失敗はウケるし、成功はサプライズ。
最近日刊弁慶がなかなか書けない。なぜだろう?大袈裟に言えばスランプだが、では、スランプはなぜ到来するのか?俺はいままで幾多の創作活動をしてきている。中学で作曲を始め、高校で文章に目覚め、最近は絵を描いている。どんな創作についても、スランプはやってくる。なぜか。
一つの解答:自信を持つから。
自信を持て、と人は言う。けれども、自信なんてない方がいい。自信があると、自信が挫かれるのを恐れる。自信に見合わないものを作ってしまう自分から逃げてしまう。「俺は作曲の才能がある!」と信じているにもかかわらず、いい曲が作れないときは必ずある。そんなとき、あるいはそんな予感がするとき、曲を作るのをやめてしまう。そんなことなら自信なんてない方がいい。駄目で元々。何かを作ってしまえるだけで素晴らしい!それくらいの自己不信でなければいけない。謙虚とは、こういう意味での自己不信なのかもしれない。謙虚でいることは、ひとつの自己防衛だ。創作をしつづけるための、あるいはもっと広く、何かをし続けるための。
俺の経験では、自信が生まれる要因は大きく二つある。
①評価
②上達
評価され褒められたりすると、自信を持ってしまう。今は最悪の時代だ。SNSにちょっとアップするだけで、いいねがたくさん貰える。親指一つでたくさん褒めてもらえる。それ自体はものすごく気持ちがいいのだけれど、それは自信を与えてしまう。SNSのマーケティングとして「一貫性のある投稿を」というTipsが流布しているが、一貫性とは自信の上書きだ。「コレなら上手くできる」という自己認識を守り続けることだ。逆に言えば、それでスランプにならないクリエーターたち、すごい!
一つのことを続けていると、当然上手くなる。上手くなるとどうなるか?自己評価が上がる。そして、自信がつく。あーあ、自信ついちゃった。残念!
せっかく作るのが好きなら、それで誰かに喜んでもらいたい。上達したい。そういう気持ちは当然だ。だからSNS(を含めたあらゆる場所と機会)で披露するのを止めるのはもったいない。また、上達をしないようにする、というのは難しそうだし、あんまり面白くなさそうだ。じゃ、どうすればいいの?
絶対に上手くできないことをやる。「上手くできない」という確信があること。別の言い方をすれば、「俺は下手だ!」という自信を持てることをやる。自信をひっくり返すわけだ。下手だから、工夫のし甲斐がある。工夫して、ちょっとでも形にしようとする。このプロセス、本当に夢中になれるので、ちょーおすすめです。絶対に上手くできない自信がある。失敗はウケるし、成功はサプライズ。あ、これ名言ですね。今日のタイトルはコレで決まり。
じゃ、これからヘタクソな絵でも描こうかな。