喫茶店の思い出
こんにちは。未央奈です。
名古屋人はやっぱり喫茶店がお好き、なんですかねぇ。
うちから程近いコメダ珈琲さん、たまに土日の朝行ってみるとこれがまた混んでいて、待つ気になれず帰ってきてしまうこともあります。
久しぶりに両親を誘って、実家近くの喫茶店に行きました。
いわゆる名古屋のモーニングサービス、飲み物を頼めばトーストがついてきたりするのですが、
なんと12時までやっていました(;^_^A
地元民ながら、やや驚きです。
そして帰りにはレジのところで、嬉しそうにコーヒーチケットで払っている母を見て、父が「ここでよく喋ってるんだろうなあ」と苦笑い。
その昔、うちの父は朝食をとらずに仕事に出かけていました。
子供の私はそれが不思議で、
「なぜお父さんは朝ごはんを食べないの?」
と母に聞いたこともあったように思います。
その答えがわかったのは、私が小学校1年生ぐらいのころ。
いつだったか、たまたま土曜日学校が休みで(その頃は土曜日も学校があったんです。ああ、歳がバレる笑)会社に用事があった父が私を一緒に連れていったことがありました。
その時、毎朝の行きつけの喫茶店に寄ったのです。
今の“カフェ”のようなおしゃれな感じではなく、いわゆる『喫茶店』
ちょっと薄暗くて、ガラスのテーブルと赤いベルベット生地の椅子。
テーブルの上にはガラスポットに入った砂糖と、これまた小さなガラス瓶の塩とつまようじ、ペーパーナプキン。
あ、もちろんガラスの灰皿も。(これは時代の必須品ですね)
子供心に、少しこわい所だったかなあ。
そしてなぜか子供に頼む飲み物は、グリーンの“クリームソーダ”
そして、新聞を読みながらコーヒーをすすり、トーストを食べる父を見て、
父の朝食がこれだったんだ、と悟ったのでした。
そんな時から〇十年。
今では地方独特の風習が様々なTV番組で取り上げられ、地元民の私は、
「え、これも名古屋なの?!」
と驚くことも、まだまだあります。
完全専業主婦だったうちの母も、今では立派にモーニング利用者に成長しました。女子トークに年齢は関係なし。
楽しみにお喋りにでかける母を、父が眺めているんでしょうねぇ。
昔はきっと父のようなモーレツサラリーマンを支えてきた名古屋の喫茶店は、私の周りを見渡す限りでは、サラリーマンというよりは高齢男女の語り場として、その役割を果たしているように思います。
私は、というと
もちろん今どきのカフェも大好きです。
ほんとにお洒落なカフェがあちこちにあるので、探すのも行くのも楽しみです。
でもやはり慣れ親しんできた、このいかにも『喫茶店』というのも、やはり好きなんですよね。というかやっぱり普通に生活に馴染んでいるように思います。
次男が県外の高校の入学試験を受けにいった時、
それこそ宿泊したホテルの近くで喫茶店を探しましたが、
モーニングどころか、喫茶店すらなかったことにあの時は大きな衝撃を受けたと同時に、自分が「名古屋人」だということに、あらためて気づいたのを覚えています(笑)
また時々コーヒー誘ってあげよう。
このホッとするひと時、大事ですね。
本日は以上です。ではまた。
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