「やってみなければわからない状態」までもっていくのが分析の役割であるという話
新しいアイデアが思い浮かぶときの脳の使い方は、過去の面白い体験を思いだそうとしているときに似ているらしいので、時間のある時に幼稚園、小中学校、高校、訓練校、社会人とそれぞれであった面白い出来事や忘れられない出来事をゆっくり時間をとって思い返し、今度noteにまとめてみようと思います。
今回は分析についての話をしてみようとおもいます。
初めに言っておくと、ワイは分析の専門家でも何でもないので、その分野でしっかり学んだ人にとって、今から書くことはつまらなく感じると思いますし、大半は「考えればわかること」をそれっぽく書いているだけなので、軽い気持ちで見てくれればと思います。
ただ、基本的に比喩やたとえ話は引用なしで、全部自分で作った話をベースに書いているつもりなので、でそこは楽しめるポイントかなと思います。
それでは書いていきます。
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いったん下記のAさんの日常をみてください。
Aさんには好きな女の子がいます。
デートに誘ったら快くOKされてご機嫌な様子、Aさんはスキップでお家まで帰ります。
お家につきました、Aさんはマンションの7階に住んでいます。
階段で7階まで登るのはしんどいので、いつもエレベーターに乗っています。
その日もエレベータに乗り、7階のボタンを押して「閉」のボタンを押すと、とびらは閉まりエレベーターは上昇、7階へ到着しました。
家に着くとAさんはテレビをつけてお笑い番組を見ました。
番組をみながら大爆笑しているAさんに1通のメールが届きます。
「誘ってくれたデートだけど、やっぱりいけなくなっちゃった、、、 」
Aさんは、まあそんなこともあるだろうと割り切って、お笑い番組を見続けましたが、それから1度も笑うことなく番組は終了。
そのまま朝を迎え笑顔で一日をスタートしました。
はい、Aさんの日常を見ていただきました
ではここで問題を出してみようと思います。
Q、Aさんはなぜ大爆笑しましたか?
という問題です。
わかる人はいるでしょうか?
下に答えを書こうと思います。
正解は「お笑い番組を見ていたから」です。
正解した人はすごい!、、、と言いたいところですがこれに正解しても特に褒められた点はありません。
なぜならAさんがなぜ笑う要因はほかにもいろいろあったはずだからです。
わかりやすく説明するために先ほど登場したエレベーターを使おうと思います。
Aさんはエレベーターに乗り、「閉」のボタンを押しました。
その後、扉は閉まりましたが、これは果たしてAさんが「閉」ボタンを押したから閉じたのでしょうか?
ご存じの通り、エレベーターは「閉」ボタンを押さなくても一定時間経過すれば勝手に閉まります。
Aさんがボタンを押すそのほんの0.1秒手前でその機能が作動していればエレベーターは自動で閉まったといえます。
つまり、「閉」ボタンを押したからといってそれでエレベーターが閉じたとは限らないということです。
同様にAさんがお笑い番組をみて笑っていたからと言って「Aさんがお笑い番組が面白くて笑っている」と思うのは非常に短絡的だということです。
お笑い番組をみたからかもしれないし、好きな子とのデートが決まったからかもしれないし、スキップで心拍数が上がって気分が高揚していたからかもしれないし、その際に日光をあびてセロトニン(幸せホルモン)が分泌されいたからかもしれません。
メールを確認した後に笑わなくなっているんだからデートが決まったことが笑っている理由だというのも、番組に流れがあることを考えれば短絡的だといえます。
何事においてもそうですが、事象に対して自分の知りうる情報から短絡的に結果を分析するのは全くもって無理があるといえます(無意味とは言わない)
これを完璧な分析の「脆さ」といいましょう。
ここで説明はしませんが、ランダム化比較試験というのを知っている人ならこれくらいは、記事にしていること自体が恥ずかしいくらいの内容ですが、ランダム化比較試験ですら本当にそれが要因なのかといえるものが多いとかんじます(特に論文とかに乗っている人を使った実験)
ちなみに精密機械の世界では、事前にこれだけの機能が保証されていますという前提があり、それを信じるしかないという状況があるから、それを基盤にランダム化比較試験をすることでほぼ完璧な分析や解析が可能といえますが、
この完璧な分析の脆さというのは仕事や日常においてはあまり害はなく、さきほどのAさんやエレベーターの話も結局「どっちでもいい」という結末に終わるのです。
この脆さを知っておかなければならないときというのは、「後戻りできないなにかにチャレンジするとき」だったりします。
将来お店を出したい人なら、お金と時間は限られているわけだから、何度も失敗するわけにはいきません。
その地域に過去に出店されたお店でいまでも生き残っているお店の共通点を見つけて、「これにちがいない!ニチャァ」と確証バイアスに踊らされて終わるか、「こんなお店が成功しているのか、じゃあ逆に失敗しているお店は、、」と次に進み、限りなく「やってみなければわからない状態」に近づいていけるかという違いを、この脆さを知っているだけで生み出せます。
ワイはよくお笑いの分析をしますが、なぜサンドウィッチマンはM1で敗者復活から優勝できたのか、令和ロマンはなぜトップバッターから優勝できたのか、自分なりに答えは持っており、ほぼ確信に近い自身がありますが、それでもわからない情報が多いので脆いといえます。
この脆さを知らない人は分析の渦に飲み込まれて人生を棒に振ってしまうかもしれないので気を付けてくださいね。
参考までにですが、双方の意見を聞かずに片方の意見を聞いた時点で気持ちが変わったり、もう片方に対して敵意を向けるタイプの人は、だいたいこの脆さを理解していないです。。。
あとは、噂だけで人を判断したり、相手がたった1回のらしくない行動をとっただけで、「あの人は〇〇をする人」と決めつけるタイプの人も、、、
簡単にまとめると、「なぜその結果になったかは、わからないという前提を知ったうえで分析し、実際にやってみなければわからない状態にもっていくために分析の脆さを利用しよう」
です!
余談ですが、2030年までに必要になるスキル第1位の「戦略的学習力」を交えて話をすると、経営に関してはもっと深い話になると思います(経営者じゃないのでわかりませんが)
今回の分析の脆さの話を踏まえたうえで言わせていただくと、ワイが出会ってきた人間、テレビや本で見てきた人間でワイより分析力があるなと思ったのは島田紳助さんだけでした。
それ以外は、「あまいなこいつ」と思えるほどにワイは分析力に自信があります。もっとも、生まれた時代に恵まれたワイは島田紳助さん含む先人たちの力を借りてその方の上に立つことですぐ島田紳助さんの分析力も越せるだろうと思います。
毎度のことながら、ワイは文章力が非常に乏しいので「こいつがいいたいことはこんなことだろうな」と感じとって読んでくれるとありがたいです。
おわり