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日経コンピュータ2024.09

日経コンピュータは、2週間に1冊発刊される雑誌です。
年間52週÷2=26冊発行されます。月に一度特集を中心に紹介します。

日経コンピュータ2024.09.05

特集【問われる 値上げの納得感 第29回 顧客満足度調査】(P.10)

今回は常連が上位を占める結果となりました。20部門中9部門で前回1位が首位を守り、前回2位が1位になった部門が7部門ありました。
8部門で首位が交代 アマゾンが3冠に
アマゾンは、◆IaaS◆PaaS◆DBソフト◆で首位
◆ストレージ◆前回7位の日立ヴァンタラが首位
 →2位は前回1位のネットアップ
◆ERP(統合基幹業務システム◆ 奉行のOBCが首位を守った
 →2位は前回と同じくOBIC7のオービック
◆経理精算ソフト/サービス◆ 楽々精算のラスクが首位キープ
 →2位はマネーフォアード。前回2位のコンカーは4位

【文化シャッターのシステム裁判 二審で日本IBMの過失割合引き上げ】(P.46)

<賠償額は約19億8300万円から約20億500万円に>
二審判決は、日本IBMにはカスタム開発が増大しないようプロジェクトをマネジメントする責任があったと繰り返し指摘し、日本IBMの過失割合を85%から90%に引き上げました。

過失相殺の割合が二審で変わることは珍しいとのこと。両社最高裁に上告しましたが、過去に最高裁が判決を下したことはなく「上告が受理されず退けられ、二審判決で確定する可能性が高い」との事です。

※Salesforceを知らない技術者が要件定義するという無茶なプロジェクト。今でも多くありそうです。

日経コンピュータ2024.09.19

特集【伊藤忠 怒涛のデジタル変革】(P.12)

顧客起点で発想、協業で総力戦
1.アクセンチュア照準 IT強化で成長加速
伊藤忠商事がデジタル領域のギアを上げています
(1)2024.04 ボストン・コンサルティング・グループと共同出資会社
 →BCGが他社と合弁するのは世界でも珍しい
(2)2023.09 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)をTOBで出資比率99.95%に
 →社内・グループ向けのDX施策を加速
(3)2024.07 グループ会社対象とした物流可視化サービスを発表
 →2年以内にグループ20社が導入予定
2.デジタル事業群を拡大 埋まる上流のピース
上流から下流まで、顧客接点を元に付加価値を生み出すことを重視している。
3.ERP刷新に生成AI 全社でデータ活用
物流可視化サービス「サプライチェーン 視る・解く・回す サービス」(”みとま”)
グループ会社なので物流データ整備から順次実施。
4.ローテ8年で一人前 DX率いる商人へ
デジタル人材育成の特徴はジョブローテーション。目指すのはITの専門に加えていくつもの役割を担う「バーサタイリスト」
プロジェクトノウハウをまとめた「虎の巻」20カ条
 例:お金を出す人と本当のユーザを巻き込む(第1条)

※商社は多くの事業分野で実業を行っています。その自身のビジネスをITで革新するという姿勢は頼もしいです。ただ、AIなどという前にまずは定型業務を自動化するなど社員の労働負荷を下げる事をまずやって欲しいと思います。

【政府が「レビュー見える化サイト」開設 省庁横断のDBで予算検証が容易に】(P.66)

<全府省庁が約5000件のレビューシートを誰でも検索>
各府省庁お予算事業の点検に使う、行政事業レビューシートを公開する「行政事業レビュー見える化サイト」を開設しました。

これまでも各府省庁のWebサイトで個別に公開していましたが、検証しやすい形ではありませんでした。このサイトは「集計・分析」メニューからドロップダウンが出来るようになっています。このシステムは愛媛県が本社で自治体システムの構築を行う「WiseVine」社が受託し、ガバメントクラウド上で構築しました。

※決して使いやすくはありませんが、ないよりは相当ましです。厚労省の予算が92兆円というのは驚きました。

以上


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