ベラ

社畜。書いたからには見て欲しい。

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社畜。書いたからには見て欲しい。

最近の記事

8/5〜7 遠征日記

 誰かが言った。夏は良い。  ある人は夜に、ある人は蝉の声に。各々が夏の良さを見出しては言葉に残し、はるか昔から今日に至るまで共感を得続けている。  2024年8月5日、月曜日。夏真っ盛りの東京駅に降り立った僕は、足繁く通う割に全く見慣れないこの場所を彷徨っていた。  人が多く、情報が多く。夥しい手が伸びているようだった。夥しい目がこちらを見ているようでもあった。  そんな景色を俯瞰して眺めたときに思う気色の悪さはしかし、ひとたび目を凝らせばたちまち鳴りを潜め、別の薄気味悪さ

    • 5/24 遠征日記

       SF映画に登場する所謂「ワープ」は実際に出来るのかどうかと言う議論は今のところ決着していないらしい。  そもそも宇宙がどんな形なのかわかっていないことが原因だそうで、例えばそこが広い広い円形の空間であるなら不可能だし、複雑に入り組んだ迷路のような、通路のような構造を持つ形ならある意味で可能である、と言う話だった気がする。  この議論を繰り広げる学者・科学者たちに、僕は教てやりたい。先に述べた例の、後者に該当する場所が日本にある。  有史以来数えきれない人間を迷い込ませ消息不

      • 1/23 遠征日記

         【名古屋】  T○YOTA以外の車は忽ち破壊されて燃やされる魔境。ゴキブリの異名で恐れられるプリウス=ミサイルが飛び交う紛争地。国の渡航危険度において異例の500を叩き出している。 ラーメン祭り 2024年1月23日。日本を大寒波が襲った。朝方から降り出した雪は吹雪きとなり、数メートル先が見えないような有様であった。  そんな最中、野外でラーメンを食おうとするイカれた連中がいる。そう、名古屋民である。 名古屋ァ…💢 名古屋…因縁の街である。僕と名古屋の間にはそれはもう深

        • 遠征日記

           年が明けた。年末年始はだいたい体調を崩す僕は、やっぱり今年も体調を崩した。(おかげで正月休みが1日増えた)  インフルだったらどうしようと心底焦ったものである。発熱時は遠征1週間前を切っていた。  幸いにも感染症の類ではなく、熱も1日で下がったため、皆んなより1日遅れて仕事始めを迎えた。年明け早々様々なことにイラついたり悲しくなったりしながら、僕は1月8日の古川貴之ワンマンを迎えた。 古川貴之 思い入れの深いアーティストである。僕が今あれこれやりくりしながら東京とか言う街

          ゴジラ観た日記

           ゴジラ観てきた。僕のこと良くて2番手くらいに捉えているであろう友達と観てきた。  そいつとは共通の友達がいて、よく3人一緒に遊んでいた。その主軸になっていたツレは女のケツを追いかけて遠くに行ってしまったので、僕と彼は疎遠になるかと思われたが、案外よく声をかけてくれる。  そんな彼のことを、本文ではNと仮称したい。  Nは高校からの同級生である。滅多に会うことはなかったが、大学も同窓である。  Nは僕の友達をしているだけあってやや卑屈だが、それがちょうどよい落ち着きになってい

          ゴジラ観た日記

          日常レポ

           ライブに行っていない。遠征もしていない。一時期は月に2度も東京やらなんやらへ遠征していたと言うのに。恋しい。ぶっちゃけ恋しい。今ではあのクソッタレ名古屋ですら恋しい。  なぜライブに行けないか?クソッタレファッキン労働のせいである。 日常レポ なんか書こうって気分とイベント事ってのは決して同時に来ないらしい。なんだか無性に物書きの真似事をしたくなった。  そうは言うものの、こちとら最近は10〜12時間会社にいる社畜である。なんか書こうにも日常で起きることなんて起きて着替え

          日常レポ

          九州行って来た

           九州行って来た。九州。福岡と大分行って来た。 皆んな九州ってご存知だろうか。そうそう場に存在する9体の長州小力をフィールドから除外した場合にのみ特殊召喚できるやつ。あってるあってる。もう帰っていいよお前。  福岡。明太子と博多とおりもん※とラーメンがバチクソ美味い土地。あとホルモンか。マキシマムザって付かない方。食用のヤツな。座れそこ座れ、今マキシマムザホルモンの話ししてないから。  こと麺類に置いてはうどんの香川※、ラーメンの博多と呼ばれる日本麺類界で双璧を成すナイスな土

          九州行って来た

          ライブ日記 2/25

           フェスに参加する度に思っている気がする。 俺、フェス苦手やわ。 終わる。連休が終わる。終わってしまう。本当に本当に終わってしまう。あと2日あるけど。  夢のようなライブラッシュ。本日が最終日でございます。有終の美を飾るのは、周りの狂人みたくありとあらゆるバンドに精通している訳ではない僕でも知っている大物アーティストが犇くロックフェス、ブクロックフェスティバルである。  Zepp DiverCity。帰って来てしまった。クソデカライブハウス。ハウスって言い方が合ってるかは

          ライブ日記 2/25

          ライブ日記 2/24

          a flood of circle 意地でも全部書いてやると決めたライブ日記。気がつけば終わりが見えて来た。言うて5日やんけって?黙れ。  詰められるだけライブ詰め込んだったわ!と息巻いていた当初が懐かしい。休みが終わってしまう。辛い。しんどい。働きたくない。お金ください。俺だけの特別なオファー、待ってます。いや、やっぱり良いです。お金だけください。  さてfloodですflood。余裕余裕。書くことしこたまある。だってあのa flood of circleですよ。激アツ

          ライブ日記 2/24

          ライブ日記 2/23

           狂気を英語でLunatic【ルナティック】と言うらしい。語源はまさしく月、ルナである。  なんでも昔から月は人を狂わせるとされて来たそうで、満月の日には交通事故が多い、と言うのはよく聞く話である。  半ば迷信めいたこの話はあながち馬鹿にできない。月の満ち欠けに追従するようにして生を営む生物は珍しくなく、特に海には月のサイクルと共に循環する生命が実に沢山あると聞く。  潮の満ち引きも、月の引力によって海が引っ張られる事で生じる現象だったはずだ。  吉原幸子さんと言う詩人が詠ん

          ライブ日記 2/23

          ライブ日記 2/22

            蛙はけっこう縁起物らしい。けっこう、と言ってみたが実のところはそれほど知らない。  蛙。あの緑色のブヨブヨした身体の、水辺が好きなアイツ。特段好きなわけではない。写真で見る分にはかわいいなと思う事もしばしばあるが、一口に蛙と言っても千差万別。愛玩動物として愛好される外観もあれば、一見して毒もってるよなってなるヤツらもいる。  蛙。どれくらい知っているだろうか。アマガエル、ウシガエル…。やはり僕はそれほど蛙に造作が深い訳ではないらしい。  蛙。と言えばなんだろう。自問したと

          ライブ日記 2/22

          ライブ日記 2/18

          10連休 恐るべき10連休がやって来た。10連休と言えば10日間実に240時間も仕事をしなくて良いと言うことである。  恐ろしい。そんなことをしてしまったら最後もう2度と社会復帰は望めないだろう。ご存知の方も多いかと思うが、僕は筋金入りの真人間であり世のため人のために尽くすことに至上の喜びを見出す崇高な人間性を持って産まれた絵に描いたような誠実が服と薄い顔面をぶら下げて歩いているような人間である。僕と比較したら最後、行基もガンジーもイエスキリストでさえもゴミカスの社不と化すこ

          ライブ日記 2/18

          漠景

           物心がついたこ頃から、世の中で起こることを他人事のように思っている。  歳上の友達が幼稚園や学校に通っていたり、兄や姉が受験勉強をしていたり、双子の片割れがバスケットボールを始めたときも、何か違う世界の事のように思っていた。  自分はと言うと、兄と口喧嘩をして泣かされたり、姉の耳かきに大人しく従ったり、部屋を散らかして父に怒られたり、買い物に行く母に何をするでもなく付いて行くことが己の定位置、誰かが定めた在処のように思えていた。  こう書くと気楽な人間に思えてくるが、実のと

          ⭐︎★⭐︎読むだけでお肌が蛙みたいにうるうるになる文章★⭐︎★

           今暇なんだな??????  暇だよなぁ、だってTwitterしてんだもんなぁ。Twitterしてあまつさえこんなイカれたタイトルのnote開いているくらいだもんなぁ? ちょっと話聞いてってよ。 はじめに 騙すようなマネをして本当に申し訳なかった。きっとこのnoteを開いた方は冬の乾燥肌に悩んでおられるのでしょう。わかります。僕も粉吹いてます。  藁にもすがる思いでこの記事を開いた方には申し訳ないが、本文は筆者が愛してやまないインディーズバンド、Dr.Smokin’Fro

          ⭐︎★⭐︎読むだけでお肌が蛙みたいにうるうるになる文章★⭐︎★

          ライブ日記

           10月の20日から23日まで、有給を使って4連休をとった。本文は、3日連続ライブという人生初イベントの日記である。 10/20 a flood of circle  バスドライバーの天才的スキルによりホテルチェックインの7時間前というベストな時間に東京に着弾。路頭に迷う。  昨日は仕事から帰って大急ぎで荷物をまとめて出発したためお金を下ろしていたなかった。東京着弾時、財布の中はたしか329円だった。路頭に迷うの使いどころは、こっちの方が正しいかもしれない。    降り立

          ライブ日記

          愚痴

           "お前結婚は?"  先日、内線電話越しにTさんは僕にそう言った。 Tさんはよく連携する部署の偉いさんである。 -まだです。 -予定は? -も、ないですね。  寂しい奴やなぁ、とTさんはどこか嬉々とした声色だった。  僕は、まぁそうですねなんて、強がりとも捕らえられかねない危険な応答をしてしまって、その日の午後を酷くイライラしながら過ごすはめになった。    "あんたもいつか結婚するやろ"  先日、祖父の葬儀の席で、母はさも当然のことのようにそう言った。 しない、と我ながら愛