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焙煎の前の心がけの部分

 良く冷やしておく、良く温めておく。
そういったことぐらい気を抜かずきちんとしたい。たいして難しくないことの中に、初心を忘れずにいるための要素があると思うから。

人との関係でも物との関係でも、一旦知った気になって安心すると、「それまで気にかけていたから今がある」という事を忘れて根拠の無い大丈夫が顔を覗かせる。慣れた手つきは日々の積み重ねから得られる喜ばしい動作だけれど、待てよ、それは適当になってはいないか。

 そういう事を意識しながら焙煎もしている。取り組み方なら自分次第なのだし。どこの国の豆だとか、どのくらいのランクの豆だとか、どんな焙煎機で煎った豆なのかとか、自分ひとりではどうにも左右できない部分は誤差も生じやすい。特にコーヒー豆は農作物なのだから生じて当たり前だと思う。でも自分次第の部分はいつも変わらずを続けることが出来る。かけるひと手間ひと時間から伝播する心がけの分で「こんなコーヒーです。」という風味を維持出来るのじゃないかと思う。

 特にこんなに急に暑くなって、これも左右できない。自分次第の部分がやっぱり大事になってくる。


 

 

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