調剤薬局が導入すべきキャッシュレス決済と導入のポイント
今回は、調剤薬局が導入すべきキャッシュレス決済と導入のポイントをお伝えしたいと思います。
代表的なキャッシュレス決済の種類
代表的なキャッシュレス決済手段といえば、
クレジットカード・デビッドカード・電子マネー・QRコード
などの種類があり、それぞれに特徴があります。
それぞれの特徴をまとめてみました。
キャッシュレスの導入率
日本全体のキャッシュレス導入率は、2019年時点では、26.8%です。
また、2040年の目標として4割程度と言及しています。
2025年時点で4割ですので、つくづく日本は現金主義な国だなと感じます。。。
また、厚生労働省調査よりクリニックのキャッシュレス決済の導入率が出ています。
先日Twitterでも呟かせていただきました。
薬局は、クリニックよりも導入は進んでいると考えられますが、それでも医療業界はまだまだ遅れていることが予測されます。
キャッシュレス決済導入のメリット
では、キャッシュレス決済のメリットを整理してみましょう。
患者さんの利便性向上
・現金を持ち歩かなくて良くなる(手ぶらで外出ができる)
・買い物の購買履歴が残る
個人的には、財布を持ち歩きたくないので、このメリットがユーザーとしては嬉しいです。また、経費を削減することもできますし、最近では電子家計簿と連携させれば、自動で家計簿を作成することもでき、家庭の会計管理が非常に簡便になります。
会計業務の業務効率化
・金銭の受け渡し業務がなくなる
・金銭の間違いがなくなる
お金を完全にキャッシュレス にできれば、業務の削減につながり、全てキャッシュレスかできれば、お釣りの間違いなどもなくなるため、レジ締め作業の削減などにつながり、残業削減を実現することができます。
感染対策
・金銭に付着する菌・ウイルスへの感染対策になる
昨今の新型コロナウイルス対策としてお有効な手段です。
金銭にも数日はウイルスが残ると言われており、金銭の授受自体も感染リスクがあります。キャッシュレスにし、現金をなくすことができれば感染リスクを減少させることができます。
キャッシュレス決済導入のハードル
キャッシュレス決済のメリットはお分かりいただけたかと思います。
次に、調剤薬局におけるキャッシュレス決済導入のハードルを考えてみます。
患者さんが思ったよりも使わない
日本ではユーザー側にまだまだ普及している状況とはいえず、特に高齢者のユーザーが多い医療機関や調剤薬局では、「キャッシュレス決済を使わない、使いたくない」という方が多いのも事実です。
この点は、経産省の報告で、2025年には4割程度、2040年には8割程度を目指しているとのことですので、徐々に浸透してくるのを待つしかなさそうです。
手数料がかかる
手数料の問題も大きいです。導入店舗側にかかってきますので、キャッシュレス決済を使う患者さんが増えれば増えるほど、売上に対する、手数料コストが増えるため、経営に影響してきます。
実際、3%以上かかることが多く、全てキャッシュレス決済になってしまうと、売上の3%が削られてしまうことになります。
実際、手数料を問題に導入していない店舗は多くあります。
末端導入費用
キャッシュレス決済をするためには、専用の末端だ必要となります。
特に、クレジットカードの決済末端や交通系ICカードの末端などは、数万円〜数十万円の費用がかかってきます。
しかし、近年普及してきているQRコード決済では、QRコードを印刷した紙を掲示するだけで可能になることも多く、導入コストが下げられるようになっています。
入金サイクルが長い
キャッシュレス決済の場合、すぐに入金されるわけではなく、タイムラグがあります。そのため、キャッシュフロー的には悪くなる可能性があります。
実際、全体平均で約2割強のキャッシュレス導入中小店舗が、「キャッシュレス導入に伴う入金サイクルの変化に起因して 資金繰りに困ることがある」と調査によって明らかになっています。
まとめ
今回は、調剤薬局におけるキャッシュレス決済の、メリット、導入ハードルまでをお伝えさせていただきました。
キャッシュレス決済は今後も普及していくことは間違いありません。しかし日本ではその速度は海外よりもゆっくりと進んでいきそうです。
キャッシュレスに関する情報収集をして参りますので、また有益な情報がありましたらブログでお伝えできればと思います。
それでは今回は以上です。
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