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【アークナイツ】孤島激震のストーリーをもう一歩踏み込んで楽しめる映画の話

みなさん、脱獄しましたか?私は脱獄しました。
ついでにマウンテンも20連で来てくれたのでハッピーです。
でもなぜかパインコーンちゃんがおりゃん。

以下、バキバキに『孤島激震』のネタバレが含まれるけど、核心は避けるから安心しておくんなまし。
むしろストーリー読了前のドクターは、ストーリーが終わってからここで紹介するトピックスを鑑賞して、是非もう1回読んで。絶対面白いから。

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『孤島激震』、のっけからサイレンスとメイヤーの追想から始まり、ライン生命のミュルジスとバーでの会話で脱獄劇の一連を振り返るという、いつにも増して映画的なストーリー運びでシビれました。
面白い。超面白い。

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ミュルジスは傍観者ポジションかと思いきや、彼女は彼女で独自の思惑で暗躍していたりして終始サイレンス達と友好な空気にはならず、一気にライン生命という組織の一枚岩ではないドス黒さが滲み出てきましたね。
『炎魔事件』ことイフリータ絡みのエピソードもヤバい匂いがプンプンしてきやがるぜ……。

で、一通りストーリーを読み終えて、「孤島激震イベント、この作品を知っていたらもっと面白いだろうなぁ…」と思うポイントがいくつかあったので、今回はちょいちょいとそれらをご紹介します。

【『孤島激震』はこの2作品を抑えているともっと面白い!】

■大脱出

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古今東西のハリウッドアクションスターが集結したアクション映画『エクスペンダブルズ』からの流れで、スタローン×シュワちゃんの2大ハリウッドスター共演が実現して話題になった2013年の作品。

実際、『孤島激震』は『大脱出』に影響されているオマージュポイントがたくさん見受けられます。

・移動式監獄で脱獄は至難の業
・その監獄の運営方式は利権まみれ
・さらに監獄運営を形式化しビジネスとしている
・外部からの手引き者(カフカ =スタローン)で大物囚人(マウンテン=シュワちゃん)を脱獄させるストーリー
・投光ライトを使ったステージギミック etc……

『大脱出』を知っているとニヤリとできるポイントはざっと挙げただけでもこれだけあるので、なかなかの匂わせっぷりでしょう。

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テラの世界では一般化している『移動都市』技術を刑務所に落とし込んだのが、今回の舞台となるマンスフィールド刑務所。

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『大脱出』ではアメリカ連邦政府の極秘機関として、洋上を移動する巨大タンカー内の刑務所が舞台。
海と陸の違いはあれど、基本的に都市部に停泊している時以外は脱獄したところでのたれ死んでしまうという点で、陸の孤島と呼ぶに相応しい。

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カフカとマウンテンのポジションも、シュワちゃんとスタローンの役どころと一致する。
特にマウンテンは、刑務所内の囚人でも重鎮として扱われており、大柄で圧のある体格に反し、理知的な言動で監視官からも一目置かれている存在。
『大脱出』でシュワちゃんが演じたロットマイヤーのキャラクターにも通じます。

さらに、スタローンが演じるブレスリンが刑務所に入る際に使った偽名は「アンソニー・ポルトス」
対してマウンテンの本名は……おわかりいただけただろうか。

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特筆すべきは今回のステージギミックでもある「禁固装置」
投光ライト型のこの装置は、起動するとパワーアップした敵を再び禁固状態に戻して一定時間スタンさせるというもの。
これ、『大脱出』でスタローンとシュワちゃんが隔離房に放り込まれた時の拷問器具そのままなんですよね。

『大脱出』本編自体は、スタローンとシュワちゃんが知恵を使い、老いてなおたくましい筋肉を振り絞り、互いに共闘しながら脱獄し、最後には痛快な〆で終わるので、アクション映画としての完成度も上質。
一応続編も作られたけど、第1作のスタローン×シュワちゃんの共演程話題にはならなかったので、1本完結のお話としてサクッと見れる映画です。

スタローンもシュワちゃんも今はもう本当にいい年齢だけど、特にスタローンは未だに第一線でビッグタイトルに出演し続けて本当にスゴイ。

■ショーシャンクの空に

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スティーブン・キング原作、言わずと知れた名作中の名作。
墓の中に持っていく映画を5本挙げろと言われたら、間違いなくこの名前が入ってくるくらい『ショーシャンクの空に』は大好きな映画。

実は『孤島激震』のストーリーから、『ショーシャンク』の方がピンと来たドクターも多いのではないでしょうか。
『大脱出』がイベントストーリーの中核的な骨組みの役割を持っていたのに対し、『ショーシャンク』はどちらかと言えば細部の設定にそのオマージュが宿っている、という感じ。

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これは有名なエピソード。『ショーシャンクの空に』の舞台となるショーシャンク刑務所はメーン州にある実在する刑務所がモデルだが、実際に撮影したロケ地は、オハイオ州マンスフィールド

はい、マンスフィールド刑務所の元ネタですね。

実は前述した『大脱出』の続編、『大脱出3』のロケ地もこのマンスフィールドだったりします。もう言い逃れできないねぇ!

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極めつけはこのセリフ。

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『ショーシャンクの空に』の主人公アンディ・デュフレーンは、服役中に図書係に就任し、州議会に嘆願して資金と古書を募り、刑務所内の倉庫同然だった図書館を囚人たちの勉学と娯楽の場へと変えた。

つまりマウンテンも、マンスフィールド刑務所で似たようなことをしたってことになりますね。
もちろん、この図書館設立もマウンテンにとっては脱獄の為の手段に過ぎなかったわけだけども。

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ミュルジスのこのセリフも、若いころから服役して仮釈放されるも、最終的に社会に馴染めず自殺した老人・ブルックスに重なります。

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地味に脱出方法も『ショーシャンク』譲りだったり。
もしかしたら他にも小ネタは散りばめてあるかも。見つけた人は教えてね。

まぁ脱獄の途中過程はザクッと割愛されてたり、看守長から簡単に鍵を手に入れられたり、図書館に刑務所の見取り図があったりと、ところどころガバってるあたりはご都合主義かな~~~~?

以上、『孤島激震』をより深く楽しめる映画2本と小ネタバラシでした。

『孤島激震』は『ショーシャンクの空に』のような、最後に心温まるヒューマンドラマというまでにはいかなかったけれど、これから歩み出す脱獄囚人達の新たな人生と、ライン生命への不穏なイメージがモリッと高まった、骨太なストーリーでしたね。
個人的にもかなり好きなイベントエピソードでした。

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どうでもいいけどイベントのサリアがカッコよすぎんよ〜〜〜〜〜。

現場からは以上です。



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