未熟な魂の親を選んで生まれてくる子供
親の言うことは正しいから聞きなさい、という親は多いです。一般に親や先生の言うことを聞くことは美徳とされています。
しかしながら、魂的に見て、親よりも子供の方が成熟している場合があります。
人は、魂を成長させるために、未熟な魂の親を選んで生まれてくる場合があります。ちょうど修行になるところに生まれるわけです。
だから、親の言うことがおかしいことがあっても当然です。なんでこの親はこんな当たり前のことがわからないんだ?と小学生の子供が思ってもおかしくありません。なぜなら、魂のレベルが子供よりも低いため、レベルの低い考えをするからです。
そういう場合に、親の言うことは聞くべき、親に育てられた恩は返さなければならない、と思うと苦しくなります。
親がやっていることの中には、自分のコンプレックスを解消するためにやっていることもあります。学歴コンプレックスがあると、子供に学歴を付けさせようとします。
しかしながら、それは単なるコンプレックスが悔しいからうっぷん晴らしをしているだけで、子供の成長や成功を願ってやっているわけではありません。
そういう場合は、子供も親の言っていることが矛盾しているように感じ、本当にはやる気になれないでしょう。
子供は、本当に自分のためを思って言ってくれているのか、または、単に自分のコンプレックスのうっぷん晴らしをしようとしているのか、を無意識に感じ取ります。
また、親も感情的に一時的に間違ったことを口走ることもあります。親も売り言葉に買い言葉で、お前になんかできるわけがない、東大に入れるわけがない、などと口走ることもあります。しかし、それは単に反射的に言っているだけで、まともな根拠はなく、間違ったことを言っている可能性があります。しかし、子供はそれを信じてしまうので不幸が起こります。
あるいは、勤務先で上司に怒られて、機嫌が悪くて意味のない文句をいう場合もあり得ます。
ですから、親の言うことを全部聞くのではなく、子供は自分の将来に有益と思えることだけを聞くのがよいと思います。また、それによって劣等感を持つ必要もありません。親の言うことが間違っていると客観的に思える場合は全く聞く必要もありません。親に育てられている立場上、反抗することは難しいですが、自分の頭で考える癖をつけるべきでしょう。
逆に言えば、親としては、コンプレックスのうっぷん晴らしに子供を使うのはすべきではありません。純粋に子供の成長と成功を考えて育てるべきと思います。