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【2本目】スーパーネットストーカー父ちゃんと家出娘/Search(サーチ)

思い返せば中学生の頃
数々の黒歴史の生みの親「前略プロフィール」が生まれ
大学入学前にmixiで友達を作るという恐ろしい文化が流行り
最近はFacebookでの結婚報告が目立ちはじめて

まさに私はSNSと共に成長した「SNS世代」ど真ん中!

電話番号やメールアドレスは知らないけど
ツイッターのアカウントだけは知っているって事も珍しくもないので、
このあたりのSNSが突然サービス停止したら
一生連絡を取ることができない人もいるなあ…

でも改めて電話番号教えてっていうのも、なんか変な話ですよね。

そんな時代に合わせて
「個人情報ネットにばらまいちゃダメだよ!」的な、
SNSの怖さを啓発する映画が増えてますが

そんな中でも一線を画すのが
昨年公開された映画「Search」!

ストーリーをめっちゃくちゃざっくりいえば、
“行方不明になった娘を父親がSNSを駆使して捜索する”って感じ。

これだけ聞くとなんだかありきたりに聞こえますが
是が非でも見てほしい、魅力をわかってほしいので
おすすめポイントを3つにわけ全力でプレゼンしてみます。


1.全編パソコン画面上で展開

本作最大の特徴は、全編主人公である父親のパソコン画面上で展開されるということ
つまり、主人公と同じ視点で映画を見ることになるんです。

どういうこと?ってなると思いますが、
このあたりの描写は
まさに百聞は一見に如かずなのでとりあえず予告編をみてほしい!


見たくないものを見るときのクリックをためらうカーソルの動き。
一度打った文章を少し考えて消して、別の文章を打ち直して送信する葛藤。

こまか~いギミックは、SNS世代にとってまさに「あるある」の連続

きっと誰にでも同じような経験があるから、
役者の顔が見えてなくても(むしろ見えてないからこそ)
手に取るようにその気持ちがわかります。

パソコン画面上だけでも十分、
というかこの手法だからこそ面白さ100倍。

とにかく、没入感がハンパない!んです。


2.伏線に次ぐ伏線、絶対に読めないオチ!

どんでん返しをうたう映画にありがちなのが、
見てるこっちが構えすぎてオチが先に読めてしまうがっかり展開。

この映画については心配無用、
ストーリーが緻密に計算されていて
「あ~なるほどね、こういうオチか…」と思ってたら
「あれ!?そういうこと!?」の連続。

1つ1つの偽オチがクライマックスばりの完成度なので
(少なくとも私は)どれが真実なのか最後までわかりませんでした。

伏線の回収もお見事で気持ちいい。

はじめから終わりまで、ずーっとドキドキハラハラでした


3.スーパーネットストーカー父ちゃんが凄すぎる

「娘がいなくなった!
そういえば娘の交友関係もよくわからない、
誰に居場所を聞けばいいんだろう?」

ということで、娘のSNSで捜索をスタートするお父さん

「いやいや娘、セキュリティガバガバかよ…」
と思うじゃないですか。

違うんですよ
しっかりアカウントにパスワードかけて

友人以外には自分の投稿が見えないようにしているんです、娘。

だけどそこは凄腕ネットストーカーお父さん。

あの手この手でプライバシーとパスワードの壁を潜り抜け、
あっという間にあらゆるSNSのパスワードを解除。

いつどこで誰と何をしていたのかまで、
みるみる暴いていっちゃうんですよね。
親子愛を超越してもはや恐ろしい。


怪しい人物の居場所をSNSで特定して先回り、殴りこみにいったり…
(しかも相手は娘の同級生。大人気ないぞ)

暴走するお父さんに警察も若干引きぎみ。笑


「あーその手があったか!」って、声が出そうになる
お父さんのストーカーぶりはあっぱれ。

出てくるのはフェイスブック・インスタ・ツイッターやユーチューブ、
誰しも1度は使ったことがあるSNSばかりなのも、
ストーリーに入り込めるポイントです。


ネットでの評価もかなり高め。
個人的にも昨年見た映画の中でダントツ1位の面白さでした

意外とひっそり公開され、ひっそり終わってたので
この映画を見つけ見に行った自分を讃えたい。


そしてまだ見ていないというそこのあなたに全力で勧めたい!


その気になればいつどこに誰といたかまでばれてしまう時代。

SNSには、ちゃんと鍵かけよ。

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