子どもの頃、雪がふるとせっせとパンやケーキを焼いた。 スキーウェアをきる。長靴と脚絆をつける。 長い雪かき、中くらいの雪かき、バケツを持って庭へ行く。 ひざの上まで積もった雪をかきわけズンズンすすむ。 まずは釜を作らなければならない。 先日お母さんが車庫の雪の屋根おろしをしていたから、雪は山になっている。 そこに穴を作って、窯のかたちにする。 叩いたり、押したりして立派で大きくて丈夫な釜を作る。 そこで少し休憩。ぼうっと腰を下ろして上を見上げる。 羽か、粉の塊のような
まさか金沢で体験するとはね かつ代さんのお名前がある店は間違いない
芳香な未知の味わい、それは…… タイミングが良ければ、こちらで食べられます。地元、金沢の新鮮な食材のみならず、全国でその日の美味しいものを出してもらえるお店です。ぜひ。 鮨 一誠
阿佐ヶ谷のスーパーにいた。 私はまず最初に野菜を買う。他に買うものが決まっていても、とりあえず一番最初に野菜コーナーをめぐる。 そこの有機野菜コーナーではいつも、安くて大きくて肉厚のパプリカを売っている。農家の名前がラベルシールに出ているタイプのもので、行けば必ず手に入る。 この一連の動きは、私にとってほとんど習慣だった。 その日は一人のマダムが佇んでいた。 有機野菜コーナーは小さい規模なので、人が二人も並べばコーナーを占領してしまう。 マダムはコーナーの中央に立っていた
友人と札幌の地下街を歩いていたら「へいへい へいへーい ホニャララ(聞き取れず)」と通りすがりに絡まれた。 恐らく20代の若い男の子で、近くにはお友達？と思われる男女数名が少し離れたところに小さく群れていた。 あまりにも唐突で、普段は絡まれるようなこともない為、私は"私ではなく、我々の近くに海外のチャラ男でもいたんだろうか？"と思い、辺りを見回した。しかし該当するような人はいなかった。 見回している私に友人は「あたしらだよ」と言った。 まさか！なんで？ うちら地味なオバハ
