日経コンピュータ2025.02.06
※日経コンは2週間に1度、年に52週÷2=26冊出る雑誌です。
※2010年から全号精読して面白かった記事をザッピングしたブログを書いています。ここには3記事だけ転載します。
※はブログ筆者のコメントです
特集は<三井不動産、10年がかりのDX>です。三井のスズちゃんのCMが有名ですがどういう会社か良く知りませんでした。相当とんがったことをされているようです。第2特集として<DXリーダー育成の正攻法>がありましたが突っ込みどころが多いのでパスします。
【ITインフラテクノロジー AWARD2025】
<25年のITインフラ技術 生成AI駆動開発に注目>
5人の有識者を招き、2025年にブレークするITインフラ技術を選出しました。
1位:生成AI駆動開発:生成AI主導でシステム開発を進める
→ツールが乱立状態
2位:SBOM:ソフトウェアの構成要素を把握するリスト
→ソフトウェア納品に必須となるかも
3位:スケーラブルRDB:スケールアウトするRDB
→「TiDB」「YugabyteDB」など分散PostgreSQL
※去年も1位は生成AIによる開発支援ツールでした。何をしたいかを言えばプログラムが出来る事は既に当たり前になってます
【IDOM社長 羽鳥貴夫氏】
<顧客接点のDXに60億円を投じる決断 業務効率化に加え営業成果の向上狙う>
中古車販売のガリバーは2016年に株式会社IDOM(イドム)に社名変更されました。2023年にビッグモーターの保険不正の事件があり中古車業界全体への不信感が高まりました。ガリバーでは工場内にカメラを設置して顧客が自身の車の整備・修理状況を店内のモニターで確認できる仕組みをつくりました。
2025年1月6日に「Salesforceを活用したCRM(顧客関係管理)システム構築の計画を発表しました。顧客接点システムの構築に60億円ほどかけます。営業利益が約160億円のIDOMには大規模投資です。社員に余力が生まれて営業の成果が上がることを期待しています。
カインズやビックカメラのSalesforce導入を成功させた野原昌崇氏を招聘し内製化を進めています。
※社長は創業2代目。大学在学中にガリバーに入社し2人社長体制で会社を経営されていました。Salesforceが苦手な「家族」をどれだけ管理できるかがCRMの肝でしょう。
【乱反射:”明治安田モデル”を世界展開 アクセンチュア江川社長が豪語】
アクセンチュアと明治安田生命が「5年間で300億円」というパートナーシップ契約を結んだと発表しました。AIを含むデジタル基盤の構築やAI活用人材の育成を全社で目指します。
アクセンチュアの江川社長によると「パートナーシップはアウトソーシングではない」と説明されます。支援内容としてAIを使ったビジネスの変革コンサルティングを中核とする新しいビジネスモデル。このモデルに全世界で取り組むとの事です。
※こんな契約の見積は積み上げでは出来ないでしょう。運命共同体契約とも言えそうです。木村氏の極言正論コラムも同じニュースを扱っていました。ぶつかるのは珍しいです。
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