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6時半に散歩を始め、7時15分まで遊んだ

爺は、作業着に地下足袋を履いて自転車に跨った。

ブーゲンビリアの剪定だったという、指にも足にも腕にも

鋭い棘で追った刺し傷の様な跡が沢山ついていた。

「バラの棘どころの騒ぎじゃなくて、貴女の爪がそのまま茎に生えている感じ、硬度は貴女の爪より硬いと思う」

藤棚のようなところに生え放題のブーゲンビリア

爺はへとへとになって戻ったら、自転車を物干し台の下に入れて、ブルーシートで小屋を作った。

ブルーシートが風でぱたぱたするものだから、鳩が怯えて、今日は玄米が残っていた。

「植木屋の手法、覚えちゃえば自分ちの庭、自分で出来るじゃん、もっともメジャーリーグじゃなくて、ハイアマチュアレベルだけどねw」

爺は剪定はさみに油を敷きながら笑った

「庭を綺麗にして置いたら、おまいさまと遊ぶときに蚊も少なかろうよ」

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紅=猫の瞳に恋する執事 Ti amo♡ #キジトラ #note #小説 #エッセイ #猫がいる幸せ
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