[ep.2]リアル100kmのスタート、そして焦燥感
【メインテーマ】
100km歩こうよ大会 in 摩周・屈斜路 2019の実行委員がリアルに100kmを歩くことを決意し、実行したらどうなるのか?
●本大会「リアル100km」のコースと、歩くペースについて
前回の記事にて、大会コースは「一般向け:84.6km」と「参加資格が必要なリアル距離:100.6km」の2種類あることを記しましたが、私が今回歩くのはリアル100kmです。コースマップは下記の画像のとおりです。現地で実際に配布していたものです。
※紙面一番左下の運営時間・タイムリミットの部分で「ゴール 弟子屈町青少年会館」との記載がありますが、「ゴール 川湯ふるさと館」の誤りです。
Google Mapでも確認することが出来ます。
各チェックポイント(CP)やゴールには、タイムリミットが設定されています。タイムを競う大会ではありませんが、タイムリミットまでに各CPやゴールに間に合わない場合は、タイムアップとして強制リタイア扱いとされてしまいます。
前述のカタログ左下にある運営時間と距離見てみると、計算上ではリアル100kmは相当速く歩く必要があると想定していました。算数の授業で学んだ計算式が、ここで重要になるのです。
速さ=距離÷時間
私はリアル100kmを歩くにあたり、運営時間が確定・一般公開した時点で下記のような表を作成し、幾度となくイメージトレーニングをしてみました。
※くどいようですが、一番左下「ゴール 弟子屈町青少年会館」との記載がありますが、「ゴール 川湯ふるさと館」の誤りです。
表の右側「最短ペース」「最長ペース」いずれのペースで歩いたとしても、60km地点くらいまでは速歩き、あるいは小走りしないといけないくらいです。
私が普段どのくらいのペースで歩いているのかは事前にスマホアプリで調べてみていて、だいたい4.5~5.5km/hでした。そのペースだと「最長ペース」で歩いても、第2CP-屈斜路プリンスホテル間で速度が足りません。その上、全て「最長ペース」で歩いた場合だと休憩は一切取ることは出来ないですし、後半に行くにつれて疲労も蓄積するためペースを維持するのも難しくなるので、タイムアップにならずにゴールを目指すには「最長ペース」の時速で歩くことは現実的ではありません。
ペース配分は大きな課題として未解決のまま、スタートを迎えることになりました。
●7:00、いよいよスタート
スタート場所は信号機のある交差点です。7:00ちょうどになったとしても、青信号になるまでは出発できません。もう少しの辛抱を…。
スタートを今や遅しと待ち受ける徒歩参加者のみなさま
7:00を過ぎて青信号になった時点でスタートしました。
本大会が始まる2ヶ月前に東京都内で行われた決起集会にて予てより「一緒に歩きましょう」と話していた「あいぼん」氏と、早速タッグを組んで歩き始めます。
あいぼん氏とはペース配分についても予め情報共有をしていました。普通のペースではどこかで必ずタイムアップしてしまうことをお互いに危惧しており、少し高負荷になるくらいのペースで、なるべく先頭の方を歩いていこうと言う意見で一致していました。
スタートから最初のチェックポイントである「第1CP 砂湯」までは15kmの道のりです。
スタート地点の川湯ふるさと館を東に進んで国道391号を南に進み、硫黄山からつつじヶ原自然探勝路を北に向かい、スタートした川湯ふるさと館の前を横切って、道道52号「通称:クッシー街道」を左回りに進んで行きます。クッシー街道の看板は可愛くてたくさんの人に広めたいので、忘れなければ後でアップします。
私とあいぼん氏は、先頭から3番目くらいのグループで歩き進めました。無理がかかり過ぎる直前くらいの絶妙なペースで歩きます。
昨年までスタート/ゴール地点だった「弟子屈町青少年会館」の前を歩き進めます。
写真の真ん中あたりにある少しだけ赤いフレームが見える建物が弟子屈町青少年会館です。
この建物は、今年2019年3月31日を以って閉鎖してしまいました。この閉鎖が、川湯ふるさと館がスタート/ゴールに変わった一因でもあります。2012年~2018年の7年間の思い出が詰まった場所で、感慨深く通過するのだろうと思っていましたが、実際は「急いで先に進まないと」という考えの方が勝りました。早々にその場を後にしたのです。
ガソリンスタンドのある交差点を右折し、国道391号を南に進みます。
前方の2名のさらに先に1名が歩いています。ここは歩道もあり、歩きやすい道です。この先、未舗装時や歩道がなく交通量の多い国道も歩くこととなりますので、歩きやすいことの恩恵を今のうちに存分に授かっておきたいものです。
とにかく後半の体力疲労で完歩が出来なくならない程度に早いスピードで歩き進めていかなければ…。私とあいぼん氏は、歩きやすい気候の中で北海道の自然・空気を楽しみながらも、傍らには常に焦燥感を携えながら前に進んでいきます。