日経コンピュータ2024.10.17
※はブログ筆者のコメントです
特集は<3大クラウドの競演 生成AIでシステム開発支援を加速>です。タイトルの上部に[生成AI X システム開発]とありました。頑張って書いてくれてますが、ほとんど機能説明でしたので各社試行錯誤中だと思いました。もう少し実績が出るまでは様子見でしょう。
【ITが危ない:アマゾン週5日出社義務の衝撃 国内ITも問われるオフィス回帰】(P.08)
<企業の成長と柔軟な働き方、両立難しく>
アマゾンはコロナ禍で事務系従業員の大半をテレワークとしていました。
・2023年5月に週3日出社を義務付け
・2024年9月に週5日出社を義務付け
活発な対話やクリエーティブなアイデアを生むにはリアルに会うことが必要との考えからだそうです。米国企業は出社を義務付けようと考えている企業が多いです。
日本のITサービス大手7社の出社方針は次の通り
・なし:NTTデータ、日本IBM、日立製作所、富士通
・週2日以上:NEC、野村総合研究所
・週3日以上:アクセンチュア
大手インテグレータのクラスメソッドは実質無料のランチ提供を始めました。2024年8月の出社率は約4割となりました。
※モノで釣る事は感心しません。出社すると技術相談が出来るなど生産性が上がる仕組みを作ることが本筋では?
【3大クラウドの競演 生成AIでシステム開発支援を加速】(P.10)
1.設計・開発・運用まで 生成AI武器に囲い込み
MS AWS GCP
(1)プログラミング支援機能
GitHubCopilot AmazonQDeveloper GeminiCodeAssist
(2)インフラ構築のアシスタント
Copilot in Azure GeminiCloudAssist
(3)既存サービスへの搭載
AzureOpenAIService AmazonBedrock Vertex AI
2.5万行コードも丸ごと Gemini推しのグーグル
Gemini Code Assit 1ユーザ$19ドル/月
200万トークン(5万行)を投入出来るのでCOBOLからJavaへのまるごと変換にも使えます。
3.AWS連携で活用深化 開発機能の内製も
Amazon Q Developer Pro 1ユーザ$19ドル/月
ソースコード管理のプライベートリポジトリ-参照が出来るため、ユーザ独自の環境を踏まえた回答が可能
4.MSはGitHubを拡張 インフラ構築にも活用
何故か記事には値段が書かれてませんでした。調べると
個人:$10/月、企業:$19/月、エンプラ:$39/月
いち早く取り組んだため「もはやGitHub Copilotがなければコーディング出来ない」という開発者も増えています。
※冒頭に書きましたが、各社試行錯誤中ですね。続く特集<生成AIでSIを革新 日本IBM・NTTデータの挑戦>も、フォーカス<変わるシステム開発 生成AIでツールが進化>も紹介の域を脱してません。
【自治体システム標準化に激震 富士通が期限内の移行断念と通知】(P.50)
<「対応SEの充足困難」と説明、3年半遅れる見通しも>
全国1700の地方自治体で稼働する基幹業務システムを、2025年度末までに標準準拠システムに移行する義務があります。
2023年10月に調査したところ、移行期限に間に合わない「移行困難システム」が172団体・702システムあることがわかり報道されていました。今回さらに富士通Japanが約300自治体の作業を期限までに完了出来ないと発表しました。
ある自治体が受け取った通知では「着手予定2028年7月、稼働予定が2029年10月」というスケジュールが示されました。期限から3.5年も遅れるという連絡ですね。
※期限までに着手すら出来ない事を今頃発表するのは富士通Japanが相当混乱しているのでしょう。デジタル庁が公開した標準仕様書がDXとはほど遠い事は何度も報告しました。デジタル庁が基本パッケージを「内製」してデータ移行だけを各自治体に依頼すべきだと思います。
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