「納豆ご飯!」と戦闘中に連呼する奇怪な言動が合わされば、さぞ『画中人』のイベント内でもその自由な行動をしているに違いない……

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と、思いきや。

常識とは少し外れた言動もさることながら、実際には思慮深くて、意外にも知識に溢れたIQ高めのセリフを発することも多く……。
これは嵯峨の育て親でもある住職様が壮絶な過去を経験し(このへんは画中人内で語られる)、嵯峨に慈悲と慈しみの精神を与えたからに違いない……。

などと強めの幻覚に浸りつつもプレイした『画中人』。
ロードムービー的な導入から始まり、摩訶不思議な水墨画の世界に囚われ、登場人物たちの言いようもない過去に触れ、最後には笑って〆てみんなで飯食って旅しようという、これまたロードムービーめいた構成で、めちゃくちゃ面白かった!
「Who is Real?」という副題もなかなか考えられた意味合いだな〜と。

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あと、『洪炉示歳(エンシェント・フォージ)』の時には大して愛着が沸かなかったニェンが、ここに来てラヴァやシーに対する絡みを経て、「こいつめちゃくちゃいいヤツじゃん!!!!」と認識が変わったことが大きな収穫でした。
横柄で傍若無人なニェンに反抗するシーもめんどくさい女感全開でかわいかった。めんどくさい女にC.V.ゆかなを当てがうのは本当に伝家の宝刀ですわね……。

大陸版と同じく冬にプレイしていたら、シーの描く水墨画のどこか寒々しい世界観と相まって、また違った読後感もあったかもしれません。

■2021年1月から現在まで日本版アークナイツに何が起こったのか。そして今後どこに向かっていくのか。

さて、本題です。

多分、プレイしているドクターの方はなんとなーく感付いていそうなものだけど、ハーフアニバーサリーという節目に、ここ半年間の振り返りと共に、日本版アークナイツが実際に今目指しているところは、どこなのか。
自分なりの考察や、イベントごとの感想を交えていこうと思います。

【結論】日本版は大陸版との間隔を埋めにかかっている

もちろん、約半年程の間隔を急激に埋めることなんて無理なので、徐々に徐々に、少しずつ、圧縮できるところは極力圧縮してきているな、と。
これはここ数ヶ月で自分が感じた印象なので、実際には違うかもしれません。
が、今後の文章はこの期間圧縮論を大前提とします。

これについては、以前書いた記事内でも紹介したnikuzure氏が、また興味深い動画をあげています。

全面的にアグリーです。気持ちはわかる。

これって半分インターネットモラルの問題で、自分は大陸版の情報は仕入れはするけれども、自分が画面に向かって日本版をプレイしている時に横から大陸版の攻略方法を持ち出されたら、多分ブチギレると思うんですよ。

前述した嵯峨の前情報の話と矛盾するけど、自分は仕入れる情報もソースも厳選していて、基本的に攻略動画や攻略情報は「見ない/ 仕入れない」。どうしても困ったら調べる。これに限ります。

先行実装オペレーターのイラストとか、性能を見るのは結構好きだったりするんですけどね。既存のオペレーターとのシナジーを考えるのも楽しいし。割とこれで健全性を保てています。

で、nikuzure氏も言及していますが、大陸版との格差があること自体、それによって生じるデメリットなんて運営側も百も承知なんですよ。

どうせだったら世界中のドクターと一緒に「今回のイベントやべぇよ!!!」って盛り上がりたいじゃないですか。

先出しされている大陸版の情報が半年遅れて生放送で大公開!ってされても、「あぁ〜ようやくか〜」って気持ちが占めるわけですよ。

だからここ最近の日本版の動向として、大陸版との開きを埋めにかかってるんだろうなーと。そう推測しています。
ただ、埋めにかかったことで生じた「歪み」も実際にあるので、それらは振り返りと共に書き連ねていきましょう。

1. アークナイツ 1ST ANNIVERSARY/メインストーリー EPISODE7「苦難揺籃」実装画像9

実装開始:2020年12月30日(水)16:00〜

第7章と共に実装された、ニェンに続くリミテッドガチャ第2弾、W。
直前のイベント『闇夜に生きる』で、だぶちへの感情が限界になったところで、このぶっ込みタイミングでしたよ。商売上手でんな〜!と思った傍、これで半期に一度くらいのタイミングでリミテッドがやってくるような認識になりましたね。

ついでに第7章が実装されたことで、パトおじという戦闘狂ドクターの実験台が実装されてしまったという現実も。(愛国者は死ねない)

2. サイドストーリー「青く燃ゆる心」復刻ライト版

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開催期間:2021年1月20日(水)16:00 ~ 1月30日(土)3:59

またも季節を先取り、アークナイツでは真冬に真夏のイベントを開催!!!!2020年のゴールデンウィークに開催された「青く燃ゆる心」が復刻。
あの頃は夏を先取りどうこうより、緊急事態宣言の第一弾が発令された直後の頃合いで、今年は夏に海に行けるかどうか怪しいなと思ってたら、本当にそれどころじゃなくなってしまったよ。
1周年タイミングで新たにロドス勤務を開始したドクターにとっては、初めてのイベントになったことでしょう。

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公式開発陣にして「彼の存在がステージレベルの調整を困難にしている」とまで言わせたオペレーター、ソーンズがピックアップ。
何このウニ、強すぎませんか????あと初見時は女子だと思っていたんですけど性癖歪ませないでくれますか?????

実際、ソーンズのキャラパワーは強力なんて生易しいものではなく、瞬発力こそないにしろ、およそ前衛で考えられる強い要素を全部ぶち込んでおり、「ソーンズさえいれば1レーン封鎖してくれる」という安心感と共に、パワーインフレを予感させる性能に……。

3. 危機契約#2 「利刃」

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開催期間:2021年2月4日(木)16:00 ~ 2月18日(木)3:59

Yes, I'm on Fire!!!!!!!!!!!!!!!!!!
みんな大好き危機契約、その第2弾が襲来だ!とてつもなく強くなったヴェンデッタ君をあの手この手でどうにかしよう!
直前でソーンズピックアップがあったとは言え、1周年記念のタイミングでプレイし始めたドクターには、ちょっと刺激が強すぎたかもしれない。
個人的には#4まで含めて一番やりこんで楽しめた危機契約でもあり、BGMも相まってかなり思い入れ深い印象。

4.サイドストーリー「帰還!密林の長」/ 統合戦略「ケオベの茸狩迷界」画像12

開催期間:2021年2月25日(木)16:00 ~ 3月11日(木)3:59

楽しかったですね!!密林イベント!!!!!
アークナイツにしては全編通してアッパーな雰囲気で、いつもは御託に対して毒にも薬にもならないようなリアクションしかしないドクターが珍しく冴えていて、ケルシーと仲睦まじく(?)夫婦漫才やってるんだなぁとニヤニヤしたり。
同時ピックアップのユーネクテスも尖った性能で、ここぞという時に決戦兵器として放り込むと楽しいオペレーターに仕上がってました。
ところでブレイズとガヴィルの水着実装まだ????

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そして同時開催のローグライク。これがまた素晴らしかった。
「結局ソーンズゲー」と揶揄される側面もあったけど、そんなもん自分でルール縛っちゃえばいくらでも難易度が上がるし、「ミスしても一切ペナルティなし=何度でも自由に試行錯誤して遊べる」「普段使わないオペレーターが脚光を浴びる」この点が本当によかった。
ケーちゃんというペッロー代表キャラの愛され具合がさらに奥深くなったのもよかったですね。是非またやりたい。

5.オムニバスストーリー「在りし日の風を求めて」

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開催期間:2021年3月25日(木)16:00 ~ 4月1日(木)3:59

約一週間という短い期間に開催されたオムニバスストーリーイベント。
だが実装された新規⭐︎6オペレーターが凶悪最終兵器だったーー。

⭐︎6スルトは前衛職の中でも傑出して攻撃性能が高く、ともすれば本家術師のお役を食ってしまうような凶悪なスキル3の術攻撃「ラグナロク」によって、ソーンズに続いてまたも強力な性能を持ったオペレーターとして注目を浴びた。
強力なスキルには何かしらのデメリットを持つのがアークナイツの常であり、スルトのラグナロクもこの例に盛れず代償が大きいのだが、そんな代償をも厭わない差し込み運用で大火力をぶっぱなし、「パワー is パワー」な最強必殺技を携えたのが彼女だ。

ソーンズに続いてパワーインフレやめろ!と内心思わなかったわけでもないけど、
C.V.堀江由衣なんですよね〜〜〜〜〜この子。たぁ〜〜〜まんねぇ〜〜〜んだわ。

以降、自分も困った時はスルトのラグナロクを保険で入れるという、ゴリラプレイが加速することに。

6.サイドストーリー「マリア・ニアール」

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開催期間:2021年4月8日(木)16:00 ~ 4月22日(木)3:59

この「マリア・ニアール」も面白かった……。
「騎士競技大会」という言葉で想像できるイメージと言えば何だろうか。
伝統、格式、家柄ーー。そんなものはこのカジミエーシュの騎士大会には存在しない。全ては興行化されたイベントであり、協賛企業スポンサーが名を連ねた商業イベント。そこにお家の存続をかけて挑んでいく、ブレミシャインことマリアの姿を描き切る。

騎士道を全面的なテーマとして出しながら、イベントBGMがゴリゴリのダブステップだったところも意表を突かれて面白かったし、幽遊白書の暗黒武術会編みたいなノリが好きな自分にとっては、こういう闘技会イベントで強敵とガチンコのバトルをするシチュエーションが大好きなんですよね。
実際、腐敗騎士との戦闘はゾクゾク感があってたまらなかった。

肝心のブレミシャインは弊ロドスには来なかったんですけども!

ムリナールおじさんことムリおじという、アークナイツ屈指のネタキャラを生み出したのもこのイベントの功績。

7.  2021大感謝祭 / メインストーリー EPISODE8「怒号光明」実装

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公開時期:2021年4月30日(金)16:00 ~

4月末についにレユニオン・ムーブメント編の最終章、第8章が実装。「怒号光明」については以前の記事で大きく触れたので、そちらを読んでください。

そんでこちら。リミテッドガチャ第3弾。

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アークナイツのリミテッドガチャってかなり特殊で、限定対象ではないピックアップオペレーターの方が強力な性能だったり尖った性能をしていることの方が多いんですよね。
実際、この時実装されたマドロックもかなり強力な重装オペレーターで、この後に開催された危機契約では引っ張りだこ状態でした。

何よりズルいのはマドロックのビジュアルーー。
以前からイベントストーリーのボスとして登場しており、その時はゴッテゴテの耐爆スーツに身を包んでるから、中に入っているのは筋肉隆々のゴツいおっさんかと思いきや……
何だこの美少女!!!!好きになるやろがい!!!!!

自分は運良くマドロックもロスモンティスも2枚抜きできて、そこまでリソースを飛ばさずに確保できたはいいものの、「半期に1度だと思っていたリミテッドがストーリー更新の節目でやってくる」と認識を改めざるをえなかったですね。

8. サイドストーリー「喧騒の掟」復刻版

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開催期間:2021年5月14日(金)16:00 ~ 5月24日(月)3:59

感謝祭のゴールデンウィークが明けて復刻イベントが開催。
感謝祭でかき込んだ新規ドクターを、さらにここでがっちり掴むという寸法だったのか。個人的にはこれくらいのペースで復刻を挟んでくれても何も問題ないし、むしろちょうどいいくらいです。

喧騒の掟については、以前ストーリーを咀嚼したnote記事も上げているので、参考までに。

9. WWFコラボチャリティーイベント「万類共生」

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期間:2021年5月19日(水)4:00 ~ 6月2日(水)3:59

ちょっと今までのイベントと異なるというか、明確な「課金してくれ」イベントなんですが、その名目も特殊。
いわゆる、中国の自然保護・動物保護の為にみなさんの課金を自然保護団体に寄付しますよという、昨今のソーシャルゲームではかなり異色なチャリティー募金イベント。その報酬で新規オペレーターやコーデ、素材を還元しますよという感じ。
「なんかすごいアークナイツっぽいな!」と思って何も考えずに課金しましたね。安かったし。

この時公開されたドキュメンタリー映像がすごくいいんですよ。

アークナイツをプレイしている/していない問わずに、この映像でチャリティー的な話題が日本に認知されたことはすごく大きいです。
このチャリティーイベントに限らず、アークナイツって我々がいつも生活している時間にある潜在的な問題とか価値観とか、そういうのをイベントストーリーを通して掘り起こしてくるのがすごく上手だなって思うんですよ。

10. 危機契約#3 作戦コード「灰燼」

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開催期間:2021年5月28日(金)16:00 ~ 6月11日(金)3:59

前回の危機契約#2から空くこと3ヶ月。個人的にはかなりキツかった危機契約でした。もうサルカズ呪術師がビービーわめき出して暴れだすのがトラウマ。
結局頑張って28等級まではいけたけど、マドロックとスルトがいなかったら18等級止まりだったかもしれない。逆にソーンズやエイヤは全然出番がなかったかな。ステージと噛み合わなかったね。
そういう意味では、いわゆる強キャラと評価されるオペレーターは、ほぼ危機契約最高等級レベルを想定した調整になっているのかも。

11. サイドストーリー「孤島激震」

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開催期間:2021年6月22日(火)16:00 ~ 7月6日(火)3:59

脱獄だ、ついてこい!!!
孤島激震についても、以前小ネタばらしの記事で触れたので割愛。

ただやっぱりこの時に実装された山さんね、強ェえんだわ。
ソーンズとかマドロックとかと運用は異なるけれど、ポン置きの居座り性能が高くて1レーンほぼオートで封鎖してくれる系。

それとは別に、同時期実装のカフカや配布のロビンが結構面白い性能をしていて、タワーディフェンスで頭をこねくり回したい人は彼女たちを育てると面白いかもしれない。あと囚人服差分絵が可愛い。

12. オムニバスストーリー「彼方を望む」

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開催期間:2021年7月6日(火)16:00 ~ 7月13日(火)3:59

7月末に来るであろうと予想していたハーフアニバーサリーに向けて石を貯めていた折、実装される子がどれもかわいい!!!!!という理由に屈して軽傷を負ってしまったオムニバスストーリーイベント。

アイリスのストーリーが思いの外メインストーリーと絡んでいて、内容を考察するとゾワゾワッときたのが記憶に新しい。
アルケットの所属するランデン修道院も、いわゆる古臭い教会という括りに収まらず、ラテラーノ公証役場の介入影響で倒産の危機を迎えているという、「教会なのに倒産!?!?」という既成概念をぶち壊してくるあたりがアークナイツだな〜〜〜って思いました。

あとはキアーベとブローカにアオスタ組の男子高校生めいた青春謳歌調のストーリーも、最後にしんみりさせてくれてなかなか味わい深かった。

で、「彼方を望む」が終わった後に虚無期間でもあるのかな〜と思いきや……

13. 危機契約#4 作戦コード「鉛封」

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開催期間:2021年7月13日(火)16:00 ~ 7月27日(火)3:59

7月末のハーフアニバ後くらいに伸ばしてからくるかなと思っていた危機契約#4が、前回の#3から1ヶ月も経たずに襲来。
ただ、実装スケジュールの順番的には大陸版と変わらないんですよね。
大陸版は#3開催の後に喧騒復刻と孤島激震が開催されたという異なる事実があっただけで。

これはアニバーサリイベントでもある『画中人』が、中国側の旧正月でもある2月に開催されており、直前直後とイベントスパンに余裕を持っているのに対して、日本版/グローバル版にハーフアニバーサリーイベントを掲げられるイベントを7月末に持ってこようとなると、当然『画中人』しかいない。でもスケジュールはカツカツ。さぁどうしよう???ってなった果ての結果だと思うんですよ。

要はこのタイミングで、運営は大陸版との圧縮にかかったわけですね。

当然、こんなに短いスパンで危機契約を開催しようものなら不満が出ることも、運営は重々承知していることでしょう。当然わかってるんですよ、我々一般ユーザーが思いつくような不満や不平なんて。
ただこれをやってでも圧縮しないと、今後大陸版とは付かず離れずの距離感で永遠に空白が縮まることはないでしょう。

さすがに自分もこの短期間で危機契約にヒーヒー言いたくはなかったけど、蓋を開けてみたら案外楽しかったです。18等級クリアだけなら、そこまで難しい内容ではなかったからね。オリチャーでも何とかなるぐらいに調整されているのはさすがだなーと。
別にスパンに不満があるなら、やらずにいつもの周回してればいいわけだし。戦力がそもそも整っていないなら育成が最優先。終わってみたら何のその、でした。

14. サイドストーリー「画中人」

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開催期間:2021年7月30日(金)16:00 ~ 8月13日(金)3:59

そして『画中人』。1周年記念から数えで3回目のリミテッドガチャ。
ハーフアニバがリミテッドなのは前年の『洪炉示歳(エンシェント・フォージ)』があるので予想は容易だったけど……前述のように今回は去年以上に沼ってしまった……。

で、問題はこの後!

15. R6Sコラボ(2021年8月18日〜?)

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生放送で公開された情報ではあるけれども、レインボーシックスシージコラボが、恐らく『画中人』終了後に開催されます。

大陸版では『画中人』から約1ヶ月のスパンを置いて開催されたR6Sコラボも、日本版では開催時期を縮めに縮めて8月内で完結させようという、実装⭐︎6キャラがアッシュだけに圧縮姿勢(??????)

何よりコラボだけあってガチャは当然リミテッド。確定天井がかなり低めで配布チケットで緩和されるとは言え、『画中人』のリミテッドから間髪入れずに来るとなると結構キツいものがあります。
シーや嵯峨はいずれもゲーム内でいつかは再入手できる機会があるだろうけど、コラボ物って権利関係が難しいから、R6Sオペレーターは機会を逃したら二度と手に入らないと思って間違いないでしょう。

これを考慮して、『画中人』開催中のリミテッドにはそこまで手を出さなかったドクターも多いのでは。

■この圧縮に対してどう身構えるべきか

結局のところ「リミテッドがー!リミテッドがー!」と騒いでいるような内容になりましたが、これもう仕方がないんです。

だって半年以上空いてる間隔を埋めようと思ったら、どこかで絶対歪みが生じるじゃん?

そう考えると、「去年のケースを踏まえて今年の12月末に次なるリミテッドが開催されると考えるのが妥当」、とも言えなくなってくるのも事実。
かと言って、今後毎週イベント更新、新規実装キャラ更新とかやられても困るわけだけど。圧縮できるところは圧縮して、大陸版に追いつこうとしている姿勢を嗅ぎ分けるしかないんです。

日本版が大陸版に追いついてくれた方が、ゲームを楽しむ上では語り尽くせないほどのメリットが生まれるわけですから。

現状での日本人ドクターは未来予知ができます。これは特権です。幸か不幸か、どう割り切るかはドクターの判断とモラル次第。

■リミテッドガチャは完全悪なのか

自分はアークナイツのリミテッドガチャは邪悪なシステムだとは思いますが、完全に否定しません。できればない方がいいけど。全否定はできません。
理由は簡単で、他ゲーのガチャの方がエグい物が多いから。

それと同時に、興味深いデータがありました。

ソースはいわゆる「黒wiki」を運営している管理人の方で、大陸版と比較してのデータなので、どこぞのどんぶり勘定の売り上げ観測サイトよりかは信憑性が高いと思われます。
そして「オペレーターの売り上げ」ではないことを踏まえても、ここから読み取れる傾向はただ1つ。

日本人は「限定」に弱い。

昔から言われてますよね、これ。

日本の人口と中国の人口比なんて、とんでもなく差があるから、それこそガチャイベント1回でより多く利益を回収できるリミテッドの方が、運営にとってみれば”日本国内に限っては”リターンの方が大きいでしょう。
こう捉えると、リミテッドはユーザーから運営に集中的に還元できるターニングポイントであるとも言えます。
リミテッドを肯定している訳ではないです。くどいようだけど、できればない方がいい。

でもソシャゲの構造上、運営がプレイヤー側の財布の紐をつかんでいるのに対して、プレイヤーもまた運営の首根っこを掴んでいるという構図にどうしてもなってしまうんですよね。運営に多少なりとも金が入らなければ、その内ゲーム運営自体が先細りしてしまう。

以前の記事でも書いたけど、所詮ソシャゲなんてサービス終了までの運営の集金箱なんですよ。

でも、サービス継続が叶わず運営終了になることが多い凡百タイトルが、いかに多いことか。そしてそのサービス自体が、果たして質の高いものであったかと言うと……?

その点、ゲーム内でも常に「新しいこと/新しい世界観」を追及し続けいている点や、WWFコラボチャリティー等を通して、実生活においても気付きを促してくれたり。そしてユーザーへの最大級の還元としてのライブイベントで、作り続けてきた「芸術点」を最大限に発揮したり。
運営に投資したリターンが必ずあるんだけど、それがゲーム内外問わず、他のゲームタイトルと比較しても極めて異質で、面白いという点。

多分、自分がアークナイツ を続けている理由って、"こういうところ"だと思うんですよ。

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あと嵯峨。ほんとかわいい。会えて嬉しい。

現場からは以上です。


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